JMDCグループのリアルワールドデータ、 医療法人徳洲会および徳洲会インフォメーションシステムと 追加データ収集型製造販売後データベース調査の実施に関する 業務提携を締結
株式会社JMDC(本社:東京都港区、代表取締役社長兼CEO:野口 亮、以下「JMDC」)の子会社であるリアルワールドデータ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:木村 丈、以下「RWD」)は、医療法人徳洲会(本社:東京都千代田区、理事長:東上 震一、以下「徳洲会」)および徳洲会インフォメーションシステム株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役:高橋 則之、以下「TIS」)と追加データ収集型製造販売後データベース調査の実施に関する業務提携を締結しましたのでお知らせいたします。
背景
医薬品の製造販売後調査の一つの手法として、医療情報データベースを活用する「製造販売後データベース調査(以下「製販後DB調査」)」が2018年より採用可能になっています。
しかし、電子カルテデータやDPCデータのみでは評価に必要なアウトカム情報が不足する等の課題から製販後DB調査の利用は限定的にとどまっています。(※)
製造販売後DB調査の採用を断念した際の選択肢となる従来型の使用成績調査では、多くの項目でデータの手入力が必要であり、データを入力する臨床現場の負担になっています。
概要
RWDでは、DPCデータや電子カルテデータなどの既存医療データで不足する項目のみに収集対象を絞ることで臨床現場の負担を軽減する、追加データ収集型製造販売後データベース調査「HYBPMS(R)」を展開しています。
徳洲会および、TIS、RWDは、臨床現場への負担の少ない製造販売後調査の実施の拡大を目指して業務提携を行います。
本提携により、日本最大の医療グループである医療法人徳洲会の84の医療機関(電子カルテ導入77施設、DPC対象施設51施設)で調査協力施設を速やかに組み入れることができ、TISが一元管理する徳洲会のデータを信頼性高く利用することが可能になります。
RWDでは今後も引き続き、社会課題となっている臨床現場の負担を軽減するサステナブルな手法で、医薬品が患者さんに安全に使われるための、重要なエビデンスの生成に貢献していきます。
(※)製造販売後DB調査(Feasibility調査/信頼性確認)に関する現状把握のためのアンケート報告書
https://www.jpma.or.jp/information/evaluation/results/allotment/q83i5d0000000wx7-att/PV_202407_DBQSA.pdf
HYBPMS(R)とは
DPCデータや電子カルテデータなどの既存医療データの利用に加えて、既存医療データで不足する項目を追加で収集し、組み合わせることで製造販売後DB調査を実施する手法です。
既存医療データを有効活用することにより、臨床現場で医師が入力する項目が最小化され、入力負荷の軽減につながっています。また、調査実施主体となる製薬企業にとっては使用成績調査よりオペレーション負荷が低く、かつ低コストで調査が実施できるメリットがあります。
URL: https://rwdata.co.jp/pharmaceutical/
リアルワールドデータ株式会社について
2015年創業。創業以来、自治体から学校健診情報や乳幼児健診情報を、医療機関からは医学的な信頼性の高い診療情報を集積し、経年的な疾患の因果関係を明らかにするなど、疫学的アプローチを用いて医療の進歩に貢献する「ライフコースデータベース」を構築してきました。2022年よりJMDCグループに参画し、現在は電子カルテをはじめとする医療機関内の診療データを集約、活用することで、医療機関における診療データ分析、臨床研究、治験、製造販売後調査を効率化し、医療に関わる全ての人が理想的なデータインフラにアクセスできる社会の実現に取り組んでいます。
URL: https://rwdata.co.jp/
株式会社JMDCについて
医療ビッグデータ業界のパイオニアとして2002年に設立。独自の匿名化処理技術とデータ分析集計技術を有しています。15億7,300万件以上のレセプトデータと7,600万件以上の健診データ(2025年3月時点)の分析に基づく保険者向け保健事業支援、医薬品の安全性評価や医療経済分析などの情報サービスを展開しています。また、健康度の単一指標(健康年齢)や健康増進を目的としたWebサービス(Pep Up)など、医療データと解析力で健康社会の実現に取り組んでいます。
URL: https://www.jmdc.co.jp/