🟥【認知症第3回】低酸素と脳の環境──酸素供給の不安定さがもたらす影響
── "脳の環境"を静かに揺るがす、見えない酸素不足。
認知症というと「脳の病気」と思われがちですが、
実は脳がしっかり働くためには “酸素が安定して届く環境” が欠かせません。
ここで大切なのが、
医学と生理学では見ている場所が違う という点です。
🔵 医学の視点:起きてしまった“結果”を見る
医学では、
脳が縮んでいないか
血流が落ちていないか
認知機能が下がっていないか
といった、低酸素が起きた“あと”に現れる変化を中心に調べます。
医学は、 脳の萎縮・血流低下・認知機能の低下など 低酸素が起きた後に現れる結果 を中心に扱います。
🟠 生理学の視点:結果が起きる“前”の体の状態を見る
一方、生理学が見ているのは、
呼吸の浅さ
姿勢
睡眠中の呼吸
自律神経
血液の質
毛細血管の働き
といった、脳が低酸素になる“前”の体内環境です。
つまり、こういうことです
医学は「脳にどんな結果が出たか」を見る学問。
生理学は「その結果が起きる前に、体の環境がどう乱れていたか」を見る学問。
どちらが正しいという話ではなく、
両方を合わせて見ることで、低酸素が脳に与える影響が立体的に理解できるようになります。
この比較図で伝えたいこと。
低酸素は「脳だけの問題」ではありません。
呼吸・姿勢・睡眠など、体全体の環境が乱れることで起きる現象です。
だからこそ、
認知症を理解するには 脳だけでなく“体全体の環境”を見る視点が必要 なのです。

脳は「酸素が少し足りないだけ」で働きが落ちる── この"わずかな低下"こそが、現代人の脳環境を静かに揺るがしています。
脳は、全身の酸素の約20%を消費する"酸素依存度の高い臓器" です。
しかし近年、
現代人は年齢に関係なく"低酸素状態"になりやすい
という研究報告が増えています。
その背景には、医学が深く扱えていない
呼吸・姿勢・睡眠・自律神経・血液・毛細血管
といった"上流の体内環境"が関わっています。
■ 脳は「酸素が少し足りないだけ」で働きが落ちる
脳細胞は、酸素が数%低下するだけで
エネルギー産生が低下
情報処理速度が低下
老廃物の排出が滞る
自律神経が乱れやすくなる
といった変化が起こります。
つまり、低酸素は
脳の環境を静かに悪化させる"上流の変化" です。

■ なぜ現代人は「低酸素」になりやすいのか
低酸素は、肺や心臓の病気がなくても起こります。
むしろ、現代人の低酸素は 生活環境による"機能的低酸素" が中心です。
特に影響が大きいのは以下の5つです。
● ① 呼吸が浅い(胸式呼吸の増加)
スマホ姿勢・緊張・ストレスにより、
横隔膜が十分に動かず、呼吸が浅くなります。
→ 酸素を取り込む量が低下
● ② 姿勢・重力の影響(猫背・巻き肩)
胸郭が狭くなると肺が広がりにくくなり、
呼吸の深さが制限されます。
→ 酸素の吸入効率が低下
● ③ 睡眠中の低呼吸(夜間の酸素低下)
人間の体の構造上と重力が90度変わることで、
誰もが睡眠中は筋力が低下し、気道が狭くなりやすいため、
呼吸が浅くなり、酸素供給が不安定になります。
→ 夜間の低酸素が慢性化
● ④ 自律神経の乱れ(交感神経の過剰)
ストレスや緊張が続くと、
呼吸が速く浅くなり、酸素交換が効率低下します。
→ 酸素が十分に取り込めない
● ⑤ 血液の質の変化(赤血球の柔軟性低下)
赤血球が硬くなると、毛細血管を通りにくくなり、
酸素を細胞に届ける能力が低下します。
→ 酸素が"運ばれにくい"状態に
■ 酸素が不足すると、脳では次のような変化が起こります。
毛細血管が開きにくくなる
血流が落ちる
老廃物の排出が滞る(グリンパティック低下)
自律神経が乱れやすくなる
脳細胞の代謝が下がる
つまり、脳の環境そのものがゆっくり悪化していくということです。
これは認知症の“原因のさらに原因”にあたる 上流の変化 です。
これは、認知症の"原因の原因"にあたる
上流構造の変化 です。
■ 低酸素は「気づかれないまま進行する」
低酸素は痛みも自覚症状もありません。
しかし、脳の環境には確実に影響します。
集中力の低下
物忘れ
疲労感
思考の鈍さ
睡眠の質の低下
これらはすべて、
軽度の低酸素でも起こりうる変化 です。
■ 低酸素を左右する"上流構造"とは何か

酸素供給の安定性を決めるのは、以下の上流要因です。
呼吸の深さ
横隔膜の動き
姿勢・胸郭の広がり
睡眠中の呼吸
自律神経のバランス
血液の質
毛細血管の開きやすさ
これらは医学が深く扱ってこなかった領域であり、
生活環境によって大きく変化する という特徴があります。
睡眠中の呼吸が安定すると、
酸素供給が安定し、
毛細血管・脳の環境が整いやすくなります。
■ 今後のシリーズについて
次回(第4回)は、
「睡眠中の呼吸──医学が扱わない"夜間の低呼吸"という上流構造」
を取り上げます。
なぜ睡眠中に呼吸が浅くなるのか
姿勢・重力・筋力低下の影響
夜間の低呼吸が脳環境に与える影響
これらを生理学の視点から整理し、
認知症の"上流構造"をさらに深く解説していきます。
■ 締め
医学は「壊れた後」を治す力に優れていますが、
その根幹にあるのが、無意識で続く "呼吸の質" です。
呼吸が整うと、
酸素・血流・毛細血管が開き、
脳の環境が静かに整っていきます。
当社はアパレル3D設計で培った立体構造の知見をもとに、
この"呼吸の物理学"を体系化し、体内環境の改善に応用しています。
【会社情報】
トラタニ株式会社
代表:虎谷 生央
所在地:石川県かほく市
事業内容:
・ショーツ(アパレル)の企画・製造・販売
・睡眠中の呼吸・酸素環境・身体構造に関する研究
・寝具および関連技術の開発
特徴:
ショーツ開発で培った立体構造技術を応用し、
24時間の「呼吸の質を高め」体内環境適正化する特許技術を30件以上保有。
公式サイト:https://toratani-kokyu.jp/
過去のリリース:https://newscast.jp/smart/b/buJihpbTp7
過去のリリース:https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/117786




