【静岡】45年の歴史を持つ月光天文台、プラネタリウム再生プロジェクトを始動
星空を未来へつなぐ月光天文台の挑戦
公益財団法人 国際文化交友会(所在地:静岡県田方郡函南町桑原1308-222、代表理事:永石安明)は、同財団が運営する月光天文台(登録博物館)のプラネタリウム設備の全面改修を目指すクラウドファンディング「プラネタリウム再生プロジェクト|星空を未来へつなぐ月光天文台の挑戦」を開始しました。目標金額は1,000万円です。
老朽化が進む地域の天文学習拠点
月光天文台は1975年の開設以来、50年近くにわたり天文学および宇宙科学の普及を目的として活動を続けてきました。年間約12,000人の来館者に対し、地域の子どもたちへの理科学習支援や一般市民への宇宙への関心喚起など、教育・文化の振興に寄与しています。
しかし、天文台の中心的役割を果たしてきたプラネタリウム設備は長年の使用により老朽化が進み、映像や音響の質の低下に加え、修理・保守に必要な部品の供給も困難になってきています。このままでは、安全かつ快適な観覧環境の維持が難しくなり、継続的な運用が危ぶまれる状況です。
月光天文台はこれまで民間の公益財団法人として、自治体や公共団体からの支援を受けることなく自力で運営を続けてきました。その運営資金は主に天文カレンダー「太陽・月・星のこよみ」の販売や入館料に頼ってきましたが、近年はこれらの収入も減少傾向にあり、大規模な設備更新が困難な状況となっています。
最新デジタル投影システムで星空体験を一新
今回のプラネタリウム再生プロジェクトでは、老朽化した現在の投影機をデジタル式投影システム「ステラドームプロ」に刷新します。この新システムは単なる星空再現だけでなく、コンピューターで星や惑星の動きを正確に計算し、過去・現在・未来の星空をリアルに再現する「宇宙のシミュレーター」としての機能を持ちます。
導入後は以下のような新たな体験が可能になります:
- 朝焼けや夕焼け、月の満ち欠け、流れ星の観察
- 宇宙船に乗って地球を飛び出し、月や土星をめぐってアンドロメダ銀河まで宇宙旅行
- タイムマシンのように恐竜時代の星空観察
- 日食、月食、彗星出現の再現
また、新システムでは単に映像を「見る」だけでなく、来館者自身が星空を動かしたり、オリジナル番組を作成したりする参加型の体験も可能になります。さらにバリアフリー対応や座席の快適性向上も併せて実施し、誰もが安心して宇宙に親しめる環境づくりを目指します。
プロジェクト概要
【名称】プラネタリウム再生プロジェクト|星空を未来へつなぐ月光天文台の挑戦
【目標金額】1,000万円
【資金使途】デジタル式投影システム「ステラドームプロ」のリース契約頭金
【導入予定】2026年3月31日までにリース契約開始予定
【クラウドファンディングURL】READYFOR(https://readyfor.jp/projects/planetarium)で実施中
「このプロジェクトは単なる設備更新ではなく、次世代に星空の感動を伝え続けるための挑戦です。月光天文台がこれからも『宇宙を感じ、地球を想う場所』であり続けられるよう、多くの方々のご支援をお願いいたします」と月光天文台台長の鶴谷律子氏は話しています。
会社概要
【名称】公益財団法人 国際文化交友会
【所在地】静岡県田方郡函南町桑原1308-222
【代表者】永石 安明
【事業内容】月光天文台の運営、天文カレンダー「太陽・月・星のこよみ」の発行、天文教育・普及活動
【設立】1975年
【特徴】176の小惑星発見の実績を持つ。「太陽・月・星のこよみ」天文カレンダーは創刊50周年を迎える。
【URL】(公財)国際文化交友会 https://ifch-jp.org
月光天文台(登録博物館) https://gekkou.or.jp

