イートライアル、臨床試験の電子データを管理するクラウド型アプリケーション「Oracle Health Sciences InForm GTM」を基盤にした製薬企業向けサービスを提供開始

日本オラクル株式会社
2014-12-24 11:00

発表の概要
日本オラクル株式会社(本社:東京都港区北青山、代表執行役社長 兼 CEO:杉原 博茂、以下 日本オラクル)は、ITを活用した臨床試験の専門的サービスを提供するCRO(*1)であるイートライアル株式会社(本社:東京都新宿区津久戸町、代表取締役社長 河野 覚、以下 イートライアル)が、同社の製薬企業向けサービス基盤として、オラクルのクラウド型EDC(*2)アプリケーション「Oracle Health Sciences InForm GTM(オラクル・ヘルス・サイエンス・インフォーム・ジーティーエム)」を活用し、このたびサービス提供開始したことを発表します。
*1 CRO(Contact Research Organization):製薬会社からの委託をうけ、医療機関に依頼をして臨床試験など医薬品開発に必要となる業務を実施する開発業務受託機関、団体や企業のこと。
*2 EDC(Electric Data Capture): インターネット等を通じて臨床試験データを実施医療機関などから電子的に収集して管理するシステムのこと

発表内容
• イートライアルは、製薬会社や医療機関からの受託により臨床試験業務を包括的に支援する団体EPSグループの一社です。EPSグループは、臨床試験に関する豊富な知識、経験とスキルを基盤に、ITを活用した臨床試験の企画、モニタリング、症例登録、データマネージメント、統計解析、メディカルライティングなどのサービスを、新薬を開発する製薬企業に提供しています。
• このたび、イートライアルは、製薬会社における多種多様な疾患に関する臨床試験において必要な、情報の電子化、データの管理やプロジェクト管理などを行うEDCサービスを拡充するため、同サービス基盤に「Oracle Health Sciences InForm GTM」を採用しました。同社は、豊富なレポート機能、操作の容易さ、グローバルでの実績などの点を高く評価した結果、「Oracle Health Sciences InForm GTM」の採用を決定しました。
• 今回導入した「Oracle Health Sciences InForm GTM」は、イートライアルの提供するEDCサービスのひとつとして、製薬企業に提案していきます。同社は、「Oracle Health Sciences InForm GTM」を活用することで、提案できるEDCサービスの選択肢が増え、ビジネス拡大と顧客満足度向上を期待しています。一方、製薬企業は、「Oracle Health Sciences InForm GTM」によるEDCサービスを利用することで、臨床試験に関連した情報の電子化による業務効率化に加え、データへのアクセス履歴や変更履歴の管理を徹底し、コンプライアンス強化にも役立てることができます。
• イートライアルは、導入にあたりオラクルの提供する製品技術トレーニング「InFormメンタリングサービス」を活用しました。これにより、「Oracle Health Sciences InForm GTM」の電子症例報告書(以下、eCRF)の作成ツール「Oracle Health Sciences Central Designer(オラクル・ヘルス・サイエンス・セントラル・デザイナー)」の機能と利用方法を短期間で習得し、早期によるサービス提供開始を実現されています。今後イートライアルでは、製薬会社における臨床試験、研究機関における臨床研究などの分野において、「Oracle Health Sciences InForm GTM」によるEDCサービスの活用を積極的に提案していきます。

本発表に向けたコメント
イートライアル株式会社の代表取締役社長である河野 覚氏は、次のように述べています。
「オラクルは、eClinical(*3)ソリューションや安全性管理ソリューションを豊富に揃え、製薬会社やCROがグローバルに統合可能なライフサイエンス業界の情報基盤を提供しています。また昨今では医療・ヘルスサイエンス業界向けの新しいクラウド・サービス『Oracle Health Sciences Network(オラクル・ヘルスサイエンス・ネットワーク)』など製薬会社、医療機関による臨床研究、企業治験、医師主導治験などの情報共有基盤をクラウドで提供し、医療の高度化とグローバライゼーションを支援するサービスを展開し、ヘルスサイエンス業界におけるIT活用促進に積極的に取り組んでいます。当社としては、新薬開発の未来へ繋がる自社ビジネス展開の重要な戦略的ITパートナーとして、今後もオラクルのヘルスサイエンス業界向けソリューションの拡充に期待をしています。」
*3 eClinical:ITを活用した治験業務のこと。人間を対象に薬の有効性や安全性を調べることを臨床試験といい、またその中でも日本の場合は厚生労働省から薬として認可してもるために行う臨床試験のことを治験と呼ぶ。

EPSグループについて
EPSグループでは、医薬品・医療機器の研究や開発に関わる国内CRO事業、SMO(*4)事業及びCSO(*5)事業に加え、海外においても、臨床試験に係るGlobal Research事業(*6)及び益新事業(*7) を展開しております。
*4:SMO:Site Management Organizationの略語で、治験施設支援機関のことです。医療機関が行う臨床試験の実施に係る業務の一部を医療機関から受託する組織(または個人)です。
*5:CSO:Contract Sales Organizationの略語で、医薬品営業業務受託機関のことです。製薬企業に代り、営業・マーケティング業務を受託または代行する個人または組織・団体で、MR(医薬情報担当者)が医療機関に対し医薬品の効能・効果・副作用情報等の適正使用情報を提供・収集する業務を製薬会社等から受託する組織(または個人)です。
*6:Global Research事業:海外における臨床試験に係る事業です。中国、香港、台湾、韓国、シンガポールなどでCRO事業を展開しています。
*7:益新事業:日中間のヘルスケア分野における専門商社として、医療機器事業、医薬品事業、周辺サポート事業の3つの事業で構成されています。事業開発に関する総合的な市場調査サービスを行うコンサルティング業務など、日中企業双方のニーズに応えていきます。

イートライアルについて
イートライアル株式会社は、2006年3月に設立されました。
EPSグループの一員として、またIT-CROとして、臨床試験・製造販売後調査・臨床研究の運営に必要となる、症例登録・割付、治験薬管理、データマネージメント、EDC、他関連システムの構築と運用のソリューションサービス、クラウド・サービス、コンサルティングサービスなどを提供しています。

「Oracle Health Sciences InForm GTM」について
グローバルの臨床試験基準に対応し、臨床試験の設計や被験者情報の入力を迅速化する柔軟なプラットフォームによるクラウド型のEDCソリューションです。

日本オラクルについて
日本オラクル株式会社は、オラクル・コーポレーションの日本法人として1985年に設立されました。
「No.1クラウドカンパニー」を目指し、クラウド環境とお客様のデータセンターの両方においてハードウェアとソフトウェアが連携して稼働するよう設計され、ビッグデータから情報価値を創出する製品群の提供と、それらの利用を支援する各種サービスの事業を展開しています。2000年に東証一部上場(証券コード:4716)。URL http://www.oracle.com/jp

日本オラクル公式ソーシャルメディアチャネル
• Facebook http://www.facebook.com/OracleJP
• Twitter https://twitter.com/Oracle_Japan

オラクルについて
オラクルは、クラウド環境と皆様のデータセンターの両方においてハードウェアとソフトウェアが連携して稼働するよう設計します。オラクル(NYSE:ORCL)に関するより詳細な情報については、www.oracle.com をご覧ください。

【本件に関するお問い合わせ先】
日本オラクル株式会社 広報室 石川
Tel: 03-6834-4837 / Fax: 03-6834-6129/ E-mail: pr-room_jp@oracle.com
プレスルーム http://www.oracle.com/jp/corporate/press/

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