日本オラクル、購買・調達システムの最新版を発表
日本オラクル株式会社(本社:東京都千代田区紀尾井町4-1、代表取締役社長:新宅正明、以下 日本オラクル)は、オラクルの購買・調達システム「Oracle Procurement(オラクル・プロキュアメント)」の最新版を発表します。最新版「Oracle Procurement」は、統合アプリケーションソフト「Oracle E-Business Suite 11i.10」より搭載されます。
「Oracle E-Business Suite 11i.10」は、今秋、日本オラクルより提供開始いたします。
企業がビジネスにおいて成功をおさめるため、ITシステムの投資対効果(ROI:Return of Investment)の明確化がますます重視されている中、購買・調達におけるコストの削減が大きな課題のひとつとされています。購買・調達業務を見直し、より戦略的に業務を構築するために、 企業は、仕入先・取引先の選定から、契約の落札、購買契約、購買申請、発注、契約業者との協業、電子支払、支出分析にいたるまで、調達に関わる一連のプロセスを統合、可視化できるシステムを求めています。
「Oracle Procurement」最新版では新たに、企業の購買費用の半分以上を占めると言われている外部委託費用の管理機能「Services Procurement」と、購買契約の標準化と契約書作成の合理化を目指す購買契約管理機能「Procurement Contracts」を追加しています。また、特に日本の購買における慣習を意識して、発注時に単価が未定のため仮単価で発注することが可能な仮単価機能や、より使いやすく、柔軟性の高くなったユーザー画面、契約書のPDFフォーマットによる出力が可能になったレポーティング機能が強化されました。グローバル企業向けにはグループ全体の購買・調達業務のシェアード・サービス・センターでの一括管理機能、また製薬・医療機器業界向けに米国FDA(U.S. Food and Drug Administration:米国食品医薬品局)による電子申請に関する規定「21 CFR Part 11」に準拠した発注文書の電子署名機能を付加しました。さらに、本最新版では、直接材・間接材から、業務委託、施設・資産まで扱うことのできる購買品を大幅に拡張しており、幅広い分野における企業の戦略的調達業務を支援します。
◆「Oracle Procurement」について
「Oracle Procurement」は、効率的な購買・調達を実現するOracle E-Business Suiteのソリューションです。Oracle Procurementを活用することで、調達における社内プロセスの最適化と戦略的な仕入・取引先の選定を実現します。社内の購買プロセスにインターネットを利用して購買依頼から承認・発注・受入・債務計上までを100%自動化することで、調達期間を劇的に短縮化します。また、サプライヤの新規開拓・交渉・見積り・評価といった複雑な交渉業務を管理し、最適なサプライヤおよび資材の選定にかかるプロセスの透明化と仕入・取引交渉の時間を短縮します。
さらにビジネスインテリジェンスツールを利用して過去の購買実績や仕入・取引先等の分析を行うことでより好条件な仕入・取引先の選定、有利な価格折衝などの戦略的な購買・調達業務を実現します。
◆「Services Procurement」について
現在多くの企業では合理化を目的とし、外部のプロフェッショナル・サービスや派遣/契約社員を利用する業務の外部委託が進められています。このように企業にとって大きな支出である外部委託費用ですが、通常システム外で管理されている場合が多く実態が掴めていないのが現状です。
「Oracle Services Procurement」はこのような外部委託業務の管理を目的としたモジュールです。また「Oracle Services Procurement」は「E-Business Suite」の購買システムとシームレスに連携しているため、企業は1つのシステムで外部委託、商品の全購買業務を管理することが可能になります。また人事モジュールと連携することにより、派遣/契約社員の勤怠管理に基づいた請求を実行することができ、正確な支払が可能です。
「Oracle Services Procurement」の導入によりユーザーは外部委託の管理、請求書処理等の業務
を自動化することができ、購買部門は統合されたデータをもとに外部委託費用を分析し、外部委託に対する戦略の立案が可能になります。
◆「Procurement Contracts」について
現在コンプライアンス(法令遵守)という言葉が企業で重要視されていますが、発注が契約通りに実行されているか、また契約作成の方針や戦略を立てる際の契約実行状況の確認については不明瞭な部分が多いのが現状です。これらの主な原因として契約文書が一般的に紙で作成されていることがあげられます。「Oracle Procurement Contracts」は購買契約をライブラリとして管理し、契約の標準化および作成の合理化を実現します。また「E-Business Suite」の購買システムとシームレスに連携しているため1つのシステムで購買契約だけでなく、契約に伴う発注業務までトラッキングすることが可能になります。
担当者は常に最新の契約を画面から確認し、担当者および仕入先は必要に応じて契約文書を自由にレイアウト可能なPDFフォーマットで発行することもできます。これにより、契約の管理/作成業務の負担を軽減し、蓄えられた契約データを分析し次に作成する契約の戦略の作成に業務を特化することが可能になります。
◆「Oracle E-Business Suite 11i.10」について
「Oracle E-Business Suite」は、経理や人事といった企業の根本を担う基幹系のシステムや、在庫管理、生産管理、顧客管理、購買管理などの企業活動自体をサポートするシステムを構築するための機能が統合されたソフトウェアです。日本オラクルは、世界で13,000社以上、国内でも500社を越える実績を持つ「Oracle E-Business Suite」を核としたEビジネスソリューション事業のさらなる拡大に向けて、積極的な取り組みを進めています。関連事業部門の増強やパートナー企業との 提携強化を通じ、販売およびサポート体制も積極的に強化しています。
■本件に関する報道関係お問い合わせ先:
日本オラクル株式会社
コーポレート・コミュニケーションズ 広報担当:石川
TEL:03-5213-6395 E-mail: Junko.Ishikawa@oracle.com
プレスルーム http://www.oracle.co.jp/press/
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