中枢神経系(CNS)バイオマーカーの世界市場規模は2017年には50億米ドルを上回る見通し
株式会社グローバル インフォメーションは、米国の市場調査会社BCC Researchが発行した報告書「Central Nervous System (CNS) Biomarkers: Technologies and Global Markets (中枢神経系(CNS)バイオマーカー:技術および世界市場)」の販売を開始しました。
2012年の世界における中枢神経系(CNS)バイオマーカー市場は、およそ20億米ドルとなりました。同市場は今後、20.7%の年複利成長率(CAGR) で拡大し、2017年には51億米ドル近くに達することが予測されています。この活発な成長率は、政府支援による官民提携の増加、医療費を低く抑えるという圧力、高齢者人口の増加、およびゲノム・プロテオミック技術の急速な進歩といった、CNSバイオマーカー領域に影響を及ぼすいくつかの要因に促進されています。
CNSバイオマーカーの発見、創薬、および分子診断セグメントは、2012年に132億米ドル規模となったバイオマーカー市場全体の15.1%(約20億米ドル)に相当します。世界のバイオマーカー市場は、2017年までに321億米ドル以上に成長することが予測されており、またCNSバイオマーカーセグメントは51億米ドルに達し、バイオマーカー市場全体に占めるシェアを16.1%に拡大する見通しです。
CNSバイオマーカー収益の成長予測は、2012年から2017年の予測期間中に、CNSバイオマーカーの試験および評価が成功裏に完了し、またFDA認可を得ると見込まれる、開発の初期段階にあるCNSバイオマーカー数の予測に基づいています。
CNS分子診断市場は最大の成長が予測されており、2012年の1億9600万米ドルからCAGR49.6%で拡大し、2017年までに15億米ドルに達する見込みです。これは企業パイプラインにおける診断試験数の大幅な増加によるものです。アルツハイマー病、統合失調症、および多発性硬化症向けの検査は今後数年以内に商業化されることが予測されています。これらの障害は大きな市場を示しており、診断および治療の双方におけるアンメットニーズを有しています。
2012年以前の創薬向けCNSバイオマーカー市場における成長は、緩やかなものでした。より多くのバイオマーカーが患者の区分および治験の有効性の評価に利用可能となったため、同市場は5年間の予測期間にわたって大幅な成長を示し始める見込みです。2012年における同セグメントの収益は1億9400万米ドルが予測され、今後CAGR32%で拡大し、2017年までに7億7600万米ドルへ達すると予測されています。
CNSバイオマーカー市場の創薬セグメントは、主要なCNS疾患の経路に関与するタンパク質の多くが発見されることも一因となり、今後5年間にわたって緩やかな成長を示す見込みです。しかし、将来見込まれる新しい発見はプロテオミクス研究の進歩によるものです。2012年におけるCNSバイオマーカー発見の収益は約16億米ドルが予測され、今後はCAGR12.3%で拡大し、2017年末までに29億米ドルに達すると予測されています。
市場調査レポート: 中枢神経系(CNS)バイオマーカー:技術および世界市場
Central Nervous System (CNS) Biomarkers: Technologies and Global Markets
http://www.gii.co.jp/report/bc136786-central-nerv-sys-biomark.html
出版日: 2013年03月25日
発行: BCC Research
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