BOCCHI。5th Anniversary LIVE、大盛況で公演終了！[ライブレポート]

2025-12-05 18:00

芸能事務所GDL Entertainment所属の女性アイドルグループ「BOCCHI。(ぼっち。)」が、「BOCCHI。5th Anniversary LIVE in Zepp SHINJUKU」を12月2日(火)、東京・Zepp Shinjukuで開催した。

Zepp Shinjuku再び■

グループ結成当初からの目標であったZepp Shinjuku単独ライブに立った2024年3月から1年9ヶ月。今回は“過去を、超える”と添えられたキービジュアルに注目が集まった。

今回のキービジュアルで彼女たちが纏っていた黒ドレスの衣装は、前回のZepp Shinjuku単独ライブでお披露目し、その後数回しか着用していない大切な衣装をリメイク、パワーアップさせた。
事務所のインディーズレーベル名を冠した「SEVENTEEN FES presents」として開催された今回は、オープニングアクトの「BLUE REGRET。(12/20デビュー)」、「なないろパンダちゃん。」「茜紬うた」「らびゅあたっく。」の妹グループ全4組がそれぞれ個性のあふれるパフォーマンスでBOCCHI。の出演まで会場を温めた。

開演から40分後、いよいよBOCCHI。のパフォーマンスが始まり前半戦は可愛さの詰まったポップな楽曲や思わず踊りたくなる楽曲の数々、前半最後は「Finally」でフロアの熱いコールとともに終わる。

5年目の現実、“過去を、超える”こと■

フロアが暗転し、流れた映像には「5年目の現実」という文字。「正直、グループを辞めようとした」「卒業したメンバーと比べられることへの悔しさや怖さ」「目指したい目標を周りに気にせず言葉にできたが過去の眩しさ」など現在それぞれが抱える思いを、涙ながらに答えていた。
それでも「過去の自分を超えられないと悔いが残る」「過去の私たちを超えたい」と話す彼女たちの言葉は、“過去を、超える”ことを諦めてない力強さを感じる。
映像が終わり流れた普段の対バンでも使われる登場SE。モニターにはこれまで一切告知されていなかった新衣装のアー写が投影され、統一感のあるウエスタン系のデニム衣装で、前半戦とうってかわる。
変わったのは衣装だけではない。アー写の立ち位置とSEの登場順だ。メンバーの入れ替わりで順番が変わることはあったが、今回入れ替わりはない。「“過去を、超える”ために変わること」がそれだけで表現された登場だった。
後半戦1曲目は「WE ARE BOCCHI」。今年4月末に8人体制が終わり、それ以降7ヶ月ぶりに披露されたこの曲はメンバーそれぞれにスポットライトがあたる自己紹介曲。メンバーの大嶋みくが「限界を超えろー！！」と叫ぶ。

この日初披露となる新曲「Dear Piece」は、今回からセンターとなった澄川れみの『夢を追いかけた僕らの物語は今』という力強い歌い出しで始まり、観客の心をグッと掴む。いつも応援して下さるおひとりさま。(BOCCHI。ファンの呼称)への5年間の「感謝」と6年目への「覚悟」を持った『始まりの歌』となっただろう。BOCCHI。の全力パフォーマンスを体感させる「Endless」と続き、澄川が「もっと上にいきたい。止まるつもりはない。」と話す一幕も。
「聴き足りない曲あるよね？」と始まった「ロコモコスカイ」のイントロ。同じく5月に7人体制となって以降初披露だったこともあり、フロアには歓声が響いた。それも束の間、1番のあと突然曲がビートだけになる。大嶋みくから「ここから責任を持って盛り上げます！ついて来れますか？」の言葉。特効やVJをふんだんに使い、夏曲を中心とするバイブスの上がったステージでメドレーを駆け抜ける。メドレーラストは「ロコモコスカイ」へと戻り、夏の暑さと疾走感がここZepp Shinjukuにあった。
おひとりさま。(BOCCHI。ファンの呼称)のアンコールに再びメンバーが登場。「6年目も7人全力で届けます」と決意の一言とともに「君となら。」でエモーショナルな雰囲気と会場の一体感は最高潮となり公演が終わる。
「またね。」の歌詞は、またZepp Shinjukuのような大きなステージにおひとりさま。を連れてくる彼女たちの決意にも聴こえた。

新曲「Dear Piece」をタイトルにツアー開催■

全員がステージを降りたあと、突然モニターに「全国ツアー『Dear Piece』開催決定」と表示。フロアからは歓声が鳴り止まなかった。
BOCCHI。と同じ頃にデビューしたアイドルグループが次々と現体制終了や解散となっている今、まだまだ終わらせない覚悟を感じるライブとなった。
“過去を、超える”をキーワードに挑んだZepp Shinjuku。過去は大切な思い出や記憶のかけらとして抱え、目標のROCK IN JAPANや未来へと目指していく、超えていくとする彼女たちの6年目に期待が募る。未来は無限大だ。