川崎重工とNTTドコモビジネスが、ロボット・モビリティ・社会インフラ等の ネットワーク連携による新しい社会の創造に向けた戦略的協業に関する覚書を締結
川崎重工業株式会社(代表取締役社長執行役員 橋本 康彦、以下「川崎重工」)とNTTドコモビジネス株式会社(代表取締役社長 小島 克重、以下「NTTドコモビジネス」)は、ロボット・モビリティ・社会インフラ等のネットワーク連携による新しい社会の創造に向けた取り組みを推進するため、戦略的協業(以下、本協業)に関する覚書を締結しました。
川崎重工とNTTドコモビジネスは、本協業を通じて、安全・安心で豊かな社会の実現に貢献します。
1.背景
少子高齢化による労働人口減少や環境問題など、社会課題が深刻化する状況において、ロボット・モビリティ・社会インフラ等がネットワークに接続されることにより、互いに連携、人と協調的に動作することが一つの解決策になります。
例えば、人手不足が懸念される医療・介護や、安全性の確保が欠かせない警備の現場においては、ネットワークに接続されたソーシャルロボット※1が相互かつリアルタイムに情報交換することで、単体では実現できない多様なサービスや、新たな価値を提供することができます。これにより、現場の様々な課題を解決することが可能です。
川崎重工は、ロボット・モビリティ・社会インフラ分野における豊富な実績、卓越した製品とその開発力を有しており、様々な社会課題に対するソリューションの提供に取り組んでいます。
NTTドコモビジネスは、IOWN(R)、5Gなどのネットワーク領域と、AI、セキュリティをはじめとする先進テクノロジーの実装に強みを持っており、「AI-Centric ICTプラットフォーム」構想※2のもと、AI時代に最適な次世代ICT基盤の実現に取り組んでいます。
このたび、両社が協業することにより、ロボット・モビリティ・社会インフラ等がネットワークに連携される環境を整え、安全・安心で豊かな社会の実現および持続的な発展への貢献を目指します。
安全・安心で豊かな社会の実現イメージ

2.本協業の内容
本覚書の締結により、両社が協業し、安全・安心で豊かな社会の実現に向け、以下の点について取り組みます。
(1)ロボット・モビリティ・社会インフラ等、様々な製品を管理・運用できる産業プラットフォームの構築・保守・運用の実現
(2)産業プラットフォームを活用したソリューションの提供ならびにユースケースの実証
(3)他のパートナーとの協業・提携の検討
(4)他の産業プラットフォームとの連携の検討
3.今後の展開
両社は、本協業を通じて、多様なパートナーや産業プラットフォームとの連携/提携を広げていくことで、様々な社会課題解決を目指します。今後、本協業による成果を順次発表していく予定です。
*IOWN(R) (Innovative Optical and Wireless Network)構想とは、NTTが提唱する次世代情報通信基盤です。https://group.ntt/jp/group/iown/ 「IOWN(R)」は、日本電信電話株式会社の商標又は登録商標です。
※1:ソーシャルロボットとは、人とコミュニケーションを通じて人の生活やビジネスをサポートすると共にこれまでにない社会生活と事業活動のあり方を提案するロボットを指します。
川崎重工のソーシャルロボット
屋内配送用サービスロボットFORRO(フォーロ)
https://forro-service.com/
自律走行型サービスロボットNyokkey(ニョッキー)
https://kawasakirobotics.com/jp/blog/story_16/
※2:「AI-Centric ICTプラットフォーム(AI-Centric ICT PF)」構想とは、企業がAIを活用して、生産性の抜本的改善、競争力強化やビジネスモデル変革を進めるAI時代に最適な次世代ICTプラットフォーム構想です。詳細は以下のニュースリリースをご確認ください。
2025年6月10日:NTT Com、ゲットワークス、NTTPCが戦略的業務提携を締結
https://www.ntt.com/about-us/press-releases/news/article/2025/0610_2.html
*:「AI-Centric ICTプラットフォーム」および「AI-Centric ICT PF」は、NTT ドコモビジネスが商標登録を出願中です。