『伸縮装置学習会』開催報告 〜製品理解と製販ネットワーク強化を目的に全国から販売店が集結〜
クリテック工業が、橋梁の未来を見据えた製販連携を促す学びの場を提供

橋梁用伸縮装置メーカー・株式会社クリテック工業(代表:若林勇二/本社:東京都港区)は、2025年9月10日・11日の2日間にわたり、全国の販売店を対象とした『令和7年度 伸縮装置学習会』を開催いたしました。本学習会は、橋梁用伸縮装置および橋梁に関する知識を深め、製販ネットワークの強化を通じて業界全体の発展を目指すものです。
参加企業および橋梁業界の発展を見据えた学習会
本学習会は2013年にスタート。途中コロナ禍による中止を挟みながらも、今年は10回目の節目を迎え、全国の販売店7社より16名のみなさまに参加いただきました。
過去には、販売戦略や施工方法、製品の選定計算や営業ワークなど多彩な内容を提供しており、今年も以下の充実したプログラムを実施しております。
■クリテック工業の販売店とは
当社の伸縮装置を工事込みで受注してくださる協力会社様です。伸縮装置や施工技術、業界情報などを共有し、当社とともに全国の橋の長寿命化を目指し取り組んでいます。

【1日目】一気通貫だからこそ伝えられる現場視点の内容
初日は当社社員が登壇。調査・設計・製造・販売・施工まで一貫して行うクリテック工業だからこそ得られる知見に基づき、様々な角度から橋梁用伸縮装置に関する講義を行いました。

■ハイブリッドジョイント概要
橋梁用伸縮装置の分類や要求性能(走行性・止水性・耐久性)について解説。特に、当社が誇る“耐久性100年”の『ハイブリッドジョイント3LⅡタイプ』などの特長に触れました。

■どのように50年・100年の耐久性を勝ち取ったか

当社が橋梁用伸縮装置の長寿命化を実現するために重ねたトライ&エラー、疲労載荷試験クリアまでの改善プロセスを、具体例を交えて紹介しました。
◎疲労載荷試験の様子
https://youtu.be/bvMo5DoEHrY?si=IAk1cyqGrRurCvSo
■トラブル事例とその対応策
現場で起こり得る不具合に対し、どのように柔軟かつ迅速に対応したのか。当社の実例から学ぶリスク対応について共有しました。

■競合情報と分析比較
フィンガージョイント、埋設ジョイント、ゴム・簡易鋼製など、各種伸縮装置の特長をおさらいし、主要他社製品の強みと弱みを把握。また、当社製品の優位性についても理解を深めていただきました。
■懇親会で情報交換
初日のプログラム終了後には懇親会を開催しました。本学習会の目的は伸縮装置について学ぶだけではありません。全国各地の販売店のみなさま同士、販売店のみなさまと当社社員たちが交流を通して、普段は聞けないエピソードや情報交換を活発に行い、全参加企業の発展に活用してもらうことにあります。

【2日目】橋梁の歴史と今を知る、吉田技術顧問による講演
2日目は、当社の技術顧問を務める吉田好孝氏による2コマの講演を実施。吉田氏は、旧本州四国連絡橋公団や東京湾横断道路にて国家的プロジェクトに携わるほか、マレーシアでの技術指導など国内外で活躍する橋梁のエキスパートです。豊富な実務経験と深い知見に基づいた内容に、販売店のみなさまは熱心に耳を傾けていました。
■橋梁インフラのトレンド

橋梁の法制度や基本構造を確認したうえで、近年の国内外の事故事例から点検・保守の重要性を解説。また、日本の橋梁の多くが高度経済成長期に建設されたことから、今後は建設よりもメンテナンスが重要な時代であることを共有しました。
■橋梁の発展の歴史
ツタを利用して作られた吊橋から、イギリス古代の石版橋、NYのブルックリンブリッジ、2012年に開通した東京ゲートブリッジに至るまで。橋梁の歴史を構造・素材の変遷とともに紹介。橋梁技術発展の背景にある、人類の挑戦と創意工夫を振り返りました。

学びを実践に活かし、共に発展する未来へ
学習会を終え、当社代表の若林より以下のように挨拶がありました。
「本学習会が、みなさまと私たちだけではなく、販売店様同士の横のつながりを深める場となれば嬉しく思います。そして、今回の学びをぜひ現場や営業活動に活かしていただければ幸いです」

2日間にわたる学習会終了後には、希望者のみに戦略MG(マネジメントゲーム)を行いました。多くの企業や教育機関で導入されている、経営戦略思考と会計思考を得るゲームです。参加したみなさまには、今後の業務に活かせる学びがあったのではないでしょうか。

今後もクリテック工業では、販売店のみなさまからのフィードバックをもとに、より実践的かつ価値ある学びの場を提供していく所存です。そして、販売店と当社、そして橋梁業界が共に発展していけるよう尽力してまいります。
『伸縮装置学習会』は企業様への出張開催も可能
『伸縮装置学習会』は、企業様への出張開催も承っております。橋梁用伸縮装置について、施工についてなど、企業様に合わせた内容での実施が可能です。ぜひご相談・お問い合わせください。
会社概要
株式会社クリテック工業
株式会社クリテック工業は、誠実な社員・協力会社・顧客との信頼関係を築き、社会に貢献し続ける企業を目指す橋梁用伸縮装置メーカーです。国土交通省、NEXCO、都市高速、地方自治体等の公共団体を中心に全国で採用実績があります。調査・設計・製造・販売・施工を一貫して請負い、超長期耐久性100年の「ハイブリッドジョイント 3LⅡタイプ」をはじめ、高い耐久性と止水性で橋の長寿命化に貢献します。

●会社名:株式会社クリテック工業
●所在地:東京都港区新橋5-27-1 パークプレイス6F
●代表者:代表取締役社長 若林勇二
●設立: 1996年12月
●事業内容: 土木・建設業
橋梁用伸縮装置のメーカー(製造業)、
橋梁用伸縮装置の調査、設計、製造、販売、施工
●HP:https://cretec.jp/

クリテック工業取材受付のご案内
最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。
今回の『伸縮装置学習会』に関わらず、当社の取り組みにご興味をお持ちいただける報道関係者のみなさまには、個別の取材も承っております。橋梁の維持管理が重要性を増すなか、当社の製品・技術、そして全国の販売店との連携は、交通インフラの持続可能性という観点でも非常に意義のある事業であると考えております。
ぜひ一度、当社の技術や想いに直接触れていただけますと幸いです。下記までお気軽にお問い合わせください。
【お問い合わせ先】
株式会社クリテック工業 広報担当:水野
TEL:03-5403-7373
E-mail:info@cretec.jp