MRIシステムの世界市場、2018年までに60億米ドルを突破へ
株式会社グローバル インフォメーションは、米国の市場調査会社GBI Researchが発行した報告書「MRI Systems Market to 2018 - Technological advancements, Increasing Number of Applications and Advent of MRI Compatible Pacemakers to Drive Future Growth (世界のMRIシステム市場:技術進歩・利用件数増加・MRI対応ペースメーカーの登場による、今後の成長の促進)」の販売を開始しました。
2011年に42億米ドルだったMRI(核磁気共鳴画像法)システムの世界市場規模は、6%の複合年間成長率で成長し、2018年までに60億米ドルを超える見通しです。今後の成長はMRIシステムの技術的進歩や用途の拡大、MRI対応ペースメーカーの登場により活性化されると見られます。需要側の観点からは、米国や欧州などの先進経済圏では診療報酬の不振というシナリオが需要に悪影響を与えると予想されていますが、世界人口の急増や、インドや中国などの発展途上圏におけるMRIの浸透率の低さが、今後の成長を後押しするとみられます。任意照会を禁じる法律やMRIシステム、特に高磁場のシステムに関する安全上の問題などが、成長を抑制する要因となっています。
2011年の米国市場は世界のMRI収益の31%を占める13億米ドル規模でした。これは2018年までに7%のCAGRで成長し、21億米ドルを超えると予想されます。米国市場はすでに飽和状態にあり、主にMRIシステムの買い替えが進んでいます(2012年、OECD報告)。今後の成長は、高磁場システムを持つ、低磁場・中磁場のMRIシステムへの永続的な買い替えによって活性化される見通しです。用途の拡大やPET(陽電子断層撮影法)/MRI、MRI誘導による高密度焦点式超音波(HIFU)などの融合技術の登場や、さらなる成長活性因子となります。一方で、診療報酬の低下傾向や任意紹介を禁じる法律が予測期間内のネガティブな影響因子と予想されます。
2011年、MRIシステムの世界市場はシェア25%でSiemens Healthcareがリードし、GE Healthcare(20%)、Philips Healthcare(13%)、東芝メディカルシステムズ(12%)、日立メディコ(9%)がそれに続きました。上位4社がMRIシステムの世界市場の7割を占めています。今後の成長はMRIシステムに関わる安全性や適合性の問題への対応への拡大によって広がる見込みです。企業ではまた、患者の安心や、MRIシステム導入による直接的な費用を抑えながら画像品質を向上させることにも力を入れると予想されます。
市場調査レポート: 世界のMRIシステム市場:技術進歩・利用件数増加・MRI対応ペースメーカーの登場による、今後の成長の促進
MRI Systems Market to 2018 - Technological advancements, Increasing Number of Applications and Advent of MRI Compatible Pacemakers to Drive Future Growth
http://www.gii.co.jp/report/gbi263188-mri-systems-market-technological-advancements.html
出版日: 2013年03月01日
発行:GBI Research
【本件に関するお問合せは下記まで】
株式会社グローバルインフォメーション
Tel:044-952-0102
e-mail:jp-info@gii.co.jp
URL:http://www.gii.co.jp/topics/MC12_jp.shtml
〒215-0004
神奈川県川崎市麻生区万福寺1-2-3 アーシスビル7F

