極東ではプラスチックの生産国になることが何故引き合うのか
株式会社グローバル インフォメーションは、米国の市場調査会社GlobalDataが発行した報告書「The Southeast Asian Polyolefin Industry - Set to Emerge as a Key Market with Growing Demand and Capacity Additions (東南アジアのポリオレフィン産業:需要量増大・生産能力拡張による、世界の主要市場への進化)」の販売を開始しました。
同レポートによると、東南アジア諸国から中国への輸出は過去10年間で3倍にも増加しており、さらにアジア圏内の貿易協定成立によりプラスチックの取引が一段と盛んになるものと予測されています。
ポリオレフィンが世界で最も消費量の多いポリマーです。その中ではポリエチレンやポリプロピレンが最も一般的な種類で、特に包装材や建設、また自動車産業などの部門で多く使われています。東南アジアで生産されているポリオレフィンのかなりの部分が中国市場に輸出されています。中国はポリオレフィンの世界最大の輸入国であり、また消費国です。中国のポリオレフィン需要量は2011年時点の3145万トン/年から、5.5%の年平均成長率(CAGR)で成長を続け、2016年までに4113万トン/年まで増大するものと予測されています。
東南アジア諸国連合(ASEAN)では、ASEAN自由貿易協定(AFTA)によって加入国間では輸入関税ゼロで貿易が行えるようにしており、近隣諸国との貿易では互いに相手国を理想的に位置づけるようにしています。シンガポールとタイはASEAN加入国であり、また中国は同様なゼロ関税制度を持つ中国-ASEAN自由貿易協定(CAFTA)を結び、これら諸国がより経済的に貿易取引が行えるようにしています。
タイは中国に対する最大のポリオレフィン輸出国であり、また東南アジアのポリオレフィン産業の中で、ポリエチレンとプリプロピレンの最大の生産国ならびに消費国となっています。タイランド湾の大量の天然ガス資源により豊富な原材料を得ることができ、また東部沿岸地域のラヨン県にあるポリオレフィン工場は輸送のための海上ルートのすぐ近くに位置しています。
他のアジア諸国もポリマーの輸入国であり、タイやシンガポールにさらなるビジネスを提供しています。インドネシアは東南アジア第二のポリオレフィン樹脂消費国ですが、自国内の生産力増強が十分ではなく、輸入に頼っている状態です。ベトナムではポリオレフィンの国内需要が過去10年間にわたって年率15%以上の増加を続けていますが、ベトナムもこれだけの国内需要を満たすには生産インフラが不足しています。
市場調査レポート: 東南アジアのポリオレフィン産業:需要量増大・生産能力拡張による、世界の主要市場への進化
The Southeast Asian Polyolefin Industry - Set to Emerge as a Key Market with Growing Demand and Capacity Additions
http://www.gii.co.jp/report/gd269079-southeast-asian-polyolefin-industry-set-emerge-key.html
出版日: 2013年04月22日
発行: GlobalData
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