マクニカ、アーレスティ栃木の工場全体最適化に向け生産シミュレーションの導入を支援
~「Plant Simulation」で見えないムダを可視化、現場主導の改善を加速~
株式会社マクニカ(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:原 一将、以下マクニカ)は、株式会社アーレスティ栃木(本社:栃木県栃木市、代表取締役社長:近藤 博文、以下アーレスティ栃木)の工場全体最適化に向けた取り組みに対し、独シーメンス社の生産シミュレーションソフトウェア「Plant Simulation*」の導入を支援したことを本日発表いたします。
■経験や勘に頼った工程設計から脱却、計画と現場のギャップ解消が課題に
アーレスティ栃木は、350t〜4,000tクラスの大型鋳造機を約30台保有し、自動車部品向けアルミダイカスト製品を主力とする日本有数の鋳造工場です。
中長期的なEV化の進展を見据え、内燃機関向け部品が中心の事業構造から、EV・HEV向け部品製造への変革に伴い、製品ラインナップが拡大することから、工場全体の生産効率をさらに高める必要が生じていました。
その一方で、工程設計には現場の経験や勘に依存する部分が多く、過去の失敗事例に基づく対策を講じても、根本的な解決に至らないケースが課題となっていました。さらに、フォークリフトの適正台数や搬送動線、ラインレイアウトなど、工場全体を俯瞰した最適化も十分に行えておらず、新製品の立ち上げや新工場の建設といった大規模投資において、事前検証の不足が投資失敗リスクとして懸念されていました。
これらの課題を解決し、計画段階で問題を可視化することで投資リスクを低減するとともに、現場主導による改善活動の内製化を推進するため、同社はマクニカの提案を受け、生産シミュレーションソフトウェア「Plant Simulation」の導入を決定しました。
■マクニカの取り組み
マクニカは、「Plant Simulation」の導入支援において国内有数の実績を有しています。本取り組みでは、「Plant Simulation」を用いて、約300メートルにわたる鋳造工場全体を対象とした大規模シミュレーションモデルと、鋳造機1ラインを対象とした小規模シミュレーションモデルの2つを構築し、運用を開始しました。加えて、トレーニング、ロジックツリーを用いた現場KPI設定、さらには内製化に向けたチャットベースでの伴走支援まで、「導入して終わり」にしないDX推進を一貫して内製化する組織運営を支援しました。これにより、現場主導でシミュレーションを活用できる体制の構築を実現し、プログラミング未経験の現場メンバーが、自らモデル開発に取り組めるレベルまで習熟することが可能になりました。
■可視化と事前検証により工場全体の最適化を実現、現場主導の改善活動を加速
導入後は、これまで経験則に依存していたフォークリフトの稼働状況が1台単位で可視化され、適正台数の把握が可能となるなど、工場全体の最適化に向けた具体的な指針が得られました。さらに、部署横断チームと連携して進めた鋳造機1ラインの検証では、計画段階でシミュレータ上に現場を再現することで課題の本質を把握し、その結果、自動検査と目視検査における工程の重複を特定し、改善につなげることができました。
また、シミュレーション結果を数値やビジュアルで可視化することで、経験や勘に依存せずに問題を特定し、的確な改善策を立案できるようになりました。これにより、事前検証に基づく工程設計が可能となり、再設計や追加投資につながる手戻りの低減と、それに伴う投資リスクの低減が期待されています。
加えて、新製品の企画段階では、従来机上で概算していたリードタイムや必要な鋳造機台数について、シミュレータを活用することでより根拠に基づいた算出が可能となり、見積もりの精度を高めるとともに、上層部への提案精度も向上しました。その結果、現場改善にとどまらず営業力強化にも寄与しています。さらに、数値化とビジュアル化の進展により、部署を超えた共通認識が醸成され、部分最適から全体最適の視点へと意思決定が変化しつつあります。
■今後について
今後、アーレスティ栃木は、基幹工場として「Plant Simulation」の運用ノウハウを蓄積し、アーレスティグループ全体への展開を視野に入れています。マクニカは、引き続き同社のデジタル変革に伴走し、製造業の現場主導による全体最適化を支援していきます。
<Plant Simulation画面イメージ/工場全体モデル・鋳造機1ラインモデル>

*:「Plant Simulation」とは、シーメンス社の製造準備と製造現場のデジタルツインを実現する生産シミュレーションソフトウェアで、コンピューター上に仮想の工場ラインを構築し、人と物の流れを現実に近い形で再現することで、ボトルネック分析や変種変量生産を効率的に行うためのシミュレーションを高速に行うことができます。
【事例の詳細はこちら】
https://www.macnica.co.jp/business/ai_iot/cases/149858/
【製品に関するお問い合せ先はこちら】
株式会社マクニカ Plant Simulation 担当窓口
TEL:045-470-9118
E-mail:consulting-iot@macnica.co.jp
※本文中に記載の社名及び製品名は、株式会社マクニカ及び各社の商標または登録商標です。
※ニュースリリースに掲載されている情報(製品価格、仕様等を含む)は、発表日現在の情報です。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご承知ください。
株式会社アーレスティ栃木について
事業内容:ダイカスト製品製造・機械加工・部品組付
創 立:1971年
従業員数:444名(2022年3月末現在)
株式会社マクニカについて
マクニカは、半導体、サイバーセキュリティをコアとして、最新のテクノロジーをトータルに取り扱う、サービス・ソリューションカンパニーです。世界33か国/地域100拠点で事業を展開、50年以上の歴史の中で培った技術力とグローバルネットワークを活かし、AIやIoT、自動運転など最先端技術の発掘・提案・実装を手掛けています。
マクニカについて:www.macnica.co.jp


