Roxtecが、クロアチアの GIS 変電所の保護に貢献
複数の危険から保護する Roxtec 貫通部シール
2025年8月22日(日本語版)
今回の事業者、エンジニア、施工担当者は、すでに他の変電所で Roxtec ケーブル・パイプ貫通部シールの使用経験がありました。 火災、水、電磁波の脅威から守れる安心感があるため、クロアチアのザグレブに新設されたガス絶縁変電所「TS Stenjevec」にも同じ貫通部システムを採用しました。
「設計エンジニアとして、Roxtec の製品は本当に便利で使いやすいと思います」と、TS Stenjevec 変電所の主任設計者兼 Ravel 設計会社の共同オーナーでもある Radosevic 氏は話します。 「シール製品を探しやすく、最適なものを選定するのも簡単です。」
SS 110/20 kV Stenjevec の設計段階でクロアチアの Roxtec 現地法人が果たした役割を話してくれました。
「彼らは設計プロセスで多くの支援をしてくれました。設計から建設までの段階で直面した問題に迅速に対応してくれたおかげで、全ての設計を予定通りに完了させることができました。」
Ravel 設計会社のエンジニアが、110 kV ガス絶縁変電所の建設に Roxtec ケーブル・パイプ貫通部シールを指定し、工事請負業者 KONČAR 社の電気技師が施工を行いました。 全てが順調に進み、Roxtec ケーブル貫通部シールは外壁と内壁だけでなく、変電所の下にある電力、信号、制御ケーブルの貫通開口部にも使用されました。
VFTO の影響を軽減
GIS 下の信号ケーブルと制御ケーブルの貫通部には、電磁遮蔽、EMI (電磁干渉) と EMP (電磁パルス) からの保護を目的として、設計担当者は Roxtec ES シーリングモジュールを指定しました。 これにより、シール製品は変電所の接地システムの一部となり、VFTO (超高速過渡過電圧) の影響を軽減できるようになりました。
ケーブル敷設が済むまで現場を乾燥した状態に保つため、PVC 管は Roxtec ノックアウトスリーブで事前に密閉されました。
全ての要件を満たす

また GIS の下には Roxtec SLFOH プレートを採用して密閉することで、いくつも安全要求を満たすことができました。 火災、水の浸入、SF6 ガスの漏れに対する保護が確保されました。 また、ケーブルの引抜き力に対する耐性も向上したため、施工業者はケーブルラダーに使用するクランプ部品の数量を削減できました。 Roxtec のシーリングシステムの中には、火災後も防水性を維持できるタイプがあります。 もう一つのメリットとして、分解できる仕組みのプレートなので配線追加が容易です。変電所の拡張工事や、故障時に柔軟な接続対応が求められる場合に便利です。
安全稼働の確保
Roxtec は、プロジェクト全体を通じて設計支援、施工トレーニング、迅速な納品で貢献しました。 事業者である HOPS 社は、受動的保護システムに頼ることができます。 完全な密閉とより優れた接地・等電位ボンディングを施すことで、水、湿気、ネズミの侵入から施設を守り、VFTO や部分放電に起因する機器の損傷や障害を回避できます。 この GIS 変電所は、無人運転かつ遠隔制御ができるよう設計されています。 したがって、安全かつ高信頼性の稼働には受動的保護システムが不可欠なのです。

Roxtec が選ばれる理由
・複数の危険からの保護
・設計サポート
・多くの実績
・現場での施工トレーニング
・将来の増設工事に備えた予備スペース