楽しむ能「楽」プロジェクト！奈良能楽公演開催　能楽のふるさと、奈良で金剛流　能「望月」上演決定

2025-12-04 11:00

公益社団法人能楽協会主催、『楽しむ能「楽」プロジェクト！奈良能楽公演』が2025年12月21日 (日)に奈良春日野国際フォーラム甍～I・RA・KA～（奈良県奈良市春日野町101）にて上演されます。
チケットはカンフェティ（運営：ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役：榑松大剛）にて発売中です。

カンフェティでチケット発売中ｖ

公式ホームページ
https://www.nohgaku.or.jp/special2025

能楽のふるさとに響く、七百年の伝統と美

約 700 年続く能楽の歴史は、大和・奈良の地ではじまりました。本公演では、見応え充分の大曲「望月」をはじめ、多くの方にお楽しみいただけるバラエティ豊かな演目をお届けいたします。
能楽のふるさとで味わう、歴史かおる奥深い能楽の世界を是非ご堪能ください。

楽しむ能「楽」プロジェクト！とは？

楽しむ能「楽」プロジェクト！では、能楽の奥深さや美しさを存分に楽しめる公演を全国各地で開催いたします。
「こんな世界があったんだ」「また観に来たい」
そんな気持ちが芽生えるよう、はじめてでも親しみやすく、土地の歴史と魅力ごと胸に残る体験をつくります。

演目/主な出演者

対談　「奈良に息づく能楽の心」
花山院弘匡（春日大社宮司）
大倉源次郎（能楽師／人間国宝）
舞囃子　「佐保山」
シテ　金春穂高
他
狂言　「寝音曲」
シテ（太郎冠者）　茂山千三郎
アド（主人）　大藏彌右衛門
一調　「上宮太子」
謡金春憲和
小鼓　大倉源次郎
能　「望月」
シテ（小沢刑部友房）　金剛龍謹
ツレ（安田友春の妻）　豊嶋晃嗣
他

あらすじ

「寝音曲」
主人に謡を謡うよう命じられた太郎冠者は、今後度々謡わされては迷惑だと考え、酒を飲まないと声が出ない、妻の膝枕でなければ謡えないなどと注文をつける。
主人が酒を飲ませ、膝を貸して謡わせるが、何度も体を起こしたり寝かせたりしているうちに、太郎冠者は取り違えてしまい……。

「望月」
信濃国の安田庄司友春は、同国の望月秋長と口論になった末に討ち取られてしまう。国を追われ流浪の身となった友春の妻子が江州守山の宿にたどり着くと、そこは、かつて友春に仕えていた小沢刑部友房が潜伏し営む宿屋であった。
再会を喜んでいると、主人の敵である望月が偶然にも同じ宿に泊まることになった。これこそ仇討ちの好機と画策し、妻は盲御前、若君は鞨鼓舞、友房は獅子舞を舞い、望月に酒を飲ませて隙をつき、ついに仇討ちを果たす。
仇討ちまでの劇的な場面展開と、謡や舞の芸尽くしが盛り込まれた大曲。特に獅子舞は、能では「石橋」「望月」「内外詣」の三曲にしか無い。激しい動きのなかに望月の様子をうかがう所作が入り、舞台と客席が一体となった緊張感ある展開が見どころ。