敬老の日に高齢者向け「涙活セミナー」を実施 ―― ストレス解消を目指す号泣体験プログラム
涙活でストレス解消と心の健康を促進
感涙療法士の吉田英史(通称「なみだ先生」)は、2025年9月15日(月)敬老の日に、東京・新宿の区立北新宿生涯学習館において、「涙活(るいかつ)」セミナーを実施します。涙の効能やストレス解消法の講義、泣ける映像の視聴を通じて、参加者に涙活を体験してもらい、泣きやすい体質づくりを目指します。

■高齢者のストレス問題
厚生労働省の「2021年 国民生活基礎調査の概況」によると、多くの高齢者がストレスを抱えている実態が明らかになっています。どの年代でもそれなりにストレスを抱えながら生活していますが、高齢者は特に「年齢が上がるとともにストレスを抱えている人が多くなる」という特徴があります。近年では高齢者が高齢の要介護者を世話する「老々介護」の割合も増えており、その数は50%を超えているともいわれています。そんな老々介護をしている介護者の高齢者は、家族の介護や病気、経済面、自由時間のなさをストレスとして挙げている人が多くなっています。また加齢によるストレスには、若年者のそれとは、大きく違うストレスの変化があります。高齢者は職業の退職により、人間関係によるストレスからは解放される傾向にあるとされています。しかし、この退職時期が自分の思っていた時期よりも早かった、あるいは強制されての退職だったという場合には、非常に大きなストレスを感じます。また、配偶者や兄弟との死別、家族の病気や介護といった悪いライフイベントを高齢者は体験するする機会が増えます。加齢に伴いこの悪いライフイベントが増えることで高齢者のストレスは増強していくものと推測されます。今回、高齢者のストレスマネジメントの一つの方法として「涙活」を提示します。

■ストレス社会で注目される泣く活動「涙活(るいかつ)」について
涙活とは2,3分だけでも意識的に涙を流すことで心身を整えストレス解消を図ることを目的とした活動です。
「号泣したらスッキリした!」、「思う存分泣いたら、気が楽になった!」という経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。このように「涙」を流すと晴れ晴れとした気持ちになったりするのはなぜでしょうか。
人はストレスを感じたとき、自律神経系の中の交感神経という神経システムが活発になります。この交感神経は身体を「戦闘モード」に変えているため、身体は極度の緊張状態になっています。この緊張をほぐすたに必要なのが、「お休みモード」にする副交感神経の活発化。つまり、リラックスとは、副交感神経を活発化させることだともいえます。
副交感神経を活発化させるのに最も簡単な方法、それは「睡眠」です。寝てしまえば、交感神経によって引き起こされたストレスも軽減することができ、疲れも取れます。ところが睡眠不足が続いたり、なかなか深い眠りに就けない人は交感神経が活発に働き続けるため、ストレス過多になりがち。ストレスがたまる→眠れない→ますますストレスがたまるという悪循環に陥ってしまいます。そのようなときに副交感神経を活発化させ気持ちが落ち着いたと感じられることもある方法、それが「涙」を流すことなのです。気持ちが少し落ち着いたり、すっきり感じる人もいます。
なおタマネギを切った際に出る“角膜保護の涙”や目を潤すための“基礎分泌の涙”では意味がありません。ストレス解消に効果があるのは、悲しみや感動などによる“情動の涙”。人間にしか流すことのできない涙と言われています。




■自分だけの泣きツボを見つけ、泣きやすい体質づくりを可能に
セミナーでは実際に涙を流してもらうことで、「涙活」を体験できる機会やノウハウを提供。泣きやすくするには、自分の「泣きのツボ」を知っているとよいでしょう。「泣きのツボ」は人によってそれぞれ異なります。人が何かに共感して泣くとき、その対象に自分の人生経験を投影して重なる部分で涙を流します。歩んでいる人生、皆さんそれぞれ異なるように、「泣きのツボ」も異なります。
「家族愛」、「動物愛」、「スポーツ系」、「自己犠牲モノ」、「子どもの成長系」、「ラブストーリー」、あるいは大自然の風景に涙する人もいます。家族モノ一つとっても、父と息子モノ、父と娘モノ、母と息子モノ、母と娘モノ、おじいちゃんモノ、おばあちゃんモノ等、泣きのツボは多岐にわたります。「泣きのツボ」はその人の根幹部分であり、成育歴や現在のその人の生活環境に影響を受けてつくられます。
セミナーでは映像鑑賞や泣ける話創作ワークショップを通じて、自分だけの泣きのツボを見つけ、泣きやすい体質になれるコツを体得してもらいます。さらに家で簡単に実践できる「涙活」の方法についても伝授。「涙活」による感じ方の変化を参加者で共有します。
■涙活セミナー概要
日時
2025年9月15日(月)18:30~20:30
会場
新宿区立北新宿生涯学習館 学習室A (東京都新宿区北新宿3丁目20−2)
対象
65歳以上の方
内容:
①涙の効能についての講義
なぜ泣くとストレス解消になるのかの仕組みを医学的エビデンスに基づいて解説します。
【ポイント】講義で「泣いてはいけない」という思い込みを外し泣きやすくします。
②感涙動画上映、絵本の読み聞かせ、手紙文の朗読
さまざまなジャンルの泣ける題材を使って参加者に涙を流してもらいます。
【ポイント】ジャンルは、家族モノ、恋愛モノ、友情モノ、動物モノ、アスリートモノと多彩。あらゆる角度から参加者の泣きのツボを刺激します。
③泣ける話創作ワーク(なみだ作文)
参加者に「○○への感謝の手紙」と題して泣ける話を書いて発表してもらいます。
【ポイント】泣ける話を書くことで自分の泣きのツボと向き合い、自己内省しながら涙を流せます。
④涙とともに人生を振り返るワーク(なみだ年表)
これまでの人生で涙を流した出来事とその理由を書き、特に印象的だった事柄を発表しシェアします。
【ポイント】「あの時、〇〇だったから、今の私がある」。そのように思えたら過去のどんな出来事もきっと愛おしいと思えるはずです。過去の出来事に隠された意味を見つけ出し、全ての経験が実は「今の幸せ」につながっている準備だったことに気づきます。
⑤涙友タイム
涙活体験の気づきや感想、「どこで涙が出たのか、なぜ涙が出たのか」の話を参加者同士で共有します。
【ポイント】他人の泣いた理由を聞くことで自分の泣きのツボが刺激され、新たな自分の泣きのツボを見つける契機を得られます。






