処方薬からOTC医薬品への切り替えに高まる期待
株式会社グローバル インフォメーションは、Kalorama Informationが発行した報告書「The U.S. Market for Rx to OTC Switches, 6th Edition (米国のスイッチOTC薬市場)」の販売を開始しました。
同レポートによると、処方薬からOTC医薬品への切り替えは、今後も医薬品のマーケッターに好まれる戦術であり、新たなOTC医薬品が今後数年のうちに分類されると見られます。Kalorama Informationは、この切り替えが米国や外国の新たな消費者獲得につながると述べています。同レポートでは、含有成分を切り替えた製品の米国市場は76億米ドル規模であるとしています。
OTC(市販)医薬品とは、個人が処方箋なしで購入することができる医薬品です。この定義が示す通り、FDA(連邦食品医薬品局)は、OTC医薬品は医学的な監督指導なしに使用しても安心であるとしています。OTCに分類されることが多いのは鎮痛剤、咳止め・風邪薬、睡眠導入剤、抗真菌薬およびその他自己治療製品として使用することが認められた医薬品です。過去においては、患者は症状の診断や治療のための医薬品の処方には医療専門家のみに頼っていましたが、現在、患者はヘルスケアに対しより積極的であり、自分自身の手によって治療をおこなっています。このことは製薬会社にとっては、OTC医薬品への研究開発投資の機会をもたらしています。
「自分自身の健康に関心の高いベビーブーマー世代が高齢化し、米国では処方薬からOTC医薬品への切り替え産業が生まれています。処方薬からOTC医薬品への切り替え製品は、特許消滅の近い様々な医薬品カテゴリにおいて多くの製品を誕生させるものと見られます。現在の処方薬は、処方薬としての検査に合格した潜在候補です」と、レポートの著者、Melissa Elder氏は述べています。
Kalorama Informationは、含有成分を切り替えた製品の市場は、2007年の64億米ドルから3.5%拡大したと述べています。2007年のZyrtec、2011年のAllegraの切り替えにより、アレルギー薬がもっとも成長の大きい分野です。さらに、Claritinの販売も依然として好調です。胃腸薬やその他の製品カテゴリでも、急激な収益成長が見られています。
同レポートでは、製薬業界で処方薬からOTC医薬品への切り替えに取り組んでいる主な企業のプロファイルや、切り替え製品の収益、製薬市場全体の内訳、産業の動向、今後の切り替え状況などについてまとめています。
市場調査レポート: 米国のスイッチOTC薬市場
The U.S. Market for Rx to OTC Switches, 6th Edition
http://www.gii.co.jp/report/kl260317-us-market-rx-otc-switches-6th-edition.html
出版日: 2013年01月11日
発行: Kalorama Information
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