アサヒロジスティクス 初の「女性サービスドライバー研修」を開催
物流業界の女性活躍を推進、さらに働きやすい職場環境の整備へ
1,700台のトラックと2,700人超のドライバーで毎日500万人の食生活を支える物流インフラ企業、アサヒロジスティクス株式会社(埼玉県さいたま市大宮区/代表取締役社長 横塚 元樹)は、2025年10月14日(火)から15日(水)にかけて、第1回となる「女性サービスドライバー研修」を開催しました。本研修は、女性・若手サービスドライバーの活躍の場を広げ、気分良く働いていただける環境づくりを目指す「クローバープロジェクト」の取り組みの1つであり、物流業界における女性活躍推進の一環として、女性ドライバーのさらなる活躍と採用強化を目指したものです。
第1回「女性ドライバー研修」実施概要
【日 時】
2025年10月14日(火) 13:00~18:00、10月15日(水) 9:00~12:00 ※宿泊あり
【会 場】
・ホテルヘリテイジ(埼玉県熊谷市)
・アサヒロジスティクス株式会社花見台共配センター(拠点見学)
・アサヒキッズランド嵐山花見台保育園(施設見学)
【参加人数】
12名(アサヒロジスティクス、アサヒフレッシュロジより参加) ※内1名は講師兼任
【内 容】
◆10月14日
1,経営基本方針、経営理念、行動基準について
2,安全運転について
3,先輩社員講話①・・・発案者である女性リーダーが講師となり、経験談の他KYT(危険予知トレーニング)など
4,先輩社員講話②・・・サービスドライバーとして入社し、現在センター長を務める女性先輩社員より、
自らの経験談やアドバイスなど
5,経営講話
◆10月15日
1,グループディスカッション 「女性が働きやすい職場にするには」
2,アサヒロジスティクス株式会社花見台共配センター 見学
3,アサヒキッズランド嵐山花見台保育園 見学
研修開催の背景と目的
近年、物流業界では深刻なドライバー不足が続く中、女性や若年層の採用・育成が業界全体の課題となっています。当社では2019年12月より「クローバープロジェクト」を発足し、女性サービスドライバー比率10%を目標に掲げ、女性がより活躍できる環境整備に取り組んでまいりました。
今回の研修は、当社で開催している「ドライバーリーダー研修」に参加した女性リーダーからの「女性のみの研修を開催したい」という提案を受け、提案者である女性リーダーも参加し企画・検討を重ね、実現しました。研修の主な目的は以下の2点です。
- 女性SDを増やすためのアイデアを出し、経営理念に掲げる「物流業界を憧れの業界にする」を実現するため、当社をより「憧れの会社」に近づける取り組みを考える
- 他拠点メンバーとのコミュニケーションから知見を広げる
「クローバープロジェクト」による女性活躍推進の取り組み
当社の「クローバープロジェクト」は、女性・若手サービスドライバーの活躍の場を広げ、働きやすい環境づくりを目指して2019年12月に発足しました。プロジェクト名の由来は、新幹線などのグリーン車に使われているクローバーのマークから来ており、「女性が快適に過ごせる環境を作ろう」という思いが込められています。
物流業界では従来、重量物を扱う業務や長時間・深夜勤務などのイメージから、女性の積極的な登用が難しいと考えられてきました。当社では、こうした従来の考え方を変革し、性別や年齢を問わず活躍できる職場環境を企業側が率先して整備する必要性を認識。女性サービスドライバーの生の声を取り入れながら、様々な取り組みを実施してまいりました。プロジェクト発足時には6.3%だった女性サービスドライバー比率は、2025年9月末時点では8.1%(グループ全体)となっております。主な取り組み内容は以下の通りです。
- 女性専用車両「クローバー」の導入
女性サービスドライバーの意見を反映し、使いやすい機能を取り入れた専用車両を
配備。女性のみが使用する運用としています。 - 女性専用相談窓口の設置
男性には相談しにくい内容の相談先として、女性担当者が受付・対応する
窓口を設けています。 - ユニフォームのWeb申請システム導入
追加申請やサイズ変更を希望する際に、男性管理者を介さず直接本社の
担当者に申請できるシステムを構築。中身が見えない包装で本人まで
届けることで、プライバシーに配慮しています。 - 女性版オリジナルキャラクター『ももビィ』の誕生
2016年に誕生したオリジナルキャラクター『アサビィ』に加え、
2020年12月には女性サービスドライバー100名在籍を記念して、『アサビィ』の妹として、
オリジナルキャラクター『ももビィ』が新たに誕生しました。
◆当社Webサイト内クローバープロジェクトの取り組み
◆女性サービスドライバー採用専用ページ


業界全体の課題解決に向けた先進的取り組み
総務省統計局の調査によれば、運輸業・郵便業は、建設業に次いで2番目に女性比率が低い業界と言われており、2022年の労働力調査では、国内トラックドライバーは約86万人となっています。うち女性トラックドライバーは3.6%(約3万人)ほどであると見られています。その一方で、Eコマースの拡大に伴う物流需要の増加により、ドライバー不足は年々深刻化しており、女性の活躍推進は業界全体の喫緊の課題となっています。
当社では「ダントツのドライバーデビューサポート体制」として、未経験者・女性・若年層など、年齢・性別を問わずドライバーとして活躍いただくための育成体制を整備しています。さらに上位層向けの「リーダー研修」も過去3回実施し、多くのドライバーリーダーの育成に努めてまいりました。
今回の女性サービスドライバー研修は、こうした取り組みをさらに発展させるもので、女性ドライバー自身が主体となって課題や改善策を話し合い、会社全体の取り組みにつなげていくことを目指しています。これからも継続的にこのような研修を実施していくとともに、研修での意見交換を通じて生まれたアイデアは、今後の女性活躍推進施策に反映させてまいります。
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