オラクル、独立系ソフトウェア・ベンダーのSOA技術による「Oracle Applications」との統合支援を強化
2007年1月31日ニューヨーク発 ―― オラクルは本日、6つの大陸で24時間にわたり開催したグローバルのイベント「Applications Unlimited」において、大手の独立系ソフトウェア・ベンダー(ISV)が「Oracle Fusion Middleware」を、自社のアプリケーションとオラクルの市場をリードするビジネス・アプリケーションとを統合し、新しい複合型アプリケーションやクロス・アプリケーションのビジネス・プロセスを構築するための共通かつ標準準拠の技術基盤として使用していると発表しました。
「Oracle PartnerNetwork」は14年以上にわたり、ISVが「Oracle Applications」に接続するためのツールとリソースを提供してきました。今日、1,500社を超えるオラクルのパートナー企業が自社のISVソリューションを「Oracle Applications」と統合し、世界中の企業を対象としてより完全で統合されたクロス・アプリケーションのソリューションを提供しています。オラクルによる昨年の「Applications Unlimited」発表以来、300社のISVがオラクルのアプリケーション・ファミリーとの統合を開始または完了しています。
【「Oracle Fusion Middleware」によるSOA統合】
ISVは、オラクルの業務アプリケーション製品群のさまざまなコンポーネントとの統合に独自のミドルウェア技術を使用する必要がなくなり、「Oracle Fusion Middleware」を共通の統合およびビジネス・プロセス管理ツールとして、「Oracle E-Business Suite」やオラクルの「JD Edwards」、「PeopleSoft」、「Siebel」、および「Oracle Retail」製品など、「Oracle Applications」の製品ラインナップとの統合を行えるようになります。顧客はオラクルとパートナーの両方のソリューションからなる、オープンかつ完全な、標準準拠のSOAソリューションを活用できるようになりました。
サービス指向的な統合アプローチと、共通の技術基盤を併用することにより、顧客関係管理、財務、人材管理など、企業のコアとなるビジネス・アプリケーションに価値を付加したいISVは大きな差別化要素を得ることができます。Cerner、3i Infotech、およびIndraなどの「Oracle PartnerNetwork」のメンバー企業は、「Oracle Fusion Middleware」をビジネス・プロセス管理プラットフォームとして、自社のアプリケーションと「Oracle Applications」を統合し、複数のアプリケーションにまたがったビジネス・プロセスを構築する数多くの企業の一例です。ISVは、「Oracle Fusion Middleware」を使用することで、ソリューション開発の高速化、サービス指向型のアプローチによる柔軟性、および自社ソリューションと「Oracle Applications」を統合する際の時間とコストの削減を含めた数々のメリットを得ることができます。
【世界各地のパートナーが「Oracle Applications」に統合】
さまざまな業界を代表する世界各地のパートナー企業が、すでに「Oracle Fusion Middleware」を使用して自社アプリケーションの統合を行っています。このように「Oracle Fusion Middleware」を使用して自社のアプリケーションを「Oracle Applications」に統合している多数のパートナー企業の例としては、3i Infotech、Acumence LLC、Ad Astra Information Systems、Axiom Systems、Bottomline Technologies、Bynx、Cerner、CIPPlanner、DBNeT、GISP、Hansen Information Technologies、Indra、Intelliden Network、Kaba Benzing、Matera Systems、NewSoft Informatica、Perceptive Software、pVelocity、Servigistics、SciQuest、TouchNet Information Systems、およびUnicornHROが挙げられます。
Cerner Technologiesのストラテジスト、ジャン・グリム(Jan Grimm)氏は、次のように述べています。「米国有数のヘルスケアITプロバイダーとして、『Cerner』はヘルスケア機関が臨床と財務的な実績を最適化できるよう、統一されたソリューション・スイートを提供しています。『Cerner Millennium』を『Oracle E-Business Suite』で補完することにより、ヘルスケア・プロバイダーはひとつの標準準拠のパッケージから強力な臨床および業務管理ソリューションを得ることができます。これらのソリューションを統合することで総所有コスト(TCO)が削減され、また同時に品質、生産性、および患者の体験が大きく改善しています」
3i InfotechのPremiaは、保険会社が業務を管理し、また顧客やパートナーと協力してセルフサービスの保険を給付し、また流通チャンネルを通じて顧客の範囲を拡大するためのエンド・ツー・エンドのソリューションを提供しています。
3i Infotechのデュプティ・マネージング・ディレクター、ハリ・パドマナバーン(Hari Padmanabhan)氏は、次のように述べています。「『Oracle Fusion Middleware』を使用することにより、当社は迅速かつ容易に既存のアプリケーションをSOAベースに移行しました。このプラットフォームの包括的なSOAおよびビジネス・プロセス管理機能により、業界をリードする当社のPremiaソフトウェアをシームレスに『Oracle E-Business Suite』および 『Siebel CRM』と統合し、顧客のための包括的な保険ソリューションを作り出すことができました」
