【男と女のカーライフ実態調査】 “クルマでモテる時代”は終わり?彼氏のクルマに関心なし
~見栄より堅実!4人に1人は「高級車=お金の使い方が心配になる」~
リセールバリュー総合研究所(所在地:東京都港区港南)は、全国の男女650人を対象に「男と女のカーライフ実態調査」を実施しました。
男性と女性では、クルマに対する価値観やお金の使い方にはどのような違いが見られるのでしょうか。本調査では「購入予算」や「ローンの重視点」などの金銭感覚から、「理想のカーライフ像」や「高級車への印象」といった意識の違いまでを多角的に分析しました。本リリースでは、堅実さと価値観の変化に表れる「男と女のカーライフのリアル」を発表いたします。
調査概要
実施内容:男と女のカーライフ実態調査
調査対象:男女650人(男性:324人/女性:326人)
集計方法:インターネット調査 (サーベロイド社)
調査期間:2025年10月27日
リリースサマリー
・金銭感覚の“自己評価”に差
女性の3人に1人が「自分のほうが堅実」
・“上限200万円以内”が最多
背伸びしない堅実なクルマ選びが定着
・“車でモテる時代”は過去のもの
7割が他人の車に関心なし
・“高級車=魅力的”はもう古い?
4人に1人が「お金の使い方が心配」
女性の3人に1人が「自分のほうが堅実」
男女で“お金の自己評価ギャップ”が明らかに

自分の金銭感覚を異性と比べてどう感じるかを尋ねたところ、「自分のほうが堅実」と答えた人は男性28.1%、女性35.3%で、女性のほうがより家計管理や将来設計に対して慎重な姿勢が強く、“堅実さ”を自認する傾向が見られました。一方で、男性は「同じくらい」(29.6%)や「わからない」(29.9%)と回答した割合が高く、「差を感じにくい・意識しにくい」傾向が浮き彫りになりました。
クルマは生活費?趣味?
女性は“生活の一部”、男性は“楽しみ”として

調査によると、「自動車にかけるお金は生活費の一部」と考える人は女性で36.8%、男性で34.6%となり、女性の方が“日常出費”として捉える傾向がやや強い結果となりました。一方で、「趣味・娯楽としての支出」と回答した割合は、男性が39.8%で女性(36.5%)を上回り、男性のほうが“クルマを楽しむ意識”が残ることがうかがえます。全体としては「生活費」派が上回るものの、“節約ムード”の中でもクルマを“心の余裕”として扱う層が一定数存在し、男女の価値観の違いが浮かび上がりました。
「100~200万円」がボリュームゾーン
背伸びしない堅実なクルマ選びが定着

調査によると、「自動車にかけてもよいと思う購入費の上限額」は、男女ともに「100〜200万円」が最多(男性31.3%、女性27.5%)で、中央値も同区間となりました。一方で、「400万円以上」と答えたのは男性13.2%、女性8.8%にとどまり、高額志向はごく少数派。
全体的に“現実に見合った価格帯での購入”を意識する傾向が強く、物価上昇や維持費の高騰を背景に、「背伸びせず、無理のないクルマ選び」が定着しつつあることがうかがえます。特に女性は100万円未満の回答も男性を上回り、“価格重視”の慎重姿勢が際立ちました。
ローンにおける重視点は「金利」が最多
家計防衛意識が鮮明に

調査によると、「ローンを組む際に最も重視する点」は男女ともに「金利」が最多(男性39.2%、女性35.0%)となりました。次いで「月々の支払い額」(男性31.2%、女性30.1%)、「総支払額」(男性13.3%、女性13.2%)が続き、“金利負担”と“返済計画”を重視する堅実な傾向が明らかになりました。
一方で、「手続きの簡単さ・スピード」(男性6.2%、女性8.6%)や「審査の通りやすさ」(男性3.1%、女性4.6%)といった“利便性”を優先する層は少数。金利上昇や物価高を背景に、“借り方”にも慎重さが求められる時代の家計感覚が浮き彫りとなりました。
男性は“かっこよさ”、女性は“安心感”に投資
理想のカーライフ像に差

調査によると、「理想のカーライフに近づくためにお金をかけたい部分」として、男女ともに最多だったのは「燃費・電費性能」(男性29.3%、女性21.8%)でした。次いで「維持費の安さ」(男性14.2%、女性13.2%)が続き、実用性を重視する傾向がうかがえます。
一方で、男性では「デザイン・外観のかっこよさ」(10.5%)が3位に入るのに対し、女性は「運転のしやすさ」(12.6%)や「安全装備」(12.0%)を重視。じ“理想のカーライフ”を描く中でも、男性は「見た目・体験」、女性は「安心・快適さ」と、お金をかけたい価値の方向性に明確な違いが見られました。
“車でモテる時代”は過去のもの?
7割が他人の車に関心なし

調査によると、「他人の車の種類やグレードを気にしたことがある」と回答した人は、男性31.5%、女性26.4%にとどまりました。一方で、「あまり気にしない」「全く気にしない」と答えた人は、男女ともに7割前後(男性68.5%、女性73.6%)にのぼりました。特に女性では「全く気にしない」が40.2%と高く、“車=ステータス”という価値観が薄れつつある傾向が明らかに。
カーシェアやサブスク利用の広がりにより「所有=ステータス」という意識は希薄に。今は“誰がどんな車を持っているか”よりも、“自分のライフスタイルに合っているか”を重視する時代へと変わりつつあります。
“高級車に乗る人=魅力的”はもう古い?
4人に1人が「お金の使い方が心配」

調査によると、パートナーや気になる相手が「高級車(外車を含む)」に乗っていた場合、「特に何も思わない」と答えた人が最も多く(男性38.0%・女性32.2%)、次いで「経済的に余裕がありそう」(男性23.1%・女性24.2%)が続きました。
一方で、女性の4人に1人(24.5%)が「お金の使い方が心配になる」と回答しており、「かっこいい」「魅力的」といったポジティブな印象(6.1%)を大きく上回りました。かつては“憧れの象徴”だった高級車も、今では“金銭感覚のズレ”を感じさせる存在に。「車でモテる時代」は終わりを告げ、“堅実で現実的なカーライフ”こそが共感を集める時代になりつつあります。
「リセールバリュー総合研究所」概要
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