CIGSソーラーパネルの売上げは、今後急拡大する見通し
株式会社グローバル インフォメーションは、ナノマーケッツが発行した報告書「CIGS Photovoltaics Markets-2012 (CIGS太陽電池市場:2012年)」の販売を開始しました。
CIGSパネルの収益は、2017年には44億米ドルに達すると、ナノマーケッツは予想しています。
150MWの太陽光発電所(ソーラーファーム)を納入する契約が締結されたと最近発表され、CIGS技術は、ついに最高の時期を迎えようとしています。その一方で、CIGSメーカーは、ソーラーパネル価格の下落から身を守るために、新しい戦略を採用する必要があると、ナノマーケッツは指摘しています。
低コストの結晶シリコン(c-Si)ソーラーパネルに対抗するためには、CIGSは、1ワット当たりの製造コストを改善しつづける必要があると見られます。
大量生産と生産効率の向上を通して、CIGSはこの課題を克服することができると、ナノマーケッツは予想しています。より薄い光吸収層や吸収材の積極的な再生利用が低コスト化に寄与するでしょう。
優れた意匠性、間接光における高パフォーマンスといった面でも、CIGS はc-Siベースソーラーパネルと、競うことができます。
カプセル化コストの削減が、フレキシブルCIGSパネルが成功する上で重要な鍵になると、ナノマーケッツは確信しています。
フレキシブルCIGSパネルは、2017年に6億3,500万米ドル以上の収益を上げる見通しです。
現行のコンプレックス・ダイアディック・フィルム・カプセル化は、非常にコストが高くなっています。モジュールカプセル化の前に、窒化シリコン、酸化シリコン、酸窒化シリコンの保護膜を使用することで、そのコストを下げる可能性があります。
また、CIGS業界は、ポリイミドの代わりに、低コストの高度プラスチック基板を、採用しようとしています。
このように、CIGSメーカーは、高い効率性と低コストを実現すべく、新たな方向へ進んでいくと予想されます。
光吸収層のレーザーアニーリングが一般的となり、より温度に敏感な基板の使用が可能になるでしょう。しかし、そのためには、レーザーアニーリング機器のコストが、下落する必要があります。
市場調査レポート: CIGS太陽電池市場:2012年
CIGS Photovoltaics Markets-2012
http://www.gii.co.jp/report/nan227796-cigs-photovoltaics-markets-2012.html
出版日 2012年02月
発行: NanoMarkets
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