デジタル技術の進化には必然的にビット誤り率テストが伴う
株式会社グローバル インフォメーションは、米国の市場調査会社Frost & Sullivanが発行した報告書「Analysis of the Bit Error Rate Tester Market in Emerging Regions (新興地域のビットエラーレートテスター(BERT)市場の分析)」の販売を開始しました。
同期型光ネットワーク(SONET)/同期デジタル・ハイアラーキー(SDH)やイーサネット・オーバー・SONET (EoS)、また40ギガビットや100ギガビットネットワーク展開など、重要技術の進歩に伴い、世界的にビット誤り率テスター(BERT)の需要が高まると予測されています。この市場は特に、通信や情報技術産業において高精細度マルチメディア・インターフェース(HDMI)やデジタル・オーディオなどのデジタル技術採用が増加することによる恩恵を受けるものと見られます。
Frost & Sullivan社 の調査によれば、同市場は、2011年には4億610万米ドルの収益を上げており、この額は2018年には6億5710万米ドルに達するものと予測されます。この調査では製品分野として従来型のBERTおよびファンクショナルBERTを取り上げています。
Frost & Sullivan 社の測定機器産業部門マネジャーであるSujan Sami氏は次のように述べています。「デジタル・インターフェースは本質的に複雑であり、それを試験するのは難しいものがあります。高速デジタル・インターフェースなどで、既存の製品では試験目的を十分には達成できない場合、BERTベンダーはこういった複雑さに対処できるような革新的な試験法を開発するよう期待されます。
顧客はモジュール化した測定機器の利点を良く承知しており、従ってモジュール化BERTの販売チャンスが大きく広がっています。またモジュール化機器は従来型の同等品よりも割安となるのです。さらにモジュール化機器は柔軟性があって、またソフトウェアで機能設定ができるので、ますます高度化し絶え間なく進化しているエレクトロニクス製品に対応して行くのにも都合が良いのです。
一方で、スタンドアローン型のBERTはシステム立ち上げや保守(I&M)の用途ではあまり使われなくなってきています。」
Samiはまた次のように述べています。「フィールドで複数の試験を行うときには、現時点では技術者は何台かの測定器を使わざるを得ません。従ってもっと機能を統合化した試験機器が望まれています。スタンドアローン型のBERTは、フィールドの技術者にとってもっと便利な統合化試験機器に取って代わられるものと見られます。」
通信産業では絶え間なく技術が進化しており、今注目すべきはSONET/SDHおよびEoS関連のBERTということになるでしょう。イーサネットのフォーマットで伝送されるデータ量が増大しているため、シンクロナス・イーサネットやプレシジョン・タイム・プロトコル(IEEE 1588)といった新しい技術標準規格を導入することが必須となっています。そのような条件下で各種機器の試験を行うには、BERTはもっと多機能で、より高い能力を持つことが極めて重要となります。
全体的に言って、競争力のある価格、機能、またモジュール性を提示できるベンダーが当市場におけるビジネスチャンスを最大限に活用できることになります。
市場調査レポート: 新興地域のビットエラーレートテスター(BERT)市場の分析
Analysis of the Bit Error Rate Tester Market in Emerging Regions
http://www.gii.co.jp/report/fs259920-analysis-bit-error-rate-tester-market-emerging.html
出版日: 2013年01月17日
発行: Frost & Sullivan
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