希少疾病用医薬品市場に成長の期待

株式会社グローバルインフォメーション
2013-07-03 19:00

株式会社グローバル インフォメーションは、米国の市場調査会社Kalorama Informationが発行した報告書「The World Market for Orphan Drugs (希用薬の世界市場)」の販売を開始しました。

Kalorama Informationによると、2012年、希少疾病用医薬品の世界市場は610億米ドルに達しました。高齢者に影響する病気の発生増加が、市場予測期間を通じて11.5%の成長をもたらし、2017年までに1052億米ドル価値に達するとKalorama Informationは述べています。

発症率の少ない病気や症状の治療に使われる医薬品や生物薬品は一般的に、「希少疾病用医薬品(オーファンドラッグ)」と呼ばれます。その最大市場である米国の議会では、薬品会社が希少疾病用医薬品では十分な売り上げや収益を生み出せないことから、多くの希少症例に対する適切な治療が開発されておらず、希少疾病用医薬品の開発にはインセンティブが必要であるとの結論に達しています。Kalorama Informationによると、そうしたインセンティブが、治療薬の市場発展につながっています。

市場の企業別・カテゴリ別分析をおこなっている当レポートによると、治療法が十分でないのは非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫、腎疾患、骨粗しょう症などです。

Kalorama Informationの発行人、Bruce Carlson氏は、「これらの市場では、規制者が新しい希少疾病用治療法を認可しています。製薬会社には、規制に関するコストの削減や、開発推進の原動力により、薬品の開発機会がもたらされています」と述べています。

Kalorama Informationは、希少疾病用医薬品の収益のみを含んだ、純粋な希少疾病用医薬品市場について予測しています。製品はある国では希少疾病用医薬品と見なされ、別の国では従来から承認されている医薬品である場合もあります。さらに、一部の製品は希少疾病用とされ、承認を得ながら、のちに開発者の要請によって希少疾病用医薬品データベースから除外された例もあります。各国の診療報酬や規制、症状、一般的な開発状況など、様々な要素がありますが、同社の調査ではこれらの要素がすべて考慮に入れられています。

同レポートは、希少疾病用医薬品カテゴリにおいて、大手製薬会社や小規模企業が考慮している点について広く分析しています。また、米国および世界市場での市場シェア、指定企業および指定/承認企業に関する検証などを取り上げます。

市場調査レポート: 希用薬の世界市場
The World Market for Orphan Drugs
http://www.gii.co.jp/report/kl274431-world-market-orphan-drugs.html
出版日: 2013年06月13日
発行: Kalorama Information

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