アフリカの化学品市場参入のための最適ルートは現地企業との提携
株式会社グローバル インフォメーションは、米国の市場調査会社Frost & Sullivanが発行した報告書「Analysis of Major Chemical Distributors in the African Manufacturing and Mining Markets (アフリカの製造業・鉱業における主要な化学製品流通業者市場の分析)」の販売を開始しました。
アフリカの化学産業は、そこに数多くの国際的化学製品流通販売企業が存在していることを特徴としています。これはアフリカ諸国の多くが、発達した製造産業部門を欠いているためです。
生産基盤が極度に限定されており、また現地の労働者の技術レベルが低いので、こういった化学品流通販売企業はほとんどの場合化学薬品の原材料よりも最終製品を供給することになります。しかしながらFrost & Sullivan の最近の調査レポートは、新規参入企業にとって市場参入のための最適ルートは現地の既存販売業者と提携を結ぶことであると指摘しています。これらの現地販売業者は既に出来上がった顧客ベースを持っており、また現地市場での実務に役立つ知識を備えているからです。
同レポートは、ケニアやエジプト、南アフリカ、およびナイジェリアの鉱山業や製造業に対して供給を行っている主な化学品流通販売企業の事業について分析を行っています。これら諸国では、程度はそれぞれ異なりますが、化学製品は輸入に依存しています。
Frost & Sullivanの化学物質および食品リサーチアナリストであるDilshaad Booley氏は次のように述べています。「アフリカで化学製品を販売したいと考えている多国籍化学製品企業にとって最適の方法は、目標とする市場で現地企業と提携することです。現地企業では事業の基礎の多くは既に出来上がっているので、現地企業と提携関係を結ぶことにより、目標とする市場部門や相手国に手早く参入することができます。こうすれば、海外の流通販売企業は、自分だけで市場参入を果たそうとするときにはかかってしまう時間や労力、ならびに資産的なコストを負担する必要がなくなります。」
現地の販売業者は既に顧客ベースを持っており、自分たちが従事している市場や、さらに競争相手についても良く知っています。現地企業は輸送網や製品の保管のための倉庫といった自前の事業ネットワークも保有しています。また現地企業には、多国籍化学品企業が当該地域へ自分たちの製品を輸出しようとした場合、それらを輸入するための書類手続きもすでに整っているのです。
現在、販売業者にとっての主な課題は、化学製品を多量に購入するための十分な資本を持たないということです。これは主として、エンドユーザー自体が大量の化学製品を購入できる資本を持っておらず、必要なときに必要なだけ買い入れるやり方を選んでいることの結果です。
市場調査レポート: アフリカの製造業・鉱業における主要な化学製品流通業者市場の分析
Analysis of Major Chemical Distributors in the African Manufacturing and Mining Markets
http://www.gii.co.jp/report/fs264744-analysis-major-chemical-distributors-african.html
出版日: 2013年03月20日
発行: Frost & Sullivan
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