帯域幅革命のさなかにあるエネルギー市場
同レポートによると、エネルギー市場は帯域幅の革命のさなかにあり、この革命は向こう10年間において、衛星通信会社にプラスの影響を及ぼすことが見込まれます。より多くの遠隔地における適用の増加が、衛星サービスの需要を今後も促進し続けるでしょう。また2022年までには、石油・ガス、採掘、公益事業のエンドユーザー向けに25 Gbpsを上回る衛星容量が求められるようになると推測されています。
Northern Sky Researchのアナリストであり、同レポートを執筆したBrad Grad氏は、「総収入においては、今後もエネルギー分野をけん引するのは石油・ガス市場となる」と指摘。「シェールガスのブーム、深海水、スマートグリッド、採掘における自動化をすべて合わせると、向こう10年間における衛星事業者の累積収入は、170億ドルに上るとみられる」と説明しています。
衛星通信サービスのプロバイダーは2022年、エネルギー市場から2012年より7億ドル多い総額22億ドルの収入を得ることになる見通しです。オンショア市場では、公益事業とシェールガスが市場の成長を促進。これらの市場における稼働中のユニットの総数は、2022年までは北米が最多を維持するとみられており、次いでアジア、欧州、ラテンアメリカ、中東・アフリカの順となる見通しです。オフショア市場は、成熟しつつある大西洋から太平洋へと活動の中心が移行し、第3位の規模の市場は、今後もインド洋になるとみられます。大差をつけての第4位は北極圏市場ですが、同市場の成長は、複雑な操業条件や天然資源が入手可能なことによって制限されています。
石油・ガス、採掘、公益事業部門における地上波の市場占有率は維持されるでしょう。しかし、遠隔地における新たな探査活動や回復機能の高いインフラへの注目の高まりが、衛星サービスの基礎固めを支援することになると見込まれます。
結論として、エネルギー市場は2022年、稼働中のユニットが46万を超え、収入は約22億ドルに達すると見られることから、今後も衛星通信産業に堅調な成長を提供し続けると期待されます。また、今後も石油・ガス部門は同産業に最も多くの収入をもたらし、公益事業は稼働中のユニットをさらに増加させていくでしょう。さらに、採掘分野は安定成長を続け、新たな機会を提供していくと見込まれます。
市場調査レポート: 衛星経由のエネルギー市場
Energy Markets via Satellite, 3rd Edition
http://www.gii.co.jp/report/ns264130-energy-markets-via-satellite-3rd-edition.html
出版日: 2013年03月12日
発行: Northern Sky Research, LLC
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