顔を超えて顔「らしき」ものへ…。常に変化を追い求める相川の軌跡。相川恵子個展「たちあらわれるもの」11月7日よりMEDEL GALLERY SHUにて開催
MEDEL GALLERY SHUでは、11月7日より19日まで、相川恵子の個展「たちあらわれるもの」を開催いたします。

OVERVIEW
MEDEL GALLERY SHUでは、11月7日より19日まで、相川恵子の個展「たちあらわれるもの」を開催いたします。
アーティストとしての活動初期より、一貫して「顔」をモチーフに制作を続けてきた相川。彼女の作品において、このモチーフは揺るぎない核としてあり続ける一方で、スタイルは常に変化し、固定されることなく新たな表現の可能性を追求し続けています。
年々ダイナミックに拡張されていく相川の作品ですが、本展ではより抽象的に拾い上げられた「顔らしきもの」として、またさらに「顔」から拡張され飛び越えていくスタイルの変化をお楽しみいただけます。
鑑賞者に想像の余白を残すために作品を抽象的に表現しているという相川。具象と抽象のあわいにたたずむ彼女の作品を前に、私たちは何を想起し、何を想像するのでしょうか。
今回の展示では下書きやラフもなく、キャンバスに直接絵の具を重ね偶然生まれる形や筆跡から描き始めるかたちをとっています。その過程で人の顔のようなものが浮かび上がります。それは明確に描こうと決めているものではなく、抽象的な形から拾い上げられた「顔らしきもの」です。画面の中に現れたり消えたりするかたちを追いかけるように描くプロセスは人の顔というルールをさらに拡張してくれるように感じます。日常の景色や身の回りには、顔のように見えるかたちがあふれています。制作の中で現れたり消えたりする形を追いかける行為は、人の顔を描くというルールを拡張し、新しい可能性を示してくれるように思います。
―相川恵子
「顔」から「顔らしきもの」へ──予測のつかない変化を遂げていくそのスタイルは、まさに相川自身の痕跡とも言えるでしょう。果たして、「顔らしきもの」はどこまで拡張されていくのか。相川の2025年における創作の軌跡をご紹介いたします。
作家の現在地と、その先に広がる可能性に思いを馳せていただければ幸いです。
相川恵子 | Keiko Aikawa

私にとって制作とは見たことのないフォルムを生み出し、経験することである。人物をモチーフに、イメージの開放と拡張を試みながら、“無限に可変的なもの”として描く。人の姿は単なる外形ではなく、内包する多面性や、目には見えない複雑さを持っている。その多層的な存在を、絵画という平面の中に刻み、新しい人物像を模索し続けている。
【個展】
2025「ふれて、ひらく」(楓画廊・新潟市)
2024「忘れていく」(MEDEL GALLERY SHU)
「closet and farthest」(Whimsy works )台湾・台北
2023「いつもゆれている」(楓画廊・新潟市)
「複雑な輪郭」(MEDEL GALLERY SHU)
2022「顔のなかの顔」(MEDEL GALLERY SHU)
2021「かりそめのまとまり」(楓画廊・新潟市)
【グループ展】
2025 「構成される身体、瓦解する表情」(DDD ART)二人展
2024「HELLO」MEDEL GALLERY SHU Niseko(北海道・ニセコ)
「face to face vol.Ⅳ」(bunkamura gallery)
「Dalston group exhibition -part7- 」(Gallery Dalston)
「Happy People」(Night Out Gallery)
「ART MARKET TENNOZ 2024」(WHAT CAFE)
「SENTIMENT」(MEDEL GALLERY SHU)
2023 「Chroma Distance」(POLA MUSEUM ANNEX)
「Born New Art Vol.3」(+ART GALLERY)
「WHAT CAFE EXHIBITION vol.28 Art is…」(WHAT CAFE)
「gather」(マリンタワー2Fアートギャラリー)(alphaomega.society企画)
「geometric」(DDDART)
「観測できないものたち」(gallery TOWED)
「EXISTENCE」(YIDI GALLERY・香港)二人展
2022 「Stories 5つのものがたりⅡ」(楓画廊・新潟)
「EPIC PAINTERS Vol.10 -PORTRAITS-」(THE blank GALLERY)
「EYES_portrait show by Emerging Artist」(MEDEL GALLERY SHU)
「和心芸術展」(GALLERY JO YANA・フランス)
「WHAT CAFE EXHIBITION vol.22 Art is…」(WHAT CAFE)
2019 「EPIC PAINTERS Vol.6」(The blank GALLERY)
【アートフェア】
2025 tagboat Art Fair 2025
2024 Affordable Art Fair Amsterdam(LADS GALLERY・大阪)
ART HAKATA by tagboat(tagboat)
ART FAIR ASIA FUKUOKA(MEDEL GALLERY SHU)
ONE ART TAIPEI(Whimsy Works)
2023 Study:大阪関西国際芸術祭 (MEDEL GALLERY SHU)
ART CENTRAL香港 (MEDEL GALLERY SHU)
ART FAIR ASIA FUKUOKA (hIDE GALLERY)
ART TAIPEI (MEDEL GALLERY SHU)
【掲載】
2019 新潟日報 にいがたの気鋭 取材掲載
2022 メンズファッション誌 2n d「THE VISUAL PERFORMER」インタビュー掲載
2023 アートコレクターズ完売作家2023
2024 アートコレクターズ完売作家2024
【その他】
ローカル観光ガイドブック「新潟古町100選」 表紙画・挿絵
細野晴臣 「HOSONO HOUSE 50周年記念カバー企画」 Cornelius ”薔薇と野獣” 配信ジャケット担当
MEDEL GALLERY SHU
MEDEL GALLERY SHU
https://medelgalleryshu.com/
東京都渋谷区神宮前4-28-18
カトル・バン原宿B1
info@medelgalleryshu.com
13:00〜19:00(最終日は17時まで)
木曜休廊
MEDELとは、日本語で「物の美しさをほめ味わうこと」を意味する「愛でる」からきています。唯一無二のアートを賞美し、慈しむという行為を介して、アーティストと鑑賞者、ギャラリーの間に喜びの行き交いが成立してほしいという想いを込め名づけました。“時代を共にする人々にとっての財産であり、未来の社会を照らす火である”とアーティストの活動・作品を定義し、人々の心に残る独創性に富んだスタイルの作品を鑑賞者と共に愛でつつ、次世代に残るようなマーケットや美術史的評価を確立してゆくことが当ギャラリーのミッションです。そのような私たちの活動を通して、独創的な表現を受け容れる多様な社会的風土の醸成に資することができれば、これに勝る喜びはありません。
