介護・安楽死―現代社会のテーマを描く舞台『さりゆくものみな』 11/21(金)~24(月) 東京にて上演!劇団坂本企画の最新作
―その選択は希望か? 殺意か? 優しさか?―
大阪と東京を拠点に活動する劇団・坂本企画の最新作『さりゆくものみな』を、2025年11月21日(金)~24日(月)の四日間にわたり、東京 三鷹・SCOOLにて上演します。本作は11月14日(金)~16日(日)に大阪で先行上演し、観客から高い評価を得ました。東京公演では、より深い演出の練り込みとともに、作品の余韻をいっそう強めた形でお届けします。

坂本企画とは
“ボタンを掛け違えた人間の悲劇に寄り添う”演劇ユニット
坂本企画は、大阪府出身の劇作家・坂本涼平により2009年に旗揚げした演劇ユニットです。劇団員を固定せず、公演ごとに俳優・スタッフを募集する独自の創作スタイルを採用しています。「ほんの少し、ボタンを掛け違った人間の悲劇に寄り添う」ことをテーマに、静謐な会話劇の中に現代社会の寓意を忍ばせる作風が特徴です。『さよならの食卓』では第30回OMS戯曲賞佳作を受賞するなど関西圏を中心に支持を集め、2023年より東京にも拠点を置き、活動しています。
最新作『さりゆくものみな』について
最新作『さりゆくものみな』は、介護問題や安楽死制度といった現代的テーマに触れながら、“人がどのように生き、どのように別れを迎えるか”という人間の避けられない問いを静かに見つめる作品になりました。「安楽死制度が認められた日本」という少しのフィクションを散りばめた世界線で、制度と家族、正しさと願い、その狭間で揺れる登場人物たちが、静かな会話と選択を通して浮かび上がらせます。
作者コメント(独占インタビュー動画あり)
脚本・演出の坂本涼平は、「自分が晩年になった時、どんな最後を迎えたいかということにずっと興味があった」と語り、本作の原点にある個人的な関心を明かす。また、「好きな人や家族に会いたくなるような芝居」「きっと観た人の人生の一部となる作品」とコメント(独占インタビュー動画参照)。観客の心に長く残る作品を志向しています。
表現の繊細さ――演技・音響・照明・美術が一体に
本作では役者陣の熟練の演技に加え、音響・照明・美術が繊細に絡み合い、登場人物たちの心の揺らぎを立体的に描き出す作品となりました。特に場面ごとに静かに変化していく光と音の設計、そして登場人物たちの心情は、観客を登場人物と同じ世界へと引き込み、誰一人として他人事ではないことを伝えています。
大阪公演2度の超満員での好評を受け、満を持して東京へ
11月21日より三鷹・SCOOLにて上演。
大阪公演2度の超満員、千穐楽では感情の衝動を抑えきれなかった観客から歓声が上がるなど、高い支持を集めた『さりゆくものみな』。
東京 三鷹・SCOOLでの上演は、観客一人ひとりの胸に深い余韻を残す舞台を目指し、最後まで精進してまいります。
あらすじ
少しだけ未来のある国。
オランダやカナダのように安楽死が認められた国。
四十代の男・ユウリの母・アンナはユウリや周りの家族のことを忘れ、徐々になにもわからなくなってゆく。
ユウリは、アンナから事前に指示されていた安楽死を遂行するため、妻・リサやアンナの後夫・ジョウジを説得しようとする。
事前に示されていたアンナの意志と、いまのアンナの意志。
もう訊くことはできないその意志のありようをめぐって、揺れる家族の物語。
「母さん。僕は母さんの死を、母さんに返すことができるだろうか。」

公演概要
坂本企画23
『さりゆくものみな』
脚本・演出:坂本涼平
〈出演〉
中野聰(愚禿堂)
江本真里子
川添公二(テノヒラサイズ)
荘司歩美(坂本企画)

東京公演@三鷹・SCOOL
〈日程〉
11/21(金)19:00(初回割・アフタートークあり:鳩川七海さん)
11/22(土)14:00/18:00
11/23(日)14:00/18:00
11/24(月・祝)13:00
※上演時間は90分を予定
※受付・開場は開演の30分前
〈チケット〉
Livepocket: https://t.livepocket.jp/t/oy3im (前払い・電子チケット)
※いったんご予約なさるとシステム上キャンセルができません。
※ページは予約開始日に公開されます。
CoRich: https://ticket.corich.jp/apply/398572/ (当日精算)
〈料金〉
一般前売券 :4,000円(初回割は3,500円)
U25前売券 :2,000円(初回割は1,500円)
一般当日精算券:4,000円(初回割は3,500円)
U25当日精算券 :2,000円(初回割は1,500円)
一般当日券 :4,500円(初回割は4,000円)
U25当日券 :2,500円(初回割は2,000円)
ご予約前に知っておいていただきたいこと
未就学児童の鑑賞はできません。
また、小中学生の鑑賞は推奨しておりません。
しかし、鑑賞後、一緒に鑑賞した大人の方に質問等できる状況であれば鑑賞可能です。
劇場構造上、車椅子でのご入場が大変困難です。
車椅子での入場をご希望の方は事前にお申し出ください。
場合によっては車椅子のお客様のご入場をお断りする可能性があることをご了承ください。
トリガーアラート(またはトリガーウォーニング)
トリガーアラート(またはトリガーウォーニング)とは、作品内の描写でトラウマを想起したり、フラッシュバックを起こして気分を害したりする可能性が含まれる場合に、事前にお知らせする注意事項のことです。
当公演は、下記の内容を含みます。
・人間の生死の問題・安楽死を扱います。
・認知症の登場人物が出てきます。
・自死、希死念慮に近い思考に関する表現が出てきます。
・俳優が叫ぶ箇所があります。
・大きな破裂音が鳴る箇所があります。
・真っ暗になる箇所があります。
なお、優生思想には明確に反対します。
ご懸念がある場合、台本PDFの事前提供を行います。
以下のリンクから申し込みしてください。
https://x.gd/DryJu










