データセンター光相互接続のための「データの津波」の計測と市場機会の測定
株式会社グローバル インフォメーションは、米国の市場調査会社Light Countingが発行した報告書「40G and 100G Data Center Interconnects (40G・100Gデータセンターの相互接続)」の販売を開始しました。
データセンター業界にとっては、心躍るような時代です。事業者や消費者によって生み出されるデータの量はかつてないスピードで増加しており、データ共有とデータ処理には、さらに高速なネットワークとサーバーが必要です。こうしたデータの「津波」の大きさを測定し、データセンターに対するその影響を理解することは、データストレージやネットワーク機器の需要やデータセンター相互接続の潜在市場について予測するうえで、非常に重要なものです。
こうした状況に我を忘れるのは容易なことです。ですが、市場の予測や事業の計画、同産業への投資にとっては、この状況は「滑りやすい坂道」です。大きな注目を集めている数多くの前向きな展開には以下のような、しばしば見過ごされてしまう否定的な側面があります。
・2012年に事業者および消費者が作り出したデータは、2ゼタバイトを上回りました――2011年比50%の増加です。しかし、伸び率は今後、縮小していくと予想されています。また、2012年に生み出されたデータの99.5%は、過去にも将来にも分析・利用されないものだと推測されています。
・データ集約型の科学・金融ネットワークにおけるネットワークトラフィックは増加しており、年間70%を上回る水準で増加しています。しかし、2010~12年のインターネットのトラフィックの増加率はこれを下回る年間35%で、2013~17年には同25-30%に低下すると見込まれています。
・コンピュータのクラウドサービスのプロバイダーが構築したデータセンターは巨大なものですが、これらは恐らく、小規模な企業のデータセンターの多くを置き替えたものであり、ストレージの利用効率を向上させ、ネットワーク機器を改善したものです。
・データセンター内のネットワークトラフィックは、インターネットトラフィックよりも急速に増加しています。これは一部に、データセンター内部で相互接続に対してより多くの負荷をかける、サーバーの仮想化とSDNによるものです。しかし、データセンターのアーキテクチャにおけるこうした変化は、機器の利用と相互接続における処理能力の効率化につながるものでもあります。
・より高速なPCI Express接続とマルチコア・プロセッサによって、さらに高速なデータ転送速度による接続に対するデータセンター内での需要が生まれています。しかし、相互接続の割合が増えてもそれは、ブレードサーバにおいてすでに利用されているバックプレーンでの接続に集約されていくでしょう。
同レポートでは、データセンター光相互接続に関する予測に加え、上記がもたらす影響と、データセンターに関するその他の動向についての考察を提供しています。
市場調査レポート: 40G・100Gデータセンターの相互接続
40G and 100G Data Center Interconnects
http://www.gii.co.jp/report/lc264138-40g-100g-data-center-interconnects.html
出版日: 2013年03月12日
発行: Light Counting
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