後発医薬品（ジェネリック）メーカーの進歩

株式会社グローバル インフォメーションは、米国の市場調査会社GlobalDataが発行した報告書「PharmaLeaders: Generic Manufacturers Benchmark Report - Financial Benchmarking & Competitive Analysis of the Leading Generic Players in 2013 (PharmaLeaders：ジェネリック医薬品メーカーの比較分析：主要企業の財務比較・競争分析)」の販売を開始しました。

後発医薬品（ジェネリック）メーカーは、競争の厳しい医薬品の世界市場でシェアを獲得するため、FDA医薬品簡略承認申請（ANDA）を増やすことで、ブランド医薬品が存在する逆境を活用しています。同レポートで取り上げるジェネリックメーカー上位30社の2012年における売上の合計は、対前年比で8.6％の成長を記録し、2011年の1億3430万米ドルから1億4590万米ドルになりました。NovartisやEli Lilly、Pfizerなどの大手のブランド医薬品メーカーの2012年度の売上が減少した一方で、ジェネリックメーカーの多くは同年の収益が急拡大しました。インドを拠点とするGlenmark、Sun Pharmaceuticals、Ranbaxyの3社が2012年の収益増加の牽引役となり、2011年の売上よりも、それぞれ71.6％、47.6％、32.9％拡大しています。

さらに多くの企業が、特定の市場における規模やプレゼンスの拡大のため、戦略的合併やライセンス契約、事業提携などを積極的に推進しています。2012年12月のValeant社による、26億米ドルでのMedicis社の買収は、元来マージンの少ないジェネリック事業において、いかに企業がパフォーマンスを向上させる構えがあるかを示す一例です。Valeantは2012年にNatur Produkt（ロシア）、Probiotica Laboratorios（ブラジル）、OralPharma（米国）など、15以上の買収をおこなっており、Medicisの買収を通じて、規模と範囲によるコストシナジーを狙っています。

GlobalDataのジェネリックメーカーのベンチマークレポートが示す市場のリーダーはSun Pharmaceuticalsで、スコアは6.81でした。同社は、当レポートで使用している財務管理（FM）と資本管理（CM）の評価基準において高い評価を得てトップになりました。CMのスコアは8.48で、平均値の5.27を大幅に上回りました。さらに、Sun PharmaceuticalsのFMスコアは、平均の5.0に対し7.31でした。

しかし、他社との比較評価では厳しい財務実績により3.76ポイントだった、ヨルダンを拠点とするHikma社がトップ30社のリストに入っています。

市場調査レポート: PharmaLeaders：ジェネリック医薬品メーカーの比較分析：主要企業の財務比較・競争分析
PharmaLeaders: Generic Manufacturers Benchmark Report - Financial Benchmarking & Competitive Analysis of the Leading Generic Players in 2013
http://www.gii.co.jp/report/gd267065-pharmaleaders-generic-manufacturers-benchmark.html
出版日: 2013年03月31日
発行: GlobalData

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