電力会社顧客向けのビルディング・エネルギー管理システムに対する世界全体の年間支出額が2020年までに約3億2000万米ドルに到達

株式会社グローバル インフォメーションは、Pike Researchが発行した報告書「Building Energy Management Systems for Utility Customers: Market Opportunities and Challenges, Regulatory Issues, Key Technologies by Market Segment, Key Industry Players, and Global Market Forecasts」の販売を開始しました。

かつてない難題と複雑な状況とに直面し、世界の電力会社はビルディング・エネルギー管理システム(BEMS)に着目しています。BEMSにより、エネルギーの有効利用と需用者側の管理プログラムの有効性を高め、顧客のエネルギー消費パターンをより深く理解できるようにし、また幅広い顧客層に対して新たに革新的な料金節約プランを提供できるようになるからです。時を同じくして、商用のエネルギー管理システムを販売するベンダーも、この技術を生かすことによって今まではコストの問題で食い込むことができなかった膨大な新規顧客層を開拓することができるようになると感じとっています。Pike Research社の新調査レポートでは、このようにしてBEMSに対する世界の年間支出額は2012年には総計で4100万米ドルとなり、また2020年までに3億1900万米ドルに達するものと予測しています。

同レポートによれば各BEMSソリューションの能力はそれぞれ大きく異なります。アクティブ・システムではビル内インフラ各システムを全体的に、または部分的に制御することができますが、パッシブなBEMSでは監視と分析とを行うだけです。企業全体を包含するソリューションでは、組織機構が巨大でかつ地理的にさまざまに分散していても、全レベルに亘る情報の収集が可能です。しかしその他のソリューションでは一つの施設だけを対象とするものもあります。システムによっては、データ収集のため多数のメーターやビルディング・システムに接続しなければならないものもありますが、他のシステムでは現地に赴くこともなく、現場に何ら手を触れずに遠隔操作で導入できるようにしているものもあります。

同レポートは、電力会社から電気の供給を受けている顧客向けのBEMS市場について精査しており、特に互いに提携して革新的なプログラムや製品、またサービスを提供しようとしている、電力会社とBEMSベンダーの市場への食い込み方に注目しています。当レポートでは供給側および需用者側双方の立場から見た市場成長の促進要因および阻害要因について詳しく分析し、また市場の中で供給側および需用者側双方に影響を与えている重要な動きについても詳述しています。主要な顧客層である大規模事業者が持つ特徴、さらに中小の企業が持つ特徴について分析を加え、また世界の主要地域すべてにわたり、それぞれの将来動向ならびに市場展開の動きについて検討しています。業界の主要企業に関しては詳細な企業プロファイルを提供しています。BEMS向け支出額については2020年までに及ぶ市場予測を行っており、世界の地域別ならびに市場分野別に分けた予測も提供しています。

市場調査レポート: ユーティリティ事業者向けBEMS（Building Energy Management System）：市場機会・課題・関連法規制・市場区分別の主要技術・主要企業・世界市場の予測
Building Energy Management Systems for Utility Customers: Market Opportunities and Challenges, Regulatory Issues, Key Technologies by Market Segment, Key Industry Players, and Global Market Forecasts
http://www.gii.co.jp/report/pike255583-building-energy-management-systems-utility.html
出版日: 2012年11月26日
発行: Pike Research

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