■講師・吉田英史(よしだひでふみ)プロフィール
1975年生まれ。早稲田大学で心理学、教育学を学び、同大学院で人材マネジメントを研究。高齢者福祉施設、学校勤務を経て、現職に。高校教師時代に相談に来る生徒たちを見ていて相談中に泣き出す生徒ほど早く立ち直っていくことから「涙は人をスッキリさせて立ち直らせる効果がある」ことに注目していた。2013年から「涙活」をスタート。認定資格「感涙療法士」を医師、脳生理学者で東邦大学医学部名誉教授の有田秀穂氏と共に創設。感涙療法士として、教育機関(生徒・先生・PTA向け)、医療機関(医師や看護師等の医療関係者向け)、福祉施設(利用者、職員向け)、企業、自治体において、涙活講演会やワークショップを実施。また『涙と旅カフェあかね』という“泣ける”カフェや『鎌倉涙活ツアー』という“泣ける”ツアーもプロデュース。精力的に「涙活」を使ったサービスも展開中。他には2ヶ月に1回、感涙療法士認定講座を有田氏と実施。現在350人の感涙療法士が日本各地で活躍している。
元高校教師(英語科・情報科教員免許)スクールカウンセラー(公認心理師)、通称「なみだ先生」。主な著書に『涙活力 (るいかつりょく)』(玄文社)
▼ なみだ先生HP:https://www.tearsteacher.net/
▼ 涙活HP:https://www.ruikatsu.net/
▼ 感涙療法士認定講座HP:https://www.ruikatsu.net/kanruiryohoshi
▼ 涙と旅カフェ あかね HP : https://www.ruikatsu.net/tearsandtravelcafe
▼ 鎌倉涙活ツアーHP:https://www.ruikatsu.net/kamakuraruikatsu

■昨年度の各新聞で毎週1回12回にわたって「なみだ先生の涙活のすすめ」と題して連載。
・埼玉新聞 8月28日~(毎週水曜)
・中国新聞 8月28日~(毎週水曜)
・佐賀新聞 8月28日~(毎週水曜)
・静岡新聞 8月30日~(毎週金曜)
・長崎新聞 9月2日~(毎週月曜)
・沖縄タイムス 9月2日~(毎週月曜)
・下野新聞 9月3日~(毎週火曜)
・日本海新聞 9月5日~(毎週木曜)
・福井新聞 9月12日~(毎週木曜)
・北日本新聞 10月5日~(毎週土曜)
・山陰中央新報 10月8日~(毎週火曜)
・山梨日日新聞 10月8日~(毎週火曜)
・京都新聞 10月14日~(毎週月曜)
・新潟日報 10月15日~(毎週火曜)
・大分合同新聞 10月17日~(毎週木曜)
・信濃毎日新聞 10月23日~(毎週水曜)
・東奥日報 11月1日~(毎週金曜)
・千葉日報 11月3日~(毎週日曜)
・南日本新聞 11月5日~(毎週火曜)
・宮崎日日新聞 11月13日~(毎週水曜)
・岐阜新聞 11月21日~(毎週木曜)

【涙活 参考WEB記事】
・鎌倉で「涙活」ワークショップ 泣いてすっきり、ストレス解消 (2022年7月15日 鎌倉経済新聞)
https://kamakura.keizai.biz/headline/487/
・「40代以上の男性を泣かせたい」 都内開催の“涙活セミナー”に記者が参加、会場で見た意外な光景とは?(2021年7月21日『アーバンライフメトロ』)
https://urbanlife.tokyo/post/62034/
・自分の「泣きのツボ」を知り、1週間に1回、涙を流そう (2020年2月18日『THE21オンライン』 メンタルヘルス特集)
https://shuchi.php.co.jp/the21/detail/7329
・泣くほどストレスに強くなる?「涙活」の魅力(2019年7月15日『商業界ONLINE』 サッポロビール社で社員に向けて涙活セミナー)
https://news.line.me/issue/oa-shogyokaionline/13430eac00d8
・30年泣いていなくても3秒で泣く方法教えます(2021年6月4日 『PRESIDENT 【プレジデント】』)
https://bit.ly/3TiszIr
・気軽に泣けるカフェとは? - “泣きの専門家”がはじめた優しい空間 (2019年3月27日『マイナビ』)
https://news.mynavi.jp/article/20190327-792105/
【涙活 参考YouTube映像】
・ 『テレビ大阪ニュース』 泣いてストレス解消「涙活」 涙なしには見れない映像も
・ 『イギリス国営放送BBC』 日本社会は泣きづらい? 心と身体を癒す「涙活」
・ 『ニューヨークタイムズ』なみだ先生「あなたが最後に泣いたのはいつですか。」
・ 『関西テレビNEWS』 「涙活」から「泣くロボット」まで コロナ禍で再注目の「涙」 ストレス解消にとどまらないその“効能”とは
・ 『フィリピン国営放送』涙活ドキュメンタリー
・ 『タイ国営放送Dohiru』会社員に向けての涙活セミナー