仮想化技術を用いたITインフラ最適化ソリューションを共同で提供開始

2008-05-21 11:30

新日鉄ソリューションズ株式会社（本社：東京都中央区、代表取締役社長：北川三雄、以下新日鉄ソリューションズ）、日本オラクル株式会社（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：新宅正明、以下日本オラクル）、デル株式会社（本社：神奈川県川崎市幸区、代表取締役社長：ジム・メリット、以下デル）の３社は、ITコスト削減、運用効率の向上、変化への対応力強化等の顧客課題を解決するため、仮想化技術を用いたＩＴインフラ最適化ソリューションを本年6月2日より共同で提供開始します。

多くの企業では、長年に亘り部分最適でシステムを導入し続けた結果、サーバの台数が増加し、(1) ITの総保有コスト(TCO)の増大(2)運用効率の悪化(3)環境変化に対し柔軟・迅速な対応力の不足等の課題を抱えています。その中で仮想化技術は、ハードの制約なく柔軟なリソース分割・統合を可能とすること、サポート切れのハードやＯＳ上で稼動するレガシー資産を、容易に最新のハードへと移行可能なこと故にこれらの顧客課題を解決する技術として非常に注目されています。
しかしながら、オープンシステムにおいては現状サーバやストレージのみの部分的な仮想化に留まっています。また、データベースやミドルウェア迄を仮想化の範囲とするとベンダーの動作保証が受けられず障害発生時の負荷やリスクが高くなるため、開発環境や検証環境での利用に留まっていました。
今回、新日鉄ソリューションズ、日本オラクル、デルの3社は、サーバ仮想化製品「Oracle VM」を軸に、サーバ・ストレージに加え、データベース、ミドルウェアも含むＩＴインフラ全体を仮想化の対象としたITインフラ最適化ソリューションを顧客に提供します。第一弾として、ベンダーによる動作保証を受けた構成による実証済みソリューションパッケージ(２,０００万円〜)を開発・検証環境向けに提供すると共に、顧客ニーズに応じて、既存環境のアセスメントサービス（３００万円〜）や、POC(Proof Of Concept)サービス（１００万円〜）、エンジニアリングサービス等も提供していきます。更に本年中には、本番環境適用可能なソリューションパッケージのリリースを予定しています。障害時の切り分け、ベンダーエスカレーションについても、新日鉄ソリューションズが一次窓口となるため、ユーザーはより安心して導入することができ、運用面の負荷・リスクは大幅に軽減されます。

今回提供されるITインフラ最適化ソリューションの特長は以下の通りです。
(1)ITインフラ全体を対象としたワンストップサポート
　新日鉄ソリューションズが、ITインフラ全体(サーバ・ストレージ、データベース、仮想化ソフトウェアを含むミドルウェア全体)に対し、コンサルティングから設計、構築、運用設計、保守、ベンダーエスカレーションにいたるまで、システムライフサイクル全般をワンストップでサポートします。

(2)ベンダー認証済み且つ実証済み・構成で仮想化環境の早期導入を実現
　新日鉄ソリューションズ独自の仮想化技術検証センター『NS Solutions Virtualization Technology Center(NSVTC)』において、ベンダー認証の製品群・構成を対象に実運用を意識した検証を行うため、顧客は安心して仮想化環境を早期に導入することができます。

(3)高いコストパフォーマンス
　無償で高い性能を持つサーバ仮想化製品「Oracle VM」、仮想化に最適化されたデル製サーバ・ストレージ、新日鉄ソリューションズの仮想化技術検証センター（NSVTC）にて蓄積された運用設計を含むベストプラクティスを活用することで、仮想化のメリットをいち早く、手軽に享受することができます。そのため、ITインフラ全体のライフサイクルトータルで高いコストパフォーマンスを得ることができます。

尚、本ソリューション関連の売上合計は、初年度5億円、3年間後に20億円を目標としています。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

