世界の高層ビル市場、拡大の一方で慎重姿勢も:コスト上昇と供給制約が新たな局面に
ターナー&タウンゼント株式会社(東京都港区)は、最新レポート「2026 高層ビル建設ガイド 2026」に、世界の高層ビル(200m以上)市場が拡大を続ける一方で、コスト上昇や供給制約を背景に、より慎重で成熟した市場環境へと移行しているとの分析結果を発表しました。

世界的に高層ビルの建設は長期的に増加傾向にあり、現在、200m以上の高層ビルは世界で2,583棟に達し、2017年から倍増しています*。2025年には141棟が竣工し、2026年も同程度の供給が見込まれています*。このように「上へ伸びる都市開発」は、都市の高密度化や限られた土地の有効活用を実現する有効な手段として、世界中でその経済的合理性が広く認識されています。一方で、市場環境はより複雑さを増しています。建設需要の高まりに対し、技能労働者不足、サプライチェーン制約、資材・労務コストの上昇に加え、資金調達環境の変化や地政学的リスクも重なり、プロジェクトの実現性に大きな影響を与えています。 また、世界全体で259件のプロジェクトが一時停止しており(うち193件が中国)、市場にはこれまで以上に慎重な投資判断が求められる状況となっています。
こうした環境の中で、投資はより基盤の強い市場へと集中する傾向が見られ、プロジェクトにおいては初期段階からの綿密な計画と、コストと価値のバランスを重視した意思決定がこれまで以上に重要になっています。 本レポートでは、ロンドン、ニューヨーク、東京、ソウル、ムンバイ、ドバイの6都市を対象に、それぞれの市場特性と共通課題を分析しています。高層ビル市場において持続的な成功を実現するためには、各地域の特性に応じた戦略と、複雑化するリスク環境への対応力が不可欠です。 ターナー&タウンゼントは、グローバルな知見とデータに基づき、顧客がこうした市場環境の中でも確実にプロジェクトを成功へ導けるよう支援してまいります。*https://verticalurbanism.org/
レポートの詳細はこちら(日本語版は6月初旬配信予定):
ターナー&タウンゼント株式会社について
ターナー&タウンゼントは、世界64か国で23,000人以上の社員を擁するグローバル 建設プログラム・マネジメント企業です。不動産、インフラ、エネルギー、天然資源分野のクライアントと連携し、世界中の市場において、大規模プログラム、プロジェクト、コストおよびコマーシャルマネジメント、ネットゼロおよびデジタルソリューションを専門としています。世界最大の事業用不動産サービスおよび投資会社であるCBREグループが株式の過半数を所有しています。当社のウェブサイトはこちらをご覧ください。