ナノ磁性材料およびデバイスの世界市場規模が2017年までに90億米ドルを上回る見込み
株式会社グローバル インフォメーションは、米国の市場調査会社BCC Researchが発行した報告書「Nanomagnetics: Materials, Devices and Markets (ナノマグネティックス:材料・デバイス・市場)」の販売を開始しました。
同レポートによれば、ナノ磁性材料およびデバイスの世界市場規模は、現時点で73億米ドルとなっていますが、2017年までには90億米ドルを上回る見込みです。このように、ある種のナノ磁性材料については既に成熟市場を形成しています。
ナノマグネティックス市場のデータストレージ製品部門では、2012年における卸売りベースの売上高として、約69億米ドルを上げており、2017年にはこれが84億米ドル近くに達するものと予測されています。2004年の調査レポートが刊行されてから、MRAMなどが製品化されており、出荷数量では拡大成長期に入ろうという態勢にあります。ただしMRAMの単価は絶えず低下を続けているので、MRAMの全体的な売上額の成長率は、出荷数量の成長率よりも小さなものとなるでしょう。
最も急速な拡大を見せる市場は、バイオセンサーやバイオアッセイ製品、また巨大磁気抵抗(GMR)センサーなどを含むセンサー市場であると見られます。この売上高は、2012年には5300万米ドルを上回っており、今後は15.3%の年平均成長率(CAGR)で成長を続け、2017年には1億800万米ドルに達するものと予測されます。
上記市場に次ぐ成長を見せるのは、ナノ結晶軟磁性材コア、磁性流体、触媒、また環境改善製品などを含む「その他」の製品グループ市場です。これらは合わせて9700万米ドル規模の市場を形成しており、また2017年には全体で2億900万米ドル規模に拡大するものと予測されています。
同レポートは、ナノテクノロジーに基づく磁性材料やデバイスがもたらす技術的な影響や市場に対する影響力を知る必要のある人や、次のような業務を手がける企業や各種機関において意思決定を行う立場にある人にとって価値の高い情報源です。
•ナノ粒子やミクロスフィア、磁性流体、薄膜、またバルクマテリアルなどの磁性ナノマテリアルの製造、処理、もしくは販売
•GMRヘッドやハードディスク、MRAM、またバイオセンサーなどのナノ磁性材料を使ったデバイスの開発や組み立て
•ナノ磁性材料製品の商用化に取り組む提携相手企業の模索
•ナノテクノロジー・コミュニティに対するコンサルティング、広報活動、およびその他のサービスの提供
•ナノテク分野における投資、あるいは企業買収計画の立案
•従来の磁性材料や磁性デバイスの製造もしくは販売
•ナノ磁性材料やデバイスが影響を及ぼしそうな(あるいは既に影響を与えている)分野においてそれと競合する技術や製品の開発
市場調査レポート: ナノマグネティックス:材料・デバイス・市場
Nanomagnetics: Materials, Devices and Markets
http://www.gii.co.jp/report/bc268907-nanomagnetics-materials-devices-markets.html
出版日: 2013年04月18日
発行: BCC Research
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