医療機器包装需要は医療規制の整備が進む新興国で成長の見込み
株式会社グローバル インフォメーションは、市場調査会社The Freedonia Groupが発行した報告書「World Medical Device Packaging (世界の医療機器包装市場)」の販売を開始しました。
世界の医療機器包装需要は2017年まで年平均5.9%で拡大し、同年257億米ドルに達する見込みです。このうちの60%は医療の進んだ西欧、アメリカ、及び日本市場で占められています。しかしながら、これらの国には医療費抑制の圧力があり、医療機器企業がパッケージングコストを抑えようとする事で今後はより競争が激化すると見られ、結果として市場の成長率は世界の平均を下回るでしょう。逆に最も急速に成長しているのはインド、メキシコ、中国そして多くのアフリカ・中東諸国で、これらの国では医療機器に関する規制が整備されている段階であり、医療機器メーカーはパッケージを含め品質向上に努めています。
国別に市場をみると、医療機器包装市場の最大の国はアメリカです。西欧と日本市場で成長の要因は、医療機器の安全性向上を目的とした政府規制の方向性次第です。新興国では中国に巨大なチャンスがあります。
医療機器包装市場の中では容器が全体の約80%を占めます。パウチとトレーは安い費用で感染症の予防と安全性の強化を図る事が出来る為、大きく成長するでしょう。パウチは頑丈でバリア性能が高い為、主に小型・中型の消耗品や機器への採用が進むでしょう。仕切り付きトレーはスタッフのミスを防止する事ができ、感染症の広がりを防ぐ事が出来る事が強みとなり、売上を伸ばすでしょう。クラムシェルパックも仕切り付きトレーと同様もしくはそれ以上の利点があり、輸送・保管中の保護性能が高い為に今後売上を伸ばすでしょう。
ブリスター包装及びガラスバイアルは需要が最も急速に成長するでしょう。前者はコンタクトレンズのパッケージとして、後者は診断用試薬及び関連製品のパッケージとしての成長が見込まれます。一方大型の製品や半端なサイズの商品の包装に用いられているバッグ製品は、今後医療機器の小型化が進むと見られる事から、成長が減速すると考えられます。箱詰め容器に関してもコストの懸念から成長が減速する見込みです。医療機器包装関連製品の中で成長が最も大きいのは高視認性ラベルや開封明示機構製品などの安全性を向上させる製品となるでしょう。こういった製品への需要は政府規制が厳しくなる事や安全性や機能に関する業界標準の策定の影響を強く受けます。
当レポートではこの他、世界の医療機器包装市場における需要データの実績と将来予測を製品、アプリケーション、地域、および13の国別に提供しており、主な市場環境因子の評価、主要企業の市場シェアやプロファイルなどもお届け致します。 発行元のThe Freedonia Groupは1985年の創立以来、年間100以上の産業調査書を発行しているアメリカの企業です。
市場調査レポート: 世界の医療機器包装市場
World Medical Device Packaging
http://www.gii.co.jp/report/fd278120-world-medical-device-packaging.html
出版日: 2013年08月06日
発行: The Freedonia Group
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