花粉症有病率は20年で約2倍以上!2026年も花粉量増加の見通し 今日からできる!花粉症シーズンへ向けた新たな対策とは? 高島雅之先生への取材内容公開 ~専門医がすすめる「続けやすい」新習慣として「アマニ油」~
厳しい寒さが続いておりますが、花粉症シーズンもすぐそこまで迫っています。2025年12月にウェザーニュースが発表した「2026年の花粉飛散予想」(※1)によると、2026年の花粉飛散量は全国的に平年を上回る見込みとされています。スギ花粉は2月上旬から、ヒノキ花粉は3月中旬から本格的に飛散すると予想されており、飛散開始時期は過去10年の平均と比べても早まる可能性があります。そのため、例年以上に早めの花粉症対策が重要となりそうです。今回、「花粉症」の原因や対策について、たかしま耳鼻咽喉科 いびき・無呼吸・ねむりのクリニック院長 高島雅之先生(以下、高島雅之先生)にお話をうかがいました。
(※1) 出典:ウェザーニュース「花粉飛散予想 スギ花粉は2月上旬から飛散開始 飛散量は全国的に平年を上回る予想」 https://weathernews.jp/news/202512/020146/
高島雅之先生プロフィール

たかしま耳鼻咽喉科 いびき・無呼吸・ねむりのクリニック院長。1994年金沢医科大学医学部卒業、2007年幸仁会耳鼻咽喉科たかしまクリニック開院(2015年、たかしま耳鼻咽喉科に名称変更)。日本耳鼻咽喉科学会専門医、日本睡眠学会総合専門医、日本禁煙学会認定指導医。著書は「専門医が教える鼻と睡眠の深い関係 鼻スッキリで夜ぐっすり」など
花粉症の割合が増えている背景・理由
花粉症有病率は年々増加傾向であると言われております。高島雅之先生はその背景について、「スギ花粉の成熟による安定的な飛散」「生活環境の変化(気密性の高い住居)」「腸内環境の乱れにつながる食生活の変化」などが影響していると指摘しています。実際に「鼻アレルギーの全国疫学調査2019」(※2)によると花粉症の有病率は1998年の19.6%から2019年には42.5%へと増加し、約20年でおよそ2倍にまで拡大しています。前年の夏が暑いと雄花が生長し、翌年の花粉が多くなる傾向があるため、2025年は二季化により酷暑が続いたことも大きな影響がありそうです。さらに、花粉症患者の低年齢化も有病率増加の大きな要因の一つとされています。かつては「4歳以下の幼児には花粉症はほぼない」と考えられていた時代もありましたが、現在では1歳前後の幼児でも花粉症などのアレルギー症状が見られるケースが増えています。

(※2) 出典:松原 篤ほか:鼻アレルギーの全国疫学調査2019(1998年、2008年との比較)
高島雅之先生おすすめ!花粉症シーズンの生活習慣
高島雅之先生も実践されている花粉症シーズンの生活習慣について聞いてみました。
外出時
●マスクを密閉しっかりフィット(マスクにちょい足し)
マスクに“ちょい足し”をすることで、密閉性を高めることができます。
マスクは横から花粉が入りやすいため、ガーゼやコットンを加えて隙間をできるだけ減らし、顔にフィットさせて装着することがポイントです。
●外出時間の工夫
花粉は朝日が上るとともに飛び始め、14時頃と夕方に多くなる(※3)傾向があります。
買い物などはなるべく午前中に済ませるのも一つの対策です。

(※3) 出典:花粉症環境保健マニュアル2022 花粉の多い時間帯(ダーラム法と自動計測器による観測)
帰宅後
●花粉を家に持ち込まない
花粉はアスファルトに落ち、人の動きで再び舞い上がります。帰宅時には玄関先で衣服・足元を軽く払うことで、室内への持ち込みを減らすことができます。
●鼻うがいで花粉を洗い流す
鼻の穴の内側にある鼻腔(びくう)内に付着した花粉を物理的に洗い流すことができます。鼻腔には、花粉やほこりが付着しやすい構造があり、そのままにしておくと鼻づまりやくしゃみなどの症状を引き起こす原因になります。
●鼻づまり対策としてペットボトルなどを脇の下に挟む
ペットボトルなどを脇の下に挟むことで鼻づまりが一時的に楽になる方法があります。脇の下には心身を活発にする交感神経があり、それが鼻腔にある鼻甲介(びこうかい)につながっています。脇の下が刺激されると鼻甲介の血管が収縮しますが、それとともに粘膜も収縮し、鼻づまりが一時的に解消するのだと考えられます。ポイントは、鼻づまりを感じている鼻の穴とは反対側の脇にペットボトルを挟むことです。右側の鼻がつまっていると感じた際には、左脇にペットボトルを挟みます。
●入浴で花粉を落とし、鼻通りを楽に
肌や髪についた花粉を落とすだけでなく、蒸気によるスチーム効果で鼻が通りやすくなることも期待できます。あたたかい蒸気によって、血行が促進されることによる炎症・腫れの軽減や、鼻腔が適度にうるおうことで不快感が軽減されます。

その他
●ユーカリの香りをかぐ
ユーカリの香りは鼻やのどの炎症をしずめる効果が期待できます。
花粉症シーズンの食生活 1日小さじ1杯のアマニ油
普段の食生活も大切です。花粉症シーズンの食事で毎日意識すべき栄養素の一つが、オメガ3系脂肪酸(以下、オメガ3)の摂取です。オメガ3にはアレルギー症状の悪化に関わる「炎症反応」の発生を抑える作用が報告されており花粉症による症状の改善効果がいくつかの研究で示唆されています。
オメガ3を多く含む食品は特に青魚が知られていますが、毎日食べ続けるのは難しいと感じる人も少なくはないでしょう。そこで、続けやすく手軽なのが「アマニ油」です。
「アマニ油」は亜麻という植物の種子から抽出されるオイルです。オメガ3の一つであるα‐リノレン酸が豊富であることが知られています。アマニ油はクセがなくて摂り易く、小さじ1杯程度でオメガ3の1日の摂取目安量を摂ることができるため、毎日の食事に取り入れやすく、無理なく摂り続けやすいのが特長です。朝食の味噌汁やサラダにかけるなど、「続けやすい形で取り入れ、やり続けることが何より大切」です。いまから取り入れ、食生活での症状の軽減を目指しましょう。


ヘルシーオイル・プラス・コンソーシアムについて
脂質は体内でさまざまな働きを担う必須の栄養素です。からだを動かす効率的なエネルギー源であるだけでなく、健康でいるために、多彩な役割を果たしています。近年特に注目されているのが、からだ本来の機能を整える「オメガ3(アマニ油・えごま油)」と脂肪の燃焼を高める「MCT」です。「ヘルシーオイル・プラス・コンソーシアム」は、「オメガ3分科会」と「MCT分科会」を持つ機関として、専門家の知見や最新研究などを交えながら、脂質栄養全般、オメガ3、MCTの健康価値を広く発信していきます。







