親が施設に入った後の実家管理に悩む「ビジネスケアラー」が急増　親の施設入所後も安心、実家管理サービスへ相談が増加八王子市地域包括センター11月13日相談会開催

2025-10-31 10:00

働きながら家族の介護を行う「ビジネスケアラー」は高齢化が進む日本で増加傾向にあり、社会問題となっています。そして親を介護施設に入れた後も、実家の管理や維持といった新たな課題が子世代の負担となっています。こうした背景から、不動産事業を行う昭和建設株式会社(東京都八王子市、代表取締役：古賀直)が行う、高齢の親が施設入居中の実家管理サービスへの問い合わせが増加しています。
2025年11月13日には八王子市地域包括支援センターと連携し、「空き家管理・介護世代のための無料相談会」を開催します。

親を施設に預けても終わらない介護

働きながら家族の介護を行う人は「ビジネスケアラー」と呼ばれ、高齢化が進む日本では増加傾向です。経済産業省によると、2020年の262万人から30年には318万人に上り、介護疲れによる仕事のパフォーマンス低下や離職による経済的損失は約9兆円になると試算されています。その中、親が介護施設に入所しても悩みは解消されず、実家の管理など新たな課題が山積みになっています。

実家の掃除、郵便物の確認、防犯対策など、生活の拠点としての維持管理を子世代が担い続ける現実があります。中には北海道に住む息子さんが関東に住む高齢の親のために月に一度は帰省して掃除や様子を見に行って世話をするケースもあります。実際に介護と仕事の両立ができないために離職する「介護離職」も急増しており、早急な対策が求められています。

住宅の劣化や資産価値の低下も防ぎます

不動産事業を行う昭和建設株式会社では、高齢の親が施設入居時から実家を管理するサービスを2019年に開始しました。開始当初は年間に1～2件の相談件数でしたが、今ではケアマネージャーさんや地域包括支援センターからもご相談をいただき年間10件以上の相談があります。介護施設に親を預けたあとも、「実家の管理が気がかり」という声に応え、空き家化によるトラブルを未然に防ぐ取り組みです。

具体的には、風通し・簡単な掃除・庭木の手入れ・郵便物の管理・害虫駆除などを、月額3,300円～5,500円(税込)で実施しています。このサービスにより、郵便物がたまって空き巣に狙われる、台風で屋根がバタついて騒音トラブルになる、庭木が越境してクレームを招くといった実家にまつわるさまざまなトラブルを回避できます。定期的に手入れされた家は、地域の景観や防犯意識の維持につながり、空き家の増加による治安悪化や地域の活力低下を防ぐ効果も期待できます。

お客様の声「両親が住んでいた八王子の実家、父が亡くなってからは母ひとり。東京に住む私たちは、月に一度は帰省して掃除や様子を見に行っていましたが、月に一度はさすがにきつくて相談しました。昭和建設さんにお願いしてからは、心の負担が軽くなりました。母を施設に入れてからも、実家が守られているという安心感があります。」

思い入れがある実家をきれいに管理したい

2019年、北海道在住の60代女性からの相談をきっかけにサービスを開始しました。八王子の実家に住んでいた父が亡くなり、母がひとり暮らしとなったものの、遠方に住む子どもは頻繁に訪問できず、施設入所後も「実家をどのように維持するか」といった相談が寄せられたことから、地域密着型の管理サービスを立ち上げるに至りました。

代表の声「親を施設に預けても実家の管理に悩む声が多く、仕事と介護を両立する人たちの助けになればとこのサービスを始めました。少しでも負担を減らし、安心につながる仕組みにしたいと考えています。」

この取り組みを地域全体で共有・推進していくために、昭和建設株式会社では11月13日、地域包括支援センターと連携し「空き家管理・介護世代のための無料相談会」を開催いたします。介護と住まいに関するお悩みを一括して相談できる機会として、ぜひ多くの方にご参加いただければ幸いです。

《空き家管理・介護世代のための無料相談会》
日時　　　　： 2025年11月13日木曜日　午前10時～12時頃まで
所在地　　　：東京都八王子市横川町34-1
申込　　　　：当社ホームページ問い合わせフォームへ
　　　　　　　「11/13　相談会希望」と記入してください
申込フォーム： https://showakensetsu.com/
内容　　　　：「介護と仕事を両立するために、家族が抱える負担とは？」
　　　　　　　ビジネスケアラーの現状と、少しでも負担を減らす地域や
　　　　　　　民間のサポートを紹介。