【EVの体験と購入に関する意識調査 第1弾】 体験者の6割近くが「欲しい」側へ、未体験者は「価格」を警戒
~充電インフラへの不安は乗っても消えず 体験者の4割超が懸念~
リセバ総研(リセールバリュー総合研究所、所在地:東京都港区港南)は、全国の20~69歳の男女1,200人を対象に「軽EV時代のEV体験と購入意識に関する調査」を実施しました。
補助金や車種の広がりから“軽EV時代”とも語られる一方で、EVを実際に運転した経験を持つ人はまだ多くありません。本調査では、EVへの関心や乗車経験、乗る前後の気持ちの変化、次の購入意向、EVや軽自動車EVへのイメージ、メーカーの好みまでを多角的に分析しました。結果は2回に分けて公表し、第1弾の本リリースでは、乗ったことがある人とない人のEVへの見方の違いを取り上げます。
調査概要
実施内容:軽EV時代のEV体験と購入意識に関する調査
調査対象:全国の男女1,200人(20~69歳)
調査方法:インターネット調査 (サーベロイド)
調査期間:2026年10月19日~23日
リリースサマリー
・EVに乗ったことがある人の57.2%が「欲しい」方向へ 自分で運転した人では67.3%
・乗ったことがない人の44.0%が「価格が高い」と回答 自分で運転した人は26.9%
・「充電インフラが不安」は自分で運転した人でも42.3% 乗っても消えない不安も
・乗ったことがない人の13.7%が「EVは選ばない」 EVを選ぶなら日本車が75.9%
EVに関心がある人は3人に1人 「とても関心がある」は20代が突出

調査によると、EV(電気自動車)に「関心がある」(「とても」と「やや」の合計)と答えた人は3人に1人にとどまり、最も多い回答は「まったく関心がない」でした。普及を後押しする報道が続く一方で、生活者の受け止めは必ずしも熱を帯びていない様子がうかがえます。年代別に見ると、関心あり率は20代が最も高く、60代以上を大きく上回りました。とりわけ「とても関心がある」は20代が突出しており、EVへの強い関心は若い世代に集中していることが明らかになりました。
EVは「7割が未体験」。自分のハンドルで乗った人は1割にも満たない

調査によると、これまでにEVに「乗ったことはない」と答えた人は7割を超え、EVがまだ多くの人にとって身近な存在になっていないことがわかりました。自分で運転した経験がある人は1割に満たず、同乗を含めても体験者は6人に1人にとどまります。乗ったことがある人にその場面をたずねると、「販売店での試乗」(34.6%)、「家族や知人のクルマ」(32.7%)、「レンタカー・カーシェア」(29.8%)が上位でした。
EVの評価や購入意向の多くは、実際に乗らないまま語られており、体験の少なさがEVの印象を左右している構図がうかがえます。
次に選ぶクルマでEVは4.5% 前回3月の6.9%を下回り、「わからない」がほぼ倍増

調査によると、次にクルマを買い替えるなら「EV」を選ぶと答えた人は、前回調査の対象年齢に近づけた20~59歳で4.5%でした。2026年3月に実施した前回調査の6.9%を下回り、2回続けて1割に届いていません。ハイブリッドも31.2%から19.6%へと水準を下げ、電動車の選択肢がそろって前回を下回りました。
一方で、ガソリン車は35.4%で前回(30.5%)を上回り、「わからない」は18.7%から35.3%へとほぼ倍増しました。電動車への期待が後退したというより、次の一手を決めかねる人が増えたと読めます。なお、前回調査はエネルギー価格への不安をたずねた設問の後にこの設問を置いており、今回との差には設問の順番による影響も含まれる可能性があります。
EVに乗った人の6割近くが「欲しい」方向へ 自分で運転した人では67.3%

調査によると、EVに乗ったことがある人に乗車前後の気持ちの変化をたずねたところ、「欲しいと思うようになった」「やや欲しいと思うようになった」の合計は57.2%でした。自分で運転した人では67.3%、同乗のみの人では47.1%と、自らハンドルを握った人ほど前向きに動いています。同乗のみの人は「変わらない」が43.3%と多く、運転した人(22.1%)の約2倍でした。欲しくなった理由は「静か」(71.4%)が最も多く、「振動が少ない」(46.2%)、「加速がよい」(38.7%)が続きます。「いらない」方向に傾いた人は運転・同乗とも1割程度にとどまりました。ただし、乗ったことがある人はもともとEVへの関心が高い層に偏っている可能性があり、乗れば誰でも欲しくなるとまでは言い切れません。
未体験者は「価格が高い」と警戒 「充電インフラが不安」は乗っても4割超

調査によると、EVに対するイメージとして最も多く挙がったのは「充電インフラが不安」(40.2%)、次いで「価格が高い」(38.9%)で、不安材料が上位を占めました。「環境に良い」「燃料費が安そう」といった前向きな見方がこれに続きます。
乗車経験別に見ると、乗ったことがない人では「価格が高い」が44.0%で、自分で運転した人(26.9%)を17ポイント以上上回りました。一方、自分で運転した人は「燃料費が安そう」(53.8%)や「電気代が上がれば結局コストは変わらなそう」(40.4%)を多く挙げ、家計の目線でEVを具体的に見ています。注目したいのは「充電インフラが不安」で、自分で運転した人(42.3%)、同乗のみの人(47.1%)、乗ったことがない人(44.2%)でほぼ同じでした。乗ることで価格への警戒は和らいでも、充電の不安は残ることがうかがえます。
「軽EV」に生活者は冷静 「遠出には不安」さらに「軽にしては高い」

調査によると、軽自動車のEVについてたずねたところ、最も多かったのは「遠出には不安」で、「近所の買い物や送迎なら十分」がこれに続きました。一回の充電で走れる距離に不安を感じており、軽EVを近距離向けの移動手段として捉える見方が強いことがうかがえます。経済性への期待とされる「ガソリンの軽より維持費が安そう」は2割に届かず、価格への警戒(「軽にしては価格が高い」)のほうが上回りました。一方で、軽EVの利点として語られがちな「地方でこそ便利そう」「2台目なら検討したい」「普通車のEVより現実的」は、いずれも1割に届かず、期待されたほどの支持は集まっていません。乗車経験別では、「ガソリンの軽より維持費が安そう」が体験者32.2%・未体験者14.3%と差が大きく、未体験者の29.3%は「あてはまるものはない」と答え、軽EVの良さを具体的に想像しにくい様子がうかがえます。
EVでも「日本車」が75.9% 乗ったことがない人の13.7%は「EVは選ばない」

調査によると、EVを選ぶならどこの国のメーカーが良いかをたずねたところ、「日本車」が75.9%と群を抜いて多く、そのほかの国はいずれも数%にとどまりました。また、乗ったことがない人では「EVは選ばない」が13.7%にのぼり、体験者(3.4%)の約4倍でした。メーカーを気にする人(59.1%)に理由をたずねると、「電池の安全性や耐久性」(59.4%)、「販売店や整備の拠点が近くにあるか」(50.5%)、「価格」(42.5%)の順に多く挙がりました。
年代別に見ると、「日本車」は40代以上で8割を超える一方、20代は59.6%にとどまりました。
■ 調査結果の詳細はこちら: https://resalevalue.jp/article/ev-perception-survey_202610/
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