10万部超のベストセラー『すごい会議』から20年──ノンフィクション作家、小松成美が新境地『THE COACHES すごい会議ストーリー』講談社より2025年10月30日発売
「すごい会議」創設者・大橋禅太郎と6人のコーチたちに長期密着取材 人生を賭けて“人を変える”仕事に挑んだ7人の生きざまを追うビジネスドキュメント
ノンフィクション作家、小松成美さんの新刊『THE COACHES すごい会議ストーリー』が講談社より2025年10月30日に発売されます。
2005年に刊行された『すごい会議』(大橋禅太郎 著/大和書房)は、ビジネスを大きく飛躍させる実践書として10万部超のベストセラーとなり、20年以上にわたり多くの企業に導入されてきました。
「すごい会議」とはいったいどんなものなのか。「すごい会議」メソッドで企業や組織の変革を支援してきたコーチたちはいかにして人や企業を変える力を身につけたのか。
本書は、中田英寿、イチローや中村勘三郎、松村厚久など各界の第一線で活躍する人物ルポを手掛けてきた小松成美さんが「すごい会議」創設者の大橋禅太郎氏と、6人のコーチたちに長期密着取材したビジネス・ノンフィクションです。
ありえない目標を設定する。そして、どうすればその目標を達成できるか考える。実行する。シンプルながらも実現するのがかなりハードルが高い、そんな「すごい会議」メソッドを伝道するコーチそれぞれが挫折の果てに出会い、自らの人生を変え、今度は他者を変えていく生きざまは、ともすれば閉塞感に押しつぶされそうになる現代社会を生きる私たちに希望を感じさせてくれる内容となっています。
■「すごい会議」とは
「すごい会議」は1970年代にマネージメントコーチ、ハワード・ゴールドマンによって、コーチングをベースに開発された、問題解決と成果創出のために設計された独自の会議メソッドです。
会議を経営(マネジメント)そのものと考えて行うことで
・短期的で明確で共有共感された目標が立つ
・目標を実現するための最適な役割と責任分担が明らかになる
・なにを誰がいつまでに実行し成果を出すかが明らかになる
・解決策のわからない問題に出会った時にシステマティックにアプローチし解決できるようになる
といったことが実現。参加者が“本当に向き合うべき課題”を明確化し、全員が主体的に動き出す仕組みをつくり、一見不可能に見える目標や行動を可能にするメソッドです。
アップル、ヤフー!、NEC、Hewlett-Packard、アメリカン・エキスプレス、P&G、モルガン・スタンレー、アクセンチュアなど国内外300社を超える企業の導入実績があります。
ハワード・ゴールドマンと出会い、その信頼からライセンス契約を結び、2001年に日本で展開を始めた大橋禅太郎氏は、「すごい会議」のコーチについて”クライアントが問題を把握し、解決策を見出していくための水先案内人”であり、”企業や経営者に必要なことを明らかにし、一見不可能に見える目標や行動を可能にする手伝いをする黒子”であると説明しています。
■挑戦し続ける人を取材してきた小松成美さんが『THE COACHES すごい会議ストーリー』を通して伝えたいこと
大橋禅太郎氏が日本で始めた「すごい会議」は現在、25名のコーチを有し、1,000社以上に独自の会議を提供しています。2024年には、個々のコーチの売り上げが4億円超を筆頭に、1億円を超えるメンバーが17人の成果をたたき出しました。
ノンフィクション作家、小松成美さんが取材執筆してきたアスリートや芸能人、ビジネスパーソンには共通項があります。それは「挑戦し続ける人」であること。今回、「すごい会議」の7人のコーチの取材という新境地に挑んだ小松氏はこう語ります。
本書に出てくる7人のコーチにはエリートがいません。外資系コンサルティング会社出身や、経営学を学んでMBAを取得したような人もいません。ただ、クライアントの望みをかなえていく。不可能はないというところに自分たちを高めていく。大橋禅太郎という人物の生き方そのもののような「すごい会議」に魅入られている野武士集団、さながら「7人の侍」といったところです。
でも、彼らもかつては“迷い”の中にいた普通の人だったのです。大橋禅太郎さん、「すごい会議」との出会いを通じて自分と人を変える力を身につけた。私が「すごい会議」のコーチを取材したいと思ったのは、彼らの軌跡をたどることで人生ってリカバリーできるんだ、ということを証明したかったからです。
「すごい会議」のコーチたちは、自分の売上のために働いているのですが、他者のために生きていると言い切れる人たちです。
人生の紆余曲折の中で、不遇をかこっている人、いまの人生に不安を感じている人、やりがいを感じられない、生きている実感が湧かないと思っているような人に届けたいストーリーです。
■目次
1.「すごい会議」とは何か
2.大橋禅太郎の章「すごい会議」と共にある人生
3.「すごい会議」のコーチの真実
4.雨宮幸弘の章 出会いと経験が人生を豊かにする
5.川井崇司の章 日本一のコーチ集団をつくる
6.尾崎理恵の章 人の可能性を信じて伴走する
7.久保田記祥の章 売り上げトップコーチの原点
8.高森勇旗の章 〝普通〞に流されない
9.鈴木智大の章 人は変われる 僕のように
10.改めて「すごい会議」とは何か
書誌情報

■出版社 : 講談社
■発売日 : 2025/10/30
■定価 : 2,420円
■単行本 : 480ページ
■ISBN-10 : 4065348277
■ISBN-13 : 978-4065348277
著者プロフィール

小松成美(こまつ・なるみ)
神奈川県横浜市生まれ。広告代理店、放送局勤務などを経たのち、本格的な執筆活動を開始する。数多くの人物ルポルタージュ、スポーツノンフィクション、インタビュー、エッセイ・コラムを執筆。近年は真実を基にした小説を発表し、注目を集めている。主な作品に『アストリット・キルヒへアビートルズが愛した女』『中田語録』『中田英寿 鼓動』『中田英寿誇り』『イチロー・オン・イチロー』『勘三郎、荒ぶる』『YOSHIKI/佳櫢』『五郎丸日記』『熱狂宣言』『全身女優 私たちの森光子』『虹色のチョーク』『M 愛すべき人がいて』『それってキセキ GReeeeNの物語』『奇跡の椅子 AppleがHIROSHIMAに出会った日』等、多数。情熱ある取材によって知られざるストーリーを紡ぐ作品の数々は、翻訳され海外でも出版されている。



