欧州の末梢挿入中心静脈カテーテル市場は2018年までに倍増の見込み

株式会社グローバルインフォメーション
2012-08-03 13:30

株式会社グローバル インフォメーションは、iData Research Inc.が発行した報告書「European Markets for Vascular Access Devices (血管アクセスデバイスおよび付属品の欧州市場)」の販売を開始しました。

中心静脈カテーテルは当レポートの対象国15カ国の中で、2番目によく使われている留置カテーテルでした。長期的な留置カテーテルを必要とする患者数の増加により、従来のタイプのものよりも抗菌タイプの中心静脈カテーテルの出荷量は2018年まで成長する見込みです。しかしながら欧州においては末梢静脈カテーテルが依然としてよく使用されており、メーカーは中心静脈カテーテルの価格を下げる事で経済性をアピールし、機器の利用方法を変化させようとしていると当レポートでは強調しています。この価格の下落により中心静脈カテーテル市場の成長ペースが鈍化し、2020年以降は市場全体が下降に転じると予測されています。

「欧州の末梢静脈カテーテルは中心静脈カテーテル市場と似ています。市場は成熟、安定しており、出荷量が多く価格が低いという特徴があります。」とiDataのCEOのKamran Zamanian博士は言います。「販売数量が多い為、他の製品による市場の侵食は、市場全体の成長性という点では余り大きな影響を与えないでしょう。」当市場の成長の主因はより高価かつ安全性の高い抹消静脈カテーテルの普及が原因で、そういった製品は従来の製品の8倍の値段が付いている事もあります。

末梢挿入中心静脈カテーテル市場は過去数年間で急速に成長しましたが、この傾向は今後も続く見込みです。末梢挿入中心静脈カテーテルは化学療法や抗生物質投与や非経口的栄養投与 (静脈経由) での静脈へのアクセス時に用いられています。当レポートでは今後4年間に欧州で販売される末梢挿入中心静脈カテーテルの大半は加圧注入対応のものであり、販売数量は2011年から2018年にかけて倍増すると予測しています。当レポートでは末梢挿入中心静脈カテーテル市場は近年の技術的な進展によって成長を加速させているとしています。

当レポートではまた、ベクトン・ディッキンソン、ビー・ブラウン、テルモ、Artsana, C. R. Bard, Medcomp, スミスメディカル、テレフレックスメディカル、Vygonといった欧州の主要企業についても分析しています。

当レポートの対象国はドイツ、フランス、英国、スペイン、ベネルクス、スカンジナビア、オーストリア、スイス、そしてポルトガルです。

市場調査レポート: 血管アクセスデバイスおよび付属品の欧州市場
European Markets for Vascular Access Devices
http://www.gii.co.jp/report/ida124109-eu-vas-access-dev.html
出版日: 2012年08月
発行: iData Research Inc.

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