地域連携で実現する迅速な皮膚がん治療
地域の皮膚科クリニック院長と医誠会国際総合病院診療副院長の対談動画を公開
医療法人医誠会(本社:大阪市北区、代表者:谷 幸治)は、2025年9月24日(水)に医誠会国際総合病院 診療副院長で皮膚悪性腫瘍指導専門医の爲政 大幾 先生と地域で皮膚科クリニックを開業する小豆澤 宏明 先生による対談動画をYouTubeで公開しました。本シリーズでは各診療科の専門医と地域のクリニック医師が語り合い、地域医療における病院とクリニックの連携について紹介します。今回の対談では、皮膚科領域における地域連携の重要性や、皮膚がんをはじめとした疾患の早期診断・治療の取り組みについて語られました。

皮膚科医療における地域連携の拡がり
皮膚科領域では湿疹やアトピー性皮膚炎などの身近な疾患から皮膚がんや希少疾患まで幅広い対応が求められています。近年、国内では皮膚悪性腫瘍の罹患率が増加傾向にあり、特に高齢化に伴い地域における早期診断と迅速な治療体制の整備が重要視されています。
その中で地域のクリニックと総合病院が連携し患者が適切な時期に専門的治療へアクセスできる仕組みが必要とされています。今回公開された対談動画は、地域に根ざすクリニックと医誠会国際総合病院の協力体制を市民や医療従事者にわかりやすく紹介するものとなりました。
皮膚がんの早期診断と迅速な治療体制
対談では、皮膚がんの早期発見の重要性が強調されました。小さな病変でも悪性の可能性があるため初期段階での診断が患者さんの予後を大きく左右します。地域のクリニックは日常的に患者さんを診察し必要に応じて総合病院へ紹介する役割を担っています。
一方、医誠会国際総合病院では専門医による精密検査や手術体制を備えており迅速に高度な治療へ移行できます。この連携により患者さんは「待たされない診療」と「安心できる治療環境」を享受することができます。
地域クリニックと病院の役割分担と信頼関係
爲政先生は、皮膚悪性腫瘍を中心とした診療経験から地域での初期対応が正確かつ迅速であるほど治療成績が高まると説明しました。小豆澤先生は、日常診療で患者さんが抱える不安に寄り添いながら必要時には速やかに病院へ紹介できる体制を大切にしていると述べました。
また、皮膚疾患は患者さん本人が「軽い症状」と思い込むケースも多いため、誤った判断を避けるために地域と病院の橋渡し役が重要であることが示されました。こうした相互の信頼関係が、迅速な治療提供を可能にしています。


医療法人医誠会
医療法人医誠会は1979年に大阪市で創立され、ホロニクスグループとして大阪を中心に全国で病院、クリニック、介護老人保健施設などを運営しています。医誠会国際総合病院は46診療科、総職員数1,971名の体制※で、低侵襲治療、先進・先制医療、医療DX、本格的タスクシフト・タスクシェア、中央管制システム導入に取り組み、先進的かつ国際標準の総合病院を目指しています。
地域医療に貢献するとともに、2024年12月にはJCI認証を取得、国際医療ツーリズムにも挑戦します。
また、救急医療では、24時間365日の体制で3次救急を目指して救急医療を提供、必要に応じて各診療科が支援する救急医療体制をとっています。救急車6台(ドクターカー4台・救急車2台)、医師9名、看護師30名、救急救命士25名で、「断らない救急」「待たせない救急」をスローガンに、様々な救急患者さんを受入れ、重症度によって医師・看護師が同乗しお伺いする救急救命士3名体制の医誠会「病院救急」搬送システムで広域医療に取り組んでいます。※ 2025年4月現在