Indraのエネルギーおよび通信事業担当ディレクター、ミゲル・デトマス(Miguel de Tomas)氏は、次のように述べています。「Indraの『Open-Utilities Suite』と『Oracle E-Business Suite』を『Oracle Fusion Middleware』を使用して統合することにより、公益事業やエネルギー関連の顧客に包括的なソリューションを提供し、また効率改善、業務コスト削減、および設備投資などを行う、高速かつ柔軟な方法が得られます。『Fusion Middleware』により、ビジネス・プロセスを自動化し、改善することのできる、効率的で合理的なITインフラストラクチャを顧客に提供し、企業がより低いコストでより優れたサービスを提供することが可能になりました」
【統合により顧客のIT投資をさらに保護、拡張、および進化】
「Oracle Fusion Middleware」が「Oracle Applications」に認証されたことにより、企業はより簡単にオラクルとオラクル以外のエンタープライズ・アプリケーションを統合およびサポートしながら、SOAに向けた準備を行えるようになりました。「Oracle Fusion Middleware」を使用したISVソリューションの「Oracle Applications」への統合には、さらに顧客にとってのメリットが存在します。これには共通のサービス指向型技術を使用することによる総所有コスト(TCO)の削減と、変化し続けるビジネス・ニーズに迅速に対応する、SOA基盤によって可能となる柔軟性と敏速性の改善が含まれます。
オラクルのパートナー・テクノロジー・ソリューションズ担当バイスプレジデント、ジョン・ゴーコースキー(John Gawkowski)は、次のように述べています。「業界で最も包括的なパートナー・エコシステムとともに、オラクルはパートナーへの継続的な付加価値提供に取り組んでいます。Oracle Fusion MiddlewareとそのSOA機能は、この取り組みの証拠となるものです。パートナーはOracle Fusion Middlewareを使用することによってサービス指向型のアプローチを活用した統合を行い、それによって既存のソリューションを簡単に拡張し、複合型アプリケーションを構築し、またそれぞれの顧客により包括的な製品やサービスを提供できるようになります」
「Oracle Fusion Middleware」を使用した「Oracle Applications」との統合に関する詳細については、http://www.oracle.com/technology/products/middleware/appsintegration/index.htmlをご覧ください。Oracle Fusion Middlewareの使用を含めたISV向けのアプリケーション統合プログラムの詳細については、「Oracle PartnerNetwork」ポータル
(http:// oraclepartnernetwork.oracle.com/)をご覧ください。
●「Oracle Fusion Middleware」について
オラクルの包括的かつ標準準拠のミドルウェア製品群である「Oracle Fusion Middleware」は、ユーザーが異種混在のコンピューティング環境においてサービス指向アーキテクチャ(SOA)を採用し、管理することを可能にします。「Oracle Fusion Middleware」は、現在31,000社を超えるユーザーに活用されており、ユーザーには金融、通信、製造、小売、医薬、ヘルスケア、および公共部門の大手企業や組織が含まれています。「Oracle Fusion Middleware」は、市場をリードする独立系ソフトウェア・ベンダー、付加価値再販業者(VAR)、およびシステム・インテグレーターを含め、9,000社に上るパートナー企業によって支えられています。
●Oracle PartnerNetworkについて
「Oracle PartnerNetwork」は、オラクル・ソフトウェアを基盤とする革新的なエンタープライズ・ソフトウェア・ソリューションを提供する1万9,000社以上で構成されたグローバルなビジネス・ネットワークです。「Oracle PartnerNetwork」プログラムはオラクルの優れた製品、教育、テクニカル・サポート、マーケティングおよびセールス・サポートへのアクセスを通じて、グローバル・エコノミーで成功するために必要なリソースをパートナーに提供しています。またパートナーは、世界最大手のエンタープライズ・ソフトウェア企業であるオラクルが支援する、最先端のソリューションを顧客に提供することができます。
http://oraclepartnernetwork.oracle.com
● オラクルについて
オラクルは世界最大の企業向けソフトウェア会社です。オラクルに関するより詳しい情報は、http://www.oracle.com をご覧ください。
● 商標登録
Oracle、JD Edwards、PeopleSoft、及びSiebelは、米国オラクル・コーポレーション及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における登録商標または商標です。その他のブランドまたは製品は、それぞれを保有する各社の登録商標または商標の可能性があります。
■本件に関するお問い合わせ先
日本オラクル株式会社 広報部 石川・野見山・玉川
Tel: 03-6238-8179 / Fax: 03-5213-6990 / E-mail: Junko.Ishikawa@oracle.com
プレスルーム http://www.oracle.co.jp/press/