アドバンテック、コンパクトなエッジAIシステム 「AIR-120」を発表
―迅速なAI導入を実現する新モデルー

Advantech Co., Ltd (台湾、TWSE: 2395、以下 アドバンテック)は、コンパクトなエッジAI推論システム「AIR-120」を発表しました。
AIR-120は、Intel® Atom™ x7433RE(Amston Lake)、Core™ i3-N305、Processor N97(Alder Lake)に加え、Hailo-8 AIアクセラレータを搭載。最大8コアと26 テラオペレーション/秒(TOPS)のAI演算能力を実現し、高い生産性かつ低レイテンシーでの推論が可能です。性能・電力効率・コストのバランスに優れ、軽量なビジョンAIアプリケーションに最適です。
産業用途を想定した設計で、動作温度範囲は-20〜60°Cに対応。さらに、重工業向けEMC規格であるIEC 61000-6-4およびIEC 61000-6-2にも準拠しています。
また、エッジAIの導入を合理化するために、AIR-120にはアドバンテックのEdge AI SDK、Hailo AI Software Suite などのソフトウェアに加え、EdgeBMCチップを実装。これらにより、性能評価・ランタイムSDK遠隔監視・管理機能が利用でき、AIモデルの最適化、展開を効率化します。安全管理・AIによるセキュリティ検査・労働災害の防止などのアプリケーションに最適です。
AIR-120でAI導入をスマートに加速
AIR-120は、低消費電力、AIアクセラレーター、産業グレードの高耐久性を兼ね備えた、コストパフォーマンスに優れたエッジAI推論システムです。既存のインフラに容易に統合でき、導入も簡単です。サイズは176 x 112.35 x 66.4 mmとコンパクトながら、高いAI演算性能、先進的なリモート管理機能、そして12以上の多彩なI/Oポートを備え、ビジョンカメラ、機器制御、通信インターフェースなど幅広い用途をサポートします。 I/O構成は、2.5GbE×1、1GbE×1、COM×2、USB 3.2×2、USB 2.0×2、オプションでデュアルCANバス、M.2スロット×3を装備。イーサネットポートの1つは、EdgeBMCによるアウトオブバンド管理をサポートしています。内部のM.2スロットでは、Hailo-8 AIモジュール、ストレージ、Wi-Fi、4G LTEモジュールの追加も可能です。また、専用の放熱設計により、YOLOv3による物体検知のような高負荷AI処理時でもHailo-8の性能を安定的に維持し、過熱を防止して信頼性の高い運用を実現します。
ソフトウェアツール統合によるスムーズなAI導入
AIR-120は、Hailo-8 AIアクセラレーションモジュールと開発支援ツールを統合し、迅速なAI展開を実現します。アドバンテックのEdge AI SDKは、HailoRTのランタイムSDKと統合されており、セットアップから開発までの期間を短縮します。
Hailo AI Software Suiteには、以下のツールが含まれます:
● Model Zoo:すぐに使えるAIモデルを多数提供し、開発をスピードアップ
● Dataflow Compiler:AIモデルを変換・最適化
● TAPPAS Toolkit:物体検出や分類など、主要なAIアプリケーションにすぐ使えるモデルを用意
AI開発を効率化するために、Edge AI SDKには性能チェックツールやAIデモプログラムを搭載しており、ハードウェアの性能を手軽に確認できます。加えて、EdgeBMCのサポートにより、アウトオブバンド管理でのリモート監視・管理が可能となり、エッジAI展開の運用・メンテナンスの簡素化へと繋げます。
主な特長:AIR-120

・インテル Atom x7433RE, Core i3-N305, Processor N97搭載
・Hailo-8 M.2 AIモジュールにより最大26TOPSを実現
・豊富な I/O: 1(HDMI), 1(DP), 2(LAN), 4(USB), 2(COM)など
・M.2: B key 2280, E key 2230, B key 3052
・-20 ~ 60℃のワイドな動作温度と12~24Vのワイドな電圧
・Hailo用の開発キットに対応 製品を選択
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