新興市場が牽引するエンジニアリングプラスチック世界市場:2020年の生産量は2900万メートルトンに達する見通し
株式会社グローバル インフォメーションは、米国の市場調査会社Industry Expertsが発行した報告書「Engineering Plastics - A Global Market Overview (世界のエンジニアリングプラスチック市場)」の販売を開始しました。
アジア、南米、中東などの新興地域と欧州の発展途上地域では、エンジニアリングプラスチック市場の大幅な成長が予想されています。発展途上経済の購買力の向上が、エンジニアリングプラスチック市場の主要な需要促進要因になるとみられます。自動車業界のみならず、家庭電化製品、建築・建設、インフラなどの分野においても、エンジニアリングプラスチックが金属に取って代わり得る未開発の機会が残されており、これらが特に、需要を後押しする主な要因になる見通しです。例えばアジア経済はこれまで、主に自動車や建築・建設、事務機器、電気・電子機器、家庭電化製品、通信、運輸業界における従来型の分野の進歩によって成長を続けてきました。エンジニアリングプラスチックは自動車部品や消費財、電気・電子的応用に幅広く採用されています。
同レポートでは、エンジニアリングプラスチックのうち、スチレン共重合体:アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン、スチレンアクリロニトリル(ABS & SAN)、ポリカーボネート(PC)、ポリアミド(PA)、ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)、ポリアセタール/ポリオキシメチレン(POM)と、熱可塑性ポリエステル系エラストマー:ポリブチレンテレフテレートとポリエチレンテレフタラート(PBT & PET)、ポリフェニレンオキシド(PPO/PPEブレンド)、フルオロポリマー(PTFEとその他のFPs)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ならびにポリケトン(PEEK & PEKK)、液晶ポリマー(LCPs)、ポリイミド(PI)、高耐熱性ポリアミド(HT-PA)などの、その他の高性能エンジニアリング熱可塑性樹脂(HPETPs)に関する調査の結果をまとめています。
同レポートにおいて分析を行ったエンジニアリングプラスチックの適用分野となる市場は、自動車、電気・電子製品、建築・建設、消費財、電化製品、工業用途などです。報告書はまた、2010年から2020年のエンジニアリングプラスチックの世界市場について、北米、欧州、アジア太平洋、その他の地域別に、生産量(メートルトン、MT)および売上高(100万米ドル)ベースでの予測を示しています。
世界のエンジニアリングプラスチック市場の生産量は、2012年に1960万メートルトンに達すると予想されており、2012~20年の年平均成長率(CAGR)は5%超を維持、2020年の生産量は2910万メートルトンに達するとみられています。金額ベースでは、同期間のエンジニアリングプラスチックの需要はCAGRが7.9%を記録、2020年の売上高は1,137億ドルに達する見通しです。2013年と2014年の売上高はそれぞれ、670億米ドル、725億ドルと予想されています。
市場調査レポート: 世界のエンジニアリングプラスチック市場
Engineering Plastics - A Global Market Overview
http://www.gii.co.jp/report/inde115977-engineeri-plastic.html
出版日: 2013年03月25日
発行: Industry Experts
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