以　上

＜参考＞
【各社コメント】
１．新日鉄ソリューションズ：
　新日鉄ソリューションズは、長年培ったITインフラに関わる利用技術、設計・構築ノウハウ、運用保守サポート力、Oracle製品群に関する日本随一の技術力・サポート力を発揮し、システムライフサイクル全般に渡るトータルインテグレーションサービスを提供します。新日鉄ソリューションズは、2005年12月にNS Solutions Grid/Utility Computing Center(NSGUC)をシステム研究開発センター内に設立し、先端的なグリッド・ユーティリティ技術の検証とノウハウの蓄積を行っています。また2006年からはNSGRANDIR(エヌエスグランディール/NS Solutions Grid And Dynamic Infrastructure)のコンセプトの元、顧客のITインフラの統合、最適化を数多く手がけてきました。今回の、サーバ仮想化製品「Oracle VM」と、優れたコストパフォーマンスを誇るデルプラットフォームを組み合わせたITインフラ最適化ソリューションも、NSGRANDIRの一環として、「変化に強いIT統合基盤」をお客様にご提供すると共に、構築と運用保守両面から、コスト削減や効率化といった顧客課題の解決に寄与していきます。

２．日本オラクル：
　日本オラクルは、2008年3月13日より、サーバ仮想化製品「Oracle VM」の提供とサポート・サービスを開始しました。また、日本オラクルとデルは、2008年2月より、「Oracle GRID Center」を利用して、サーバ仮想化製品「Oracle VM」と「Oracle Database 11g」、「Oracle Enterprise Manager」を利用したベストプラクティスの技術検証を行って来ました。その検証成果は、2008年5月21日に開催するセミナーで、お客様に公開します。この仮想化技術のベストプラクティスの技術検証成果に、新日鉄ソリューションズが持つ、実際の顧客インフラ設計・構築・保守・運用に関する豊富な経験、先端技術知見が加わることで、スタンバイ・サイトのリソースの有効活用、サーバ仮想化環境の可用性など企業向けのITインフラ最適化を実現するソリューションを3社共同で推進します。

３．デル：
　デルは、「Oracle VM」のサポートを表明している最初のＩＴベンダーです。今回、ソリューション、サービスとＩＴインフラ全般の構築力で優れたノウハウを持つ新日鉄ソリューションズとのコラボレーションを通じて、ワン・ストップでお客様に最適な仮想化インフラの提案、サービス提供が可能となります。三社の協業において、デルは仮想化に最適なラック型サーバ「PowerEdge R805」「PowerEdge R905」や低消費電力、柔軟性・管理性に優れたPowerEdgeブレードサーバなど標準技術を使ったサーバ製品、更に、iSCSIを活用したインテリジェントな自動化機能を備えたDell EqualLogicなど豊富なストレージ製品を提供します。デルは、ハードウェア領域で、顧客の具体的なニーズにマッチした、エンド・トゥ・エンドで仮想化を実現する最新技術を搭載した製品の提供を通じて、顧客企業のITシンプル化を積極的に推進します。

【本記事に関するお問い合わせ先】
■新日鉄ソリューションズ株式会社　
ITインフラソリューション事業本部　営業本部　内田
TEL：0120-42-1255 E-mail： market@iii.ns-sol.co.jp

■日本オラクル株式会社
OracleDirect　
TEL：0120-155-096

■デル株式会社
広報本部　添田
TEL:044-388-6058 E-mail：Takehito_Soeda@dell.com

【報道関係お問い合わせ先】
■新日鉄ソリューションズ株式会社
総務部広報・ＩＲ室　鬼塚
TEL：03-5117-6080　　E-mail：press@ns-sol.co.jp

■日本オラクル株式会社
日本オラクル株式会社　広報部　玉川
TEL: 03-6238-8178 E-mail：Takeo.Tamagawa@oracle.com

■デル株式会社
広報本部　添田
TEL:044-388-6058 E-mail：Takehito_Soeda@dell.com

・ＮＳ　Ｓｏｌｕｔｉｏｎｓ、ＮＳロゴは新日鉄ソリューションズ株式会社の登録商標です。
・Oracleは、米国オラクル・コーポレーション及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。
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