「漬けたら食べられた!」40%の子どもが嫌いな野菜を克服
― 漬物をテーマにした食育授業を実施 ―
厚生産業株式会社(岐阜県揖斐郡大野町、代表取締役社長:里村 俊介)は、2025年9月19日(金)に、大野町立北小学校の2年生を対象に「漬物をテーマにした食育授業」を実施いたしました。
本事業は、給食の残食問題に悩む河合校長先生の呼びかけにより企画されました。子どもたちの「野菜嫌い」を克服し、給食の残食問題の解消につなげることを目的として取り組みました。
地域企業である厚生産業株式会社と学校が連携し、子どもたちが野菜を「漬ける」「食べる」という体験を通じて、食の大切さを実感する機会となりました。

嫌いな野菜も漬けたら食べられるかも?
授業に先立って実施した事前アンケートでは、子どもたちの好き・嫌いな野菜、漬物の経験を調査しました。授業ではこの結果をもとに、個々の苦手な野菜を活用した漬物の試食体験を行いました。授業の最後には「漬物にしたらおいしかった野菜」に〇をつけて振り返りを行ないました。

事前アンケート結果
〇 対象
大野町立北小学校 2年生 15名
40%の子どもが野菜嫌いを克服
授業の最後にアンケートを実施しました。
40%の子どもが「苦手な野菜を漬物にすることでおいしく食べることができた」と回答しました。
また、克服することができた野菜として、人参の投票数が最多となり、次いで白菜という結果となりました。
人参は甘酢漬け、白菜はあごだしを使用した浅漬けを試食しました。

授業プログラム
- 座学:食べ物が体の中で栄養になるまで/野菜が体に良い理由
食べ物が消化され、吸収される仕組みについて体の中の模型図を使って分かりやすく解説しました。おにぎりと野菜を食べたときに、体の中でどんな変化が起きているか、またおにぎりと野菜で消化・吸収のされ方にどんな違いがあるかを学びました。
- クイズ:クイズを通して、漬物について学習
子どもたちにクイズを出題し、楽しみながら漬物について学びました。

- 体験:浅漬けづくり、ぬか漬けづくり
『あごだし浅漬けの素』を使用して、きゅうりと白菜の浅漬けを作りました。
またチューブ式のぬか漬けの素『ぬかチューブ』を使用して、きゅうりのぬか漬けを作りました。

- 試食:浅漬け(塩味、塩こんぶ味、あごだし味、甘酢味)、ぬか漬け
自分で作った漬物、また厚生産業のスタッフが用意した漬物の試食を行いました。
試食中は、「なすが嫌いだったけど、漬物にしたらおいしかった」など、野菜を漬物にすることで生まれる味覚の変化に驚く声があがりました。
- 試食とふり返り
出来上がった浅漬けを試食し、「漬物にすると味がどう変化したか」、「苦手な野菜で食べることができた野菜」をアンケート形式で振り返りました。
- 家庭への橋渡し:家で食べる・共有する食育
子どもたちには、「ぬかチューブで漬けたきゅうり」を自宅に持ち帰り、夕食に家族と一緒にぬか漬けを楽しんでいただきました。家族と感想を共有することで、学びが家庭に広がり、食を通じたコミュニケーションの喜びを感じていただくことを目的としました。
河合校長先生の食育に対する想い
大野町立北小学校では、食育に力を入れています。
子どもによっては好き嫌いが多く、成長期の大切な時期に給食の残量が多いという実態があるからです。
継続して実施いただいている漬物の授業によって、子どもたちは普段食べることができない野菜を漬物にし旨味を味わったり、自分の手で漬けた漬物を食べることによって、味覚が変わってきました。子どもたちの好き嫌いも減ってきていると感じています。
今後は、今回の食育授業の内容をベースにPTAや地域、学校が協力して更に食育活動を推進していきたいと思います。

「手作り漬物」応援カンパニー
厚生産業株式会社は、漬物の素や米麹、甘酒のメーカーです。
漬物文化を後世に残す取り組みとして、「手作り漬物の楽しさを伝える漬物講習会」を全国で開催(年間1万5,000人規模で実施)。
また新商品開発を積極的に実施することで、現代のライフスタイルに合わせた「新しい漬物の作り方」を提案しています。

会社概要
会社名 :厚生産業株式会社
代表者 :里村 俊介(代表取締役社長)
設立 :昭和34年7月1日
所在地 :〒501-0535 岐阜県揖斐郡大野町加納339-1
TEL :0585-35-0880
事業内容:米麹、甘酒、ぬか床、漬物の素などの発酵食品の開発・製造・販売