日本オラクル、IFRS対応を強化した経営管理アプリケーション最新版を発表

日本オラクル株式会社（本社：東京都港区北青山、代表執行役社長 最高経営責任者：遠藤 隆雄、 以下 日本オラクル）は、オラクルの経営管理アプリケーションの最新版「Oracle Enterprise Performance Management System Release 11.1.2.1」（Oracle EPM System）を本日より提供開始することを発表します。
テンプレート：システム構築の際に必要となる項目や手順が事前に定義、設定されている雛形のこと

最新版では、オラクルが欧州において提供しているテンプレート（雛形）「IFRS Starter Kit」とその導入支援を行った長年の経験をもとに構築した、日本企業の国際会計基準対応を支援するテンプレートを併せて提供可能になりました。これにより、「Oracle EPM System」の連結管理アプリケーション「Oracle Hyperion Financial Management」を活用し、企業の迅速な国際会計基準対応を実現します。テンプレートを活用することで、要件定義や構築にかかっていた時間を削減し、より効率的な導入が可能になり短期による稼動開始を支援します。

このたび提供可能となったテンプレートは、国際会計基準対応に向けて企業の経理・財務部門でシステムの改修が必要とされ、論点となっている主な8分野です。具体的には、過年度遡及1)、注記情報2)、継続・廃止事業の区分処理3)、直接法キャッシュフロー計算書4)、未実現実効税率適用会社変更*5)、複数会計基準と初年度対応、国際会計基準への組替仕訳、国際会計基準財務諸表作成の分野になります。

国際会計基準への組替仕訳を可能にするテンプレートでは、日本など各国固有の会計基準で作成された会計データを国際会計基準に対応した仕訳に変換するための設定が事前に定義されています。お客様はアプリケーションに標準的に用意されている取り込みシートに既存のERPシステムなどの会計データを入れることで、各国固有の会計基準と国際会計基準のそれぞれに対応した会計データの保持や分析を行い、さらには報告書を出力させることができます。

*1)　過年度遡及: 会計方針の変更と過去の誤謬の修正は過去に遡って修正すること
*2)　注記情報:国際会計基準では現行の日本基準よりも極めて詳細な注記を財政状態計算書や包括利益計算書等の財務諸表に関連付けて開示することが求められている。
*3)　継続・廃止事業の区分処理：当期にある事業を廃止し、IFRS5号に定義される廃止事業の条件を満たした場合、包括損益計算書上、それに関わる損益をすべて相殺して純額を区分表示すること
*4)　直接法キャッシュフロー計算書：現金収入と現金支出など現金の出入りに伴う全ての取引ごとに収入総額と支出総額をキャッシュフローとして表示する方法
*5)　未実現実効税率適用会社変更：連結グループ会社間における未実現損益の消去の税効果について、資産負債法を適用するため購入会社側の将来税率で税効果を認識する方法

●オラクルについて
オラクルは世界で最もcomplete、open、integratedなビジネスソフトウェアとハードウェア・システムの会社です。オラクルに関するより詳しい情報は、http://www.oracle.com/jp をご覧ください。

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