北米のEV充電設備は2017年までに410万箇所に達する見込み
株式会社グローバル インフォメーションは、Frost & Sullivanが発行した報告書「Strategic Technology and Market Analysis of Electric Vehicle Charging Infrastructure in North America (北米の電気自動車用充電インフラの戦略的技術・市場分析)」の販売を開始しました。
北米の電気自動車充電設備市場は、連邦政府や州政府からの補助金などの購入支援策に支えられ、急速に成長しています。政府はそういった支援を充電ステーションの設置にも広げつつあり、例えば、ECOtalityの主要な6州への充電インフラ整備計画が挙げられます。
当レポートによりますと、充電施設は2017年までに410万箇所に達する見込みです。販売される全ての電気自動車はレベル1に対応する事から、最も一般的なものはレベル1の充電ステーションとなるでしょう。レベル1の充電ステーションは家庭用の電源プラグを利用する事が出来、8時間から10時間で自動車を充電し、設置コストがかかりません。2017年までに、およそ71パーセントの充電ステーションがレベル1となり、その次がレベル2が、27パーセントのシェアとなるでしょう。通常、ガレージに10時間から12時間駐車する事から、87パーセント程の電気自動車は住宅地で充電される事になるでしょう。
「電気自動車は、従来の自動車よりも高額な為、連邦政府は電気自動車の購入に最高で$7,500の補助金を交付しています。」と Frost & SullivanのリサーチアソシエイトのPrajyot Sathe氏は言います。「補助金には電気自動車購入時の割引に利用できるものや、税額控除や、相乗り車線(HOV lane)の利用権や駐車場利用権等も含まれます。」
充電インフラは、環境問題や石油価格高騰の流れに乗って、年平均成長率(CAGR) 128.12%で成長すると見られています。この高い市場ポテンシャルと低い参入障壁により、先端技術産業、自動車メーカー、公共事業関連の様々な業界から参入者が現れています。
大きなチャンスがありながら、EV充電インフラ市場は黎明期の市場に良く見られる問題に悩まされています。参入企業は自動車、充電施設、ビジネスモデルの標準化への解決策を模索しています。電気自動車の所有者はまた充電施設の少なさとレベル1の車で8時間から10時間の充電時間が必要という不便に悩まされています。
しかしながら、継続的な研究開発により、これからの2-3年でそういった問題は解決へと向かうでしょう。市場は現在でも発展し続けており、参入企業は技術開発のターゲット選定や収益を上げられるビジネスモデルを模索しています。
「参入企業はレストラン、レジャー施設やショッピングモールにEV充電施設を提供する事で顧客へ付加価値を提供する等、様々戦略を導入しています。」とSathe氏は語ります。「彼らはまた年間契約や、使用回数によった料金体系などのモデルを導入し、市場ポテンシャルを最大限引き出し、顧客をひきつけようとしています。」
市場調査レポート: 北米の電気自動車用充電インフラの戦略的技術・市場分析
Strategic Technology and Market Analysis of Electric Vehicle Charging Infrastructure in North America
http://www.gii.co.jp/report/fs243904-strategic-technology-market-analysis-electric.html
出版日: 2012年05月
発行: Frost & Sullivan
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