コーヒーの脱色からアシカプールの水質改善、除草剤の分解まで オゾンに特化した研究室「オゾンラボ」 失敗例含むリアルな実証実験データ200件を公開
オゾン関連機器メーカーの三協エアテック株式会社(本社:大阪市北区)は、自社の研究室「オゾンラボ」で実施した、顧客の具体的な課題に基づく実証実験データを公開しつづけ、まもなく200件に達する予定です。( https://www.sat.co.jp/lab/ )
水族館の水質改善や工場の臭気対策といった専門的な内容から、コーヒーの脱色、カレーのにおいなど身近な課題まで、オゾンの可能性を検証。「効果がなかった」実験結果も公開することで、オゾン活用のリアルな知見を提供し、社会の衛生・環境課題の解決に貢献します。
〇File022.動物園のアシカ池における透明度( https://www.sat.co.jp/lab/file022/ )
課題 → アシカ池の水に濁りが発生し、水面下に設けた窓からアシカの泳ぐ姿がきれいに見えない。
成果 → 汚れた水を回収し、実験装置により適切にオゾン処理した後の透明度を測定。処理前85%の透明度に対し、処理後は94%までアップ。水の入替後1カ月を経過しても透明度は高いレベルを維持。

〇File043.カレー臭気の脱臭( https://www.sat.co.jp/lab/file043/ )
課題 → カレーのにおいを脱臭したい。
結論 → オゾンによる分解脱臭で68%の脱臭効果を確認。またオゾンと水吸着をかけ合わせたものでは、80%の脱臭を達成。

〇File180.オゾン分解によるコーヒーの脱色( https://www.sat.co.jp/lab/file180/ )
課題 →コーヒーは脱色できるか。
結論 → オゾン処理により脱色は可能だが、ステンレスフィルターを用いたドリップのため、微細なコーヒー粉末が存在している。その粉末(遠心分離後に明確化する固形沈殿物)についてはオゾンによる分解は困難である。

〇File039.果物から発生するエチレンガス対策( https://www.sat.co.jp/lab/file039/ )
課題 →果物から発生するエチレンガスをオゾンで分解できないか。
結論 → エチレンガス対策として、オゾンにより確実に分解除去できることが確認できた。加えて、カビ発生の抑制についてはオゾンによる明確な効果が得られた。

〇File152.土壌に残留する除草剤の分解除去技術( https://www.sat.co.jp/lab/file152/ )
課題 → 土壌に残留する除草剤がオゾンで分解除去できるか。
結論 → 雨水などで流出した除草剤は水が乾けば再度土壌に残留するが、オゾン水では再残留を半減できるため、繰り返しのオゾン処理により土壌に残留する除草剤の分解除去が可能と考える。

オゾンラボとは?- 設立の経緯と実験データ公開の理由 -
オゾンの効果は、現場の環境や臭気などによって大きく影響されます。当社では、オゾン製品を扱うメーカーとして、ノウハウを得ること、技術力を向上させることを目的に、2014年、和歌山県にオゾンラボという研究所を設立しました。本社がある大阪でなく、和歌山に設立した理由としては、当時、水族館の水処理事業の開始、研究のための海水へのアクセスの利便性を優先したという経緯があります。
そこから、各種工場や現場の臭気対策や殺菌、脱色、水処理に関する実験や、システム開発及び新技術の研究を行ってきました。当社ホームページ内にある「オゾンラボ」では、世の中にあるにおいや菌、水処理に関する問題や課題を解決するためのヒントになればという思いから、効果がなかったものも含めて、実験データを公開しており、約10年で200件になりました。
実験データは下記URLで公開しておりますので、是非ご覧ください。
三協エアテック オゾンラボ → https://www.sat.co.jp/lab/
当社は今後もオゾンラボでの研究を通じて、あらゆる産業における「オゾン活用の可能性」を探求し続けます。単なる機器の販売に留まらず、実験・研究に基づいた最適なソリューションを提供し、お客様の生産性向上と社会の衛生・環境課題の解決に貢献してまいります。
会社概要
社名 : 三協エアテック株式会社
大阪本社 : 〒530-0012 大阪市北区芝田2丁目5番6号
東京支店 : 〒111-0055 東京都台東区三筋2丁目6番11号
代表取締役: 加来 裕生
事業内容 : オゾン関連製品、業務用空気清浄加湿装置、
業務用空気清浄装置などの開発、製造、販売
設立 : 1993年6月
HP : https://www.sat.co.jp






