トイメディカル、熊本大学との共同研究で海藻由来成分「アルギン酸アンモニウム」が、塩分の過剰摂取による腎臓の炎症・線維化を抑制する可能性を実証
〜モデルマウスを用いた研究で有効性を確認〜
塩分の過剰摂取問題の課題解決に取り組むトイメディカル株式会社(本社:熊本県熊本市南区、代表取締役社長:竹下英徳)は、国立大学法人熊本大学との共同研究において、海藻由来の食物繊維の一種である「アルギン酸アンモニウム」が、塩分の過剰摂取によって悪化する腎臓の炎症や線維化を抑える効果を発揮することを慢性腎臓病(CKD)モデルの一つである片腎尿管結紮モデルマウスにおいて明らかにしました。
本研究成果は、2026年4月24日に国際学術誌「Results in Chemistry」に掲載されました。
背景:慢性腎臓病と塩分の関係
慢性腎臓病(CKD)は、進行すると人工透析が必要となるだけでなく、脳梗塞や心血管疾患のリスクを著しく高めるため、患者の生活の質(QOL)や医療経済において大きな課題となっています。特に、過剰な塩分摂取は高血圧や脳卒中、CKDなどの様々な慢性疾患の発症リスクを高めることが知られています。また、低下した腎機能は不可逆的であることが多く、CKDの進行をいかにコントロールするかが治療の最大の目標となります。
研究成果:アルギン酸アンモニウムが塩分吸着・排泄により腎臓の炎症・線維化を抑制
研究グループは、これまでにアルギン酸アンモニウムが食事に含まれる塩分を胃腸内で吸着し、便として排出を促す「塩分排出効果(塩分オフセット効果)」を示すことを明らかにしてきました。

本研究では、アルギン酸アンモニウムによる塩分オフセット効果が、塩分の負荷によって悪化する腎臓の炎症や線維化へどのように影響を与えるかどうかを、慢性腎臓病(CKD)モデルの一つである片腎尿管結紮(UUO)モデルマウスにおいて検証しました。実験では、飲水により塩分負荷をかけた状態のUUOモデルマウスにアルギン酸アンモニウム含有飼料を2週間自由摂食させることで、その影響を検討しました。
その結果、アルギン酸アンモニウムは塩分を吸着して体外に出すことにより、腎臓の炎症や線維化を抑えることが確認されました。
・アルギン酸アンモニウム投与により尿からの塩分排泄が抑制され、便中への塩分排泄が促進
・炎症に関わる細胞や因子(F4/80、Lcn2、TNF-αなど)の増加を抑制
・腎臓の線維化に関わる因子(Col1a1, α-SMA など)の発現を抑制

今後の展望
今回の研究により、アルギン酸アンモニウムが塩分の過剰摂取による腎臓の炎症・線維化を抑制する可能性を明らかにしました。
今後もトイメディカルは、アルギン酸類の有効性や可能性に関する研究を進めるとともに、塩分オフセット技術を通じて「おいしい」も「健康」もあきらめない世界の実現を目指します。
論文情報
• 掲載誌: Results in Chemistry, 27, 103361 (2026).
• 論文名: Ammonium alginate suppresses disease progression exacerbated by salt loading in mouse model of unilateral ureteral obstruction
• 著者: Arina Ishimatsu, Yuya Hayashi, Gosuke Shimada, Yuto Kubohira, Yuto Higa, Maria Yamaguchi, Tsuyoshi Shuto, Jun Horizono, Hidenori Takeshita, Risako
Onodera, Toru Taharabaru, Taishi Higashi, Keiichi Motoyama
会社概要

会社名:トイメディカル株式会社
所在地:熊本市南区富合町志々水48-1
代表者:代表取締役 竹下英徳
事業内容:塩分オフセット技術を活用した健康食品、サプリメント、調味料等の研究開発・製造販売
メール:info@toymedical.jp
当社は2025年スタートアップワールドカップ九州大会で優勝するなど、「おいしい」も「健康」もあきらめない世界の実現に向けて、熊本から世界へ革新的な健康ソリューションを提供し続けています。