タイヤ補強材の世界市場規模が2017年までに160億米ドルを超える見込み
株式会社グローバル インフォメーションは、市場調査会社BCC Researchが発行した報告書「Tire Reinforcement Materials: Technologies and Global Markets (タイヤ補強材:各種技術と世界市場)」の販売を開始しました。
タイヤ補強材の市場規模は2011年が130億米ドル、また2012年は135億米ドルでした。同調査レポートでは、この市場が今後5年間にわたり3.6%のCAGRで成長を続け、2017年には総市場規模が160億米ドルを超えると予測しています。
タイヤ補強材は、鋼材と合成繊維から作られます。タイヤ補強材にはスチールコード、スチールワイヤ、ポリエステルコード、レーヨンコード、ナイロンコード、アラミドコード、およびPEN (ポリエチレン・ナフタレート) コードなどがあります。こういった素材が自動車や自転車、オートバイ、またその他の車両向けタイヤのカーカス、ベルト層、キャップ層、およびビードの製造に使われています。
同調査レポートでは、スチールファイバーおよびタイヤ産業全般の技術ならびに市場シナリオを精査しており、需要への影響や市場発展の見通しを明らかにしています。タイヤ補強材市場はタイヤ産業に強く依存しています。そこでこの調査レポートでは世界全体のタイヤ生産量や地域別生産量についても示しています。
BCC Research では、この業界の今後5年間の市場成長を左右する顕著な動向を明らかにしました。その動向とは、重量の削減、強度の向上、ノイズの低減、コストパフォーマンスの改善、そしてリサイクルの可能性などです。
同調査ではタイヤ補強材市場を、タイヤコード部門とスチールビードワイヤ部門という、二つの主要部門に分けて分析しています。タイヤコードとは、カーカスやベルト層、またキャップ層などのタイヤ補強部材を製造するための素材です。ビードワイヤ部門には、タイヤをリムにしっかり固定するためのタイヤ部品であるスチールビードワイヤが入ります。
タイヤ補強材市場の中で最大の市場はタイヤコード市場です。タイヤコード市場は2011年にはタイヤ補強材市場の44.5%を占めています。大型車向けのタイヤカーカス市場やその製品が急速に成長していることから、この市場はタイヤ補強材市場の中で支配的地位を維持して行くものと見られます。ラジアルタイヤ生産量の増大に後押しされて、この市場分野は2017年に至るまで急速な成長を遂げるものと予測されます。
市場調査レポート: タイヤ補強材:各種技術と世界市場
Tire Reinforcement Materials: Technologies and Global Markets
http://www.gii.co.jp/report/bc216624-tire-reinforcement-materials-technologies-global.html
出版日: 2013年07月15日
発行: BCC Research
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