建設技術者の有効求人倍率4.96倍 北九州市で高度外国人材を派遣・紹介する企業では 外国人施工管理人材の約88%を女性が占める
福岡県北九州市で高度外国人材の派遣・紹介事業を展開する株式会社エクセニシムラ(代表取締役社長:西村 幸一郎、本社:福岡県北九州市戸畑区)では、建設会社から外国人施工管理人材に関する相談が寄せられる中、同社が紹介・派遣する人材の構成に特徴がみられています。
2026年8月時点で、同社が派遣中・派遣予定・紹介中の外国人施工管理人材のうち、女性が約88%、男性が約12%を占めています。
建設業界では施工管理人材の採用難を背景に、外国人材の受け入れが広がっています。一方、同社の主要な人材輩出国であるミャンマーでは、男性の海外就労に制約があるなど、人材の送り出し環境にも変化が起きています。こうした背景もあり、同社では外国人女性施工管理者が派遣・紹介人材の中心となっています。

建築・土木・測量技術者の求人倍率4.96倍 建設業で働く外国人は1年で16.1%増
建設業では、施工管理をはじめとする技術人材の採用難が続いています。厚生労働省「一般職業紹介状況」によると、2026年6月の「建築・土木・測量技術者」の有効求人倍率は、常用・パートを含め4.96倍となりました。建設技術者は全職種と比べても採用難の状態が続いています。
一方、人手不足を背景に、建設業では外国人材の受け入れも広がっています。厚生労働省によると、2025年10月末時点で建設業に従事する外国人労働者は20万6,468人。2024年10月末の17万7,902人から2万8,566人増え、前年比16.1%増となりました。外国人労働者全体も257万1,037人と過去最多を更新しています。
さらに、担い手確保の観点から「女性が建設現場で働き続けられる環境づくり」も政策課題となっています。国土交通省と建設業6団体、建設産業女性定着支援ネットワークは2025年3月、「建設産業における女性活躍・定着促進に向けた実行計画」を策定しました。
建設業で働く女性約88万人のうち、技術者は3.4%、技能者は14.8%で、建設業全体の職種構成と比べ、女性が現場を担う職種に就く割合が低いことが課題として示されています。同計画では2029年まで、建設業における女性技術者・技能者の人数を毎年増加させることを目標としています。
高度外国人材を派遣・紹介する企業では外国人施工管理人材の約88%が女性に
こうした中、エクセニシムラでは外国人女性施工管理者が派遣・紹介人材の中心となっています。2026年8月時点で、同社が派遣中・派遣予定・紹介中の外国人施工管理人材のうち、女性が約88%、男性が約12%を占めています。
現在の候補者は、30代前半が76.2%、20代が23.8%となっています。日本語能力はN3保持者が83.3%、N2保持者が16.7%。職種・経験では建築施工管理経験者が85.7%を占め、土木施工管理、設備施工管理、鉄筋関連がそれぞれ4.8%となっています。また、候補者の多くは母国で6~7年程度の実務経験を有しています。
国籍別では、ミャンマー出身者が95.2%、モンゴルとベトナムがそれぞれ2.4%となっています。主な候補者は、ミャンマーなどの工科大学等で建築・土木分野を学び、母国の建設会社で6~7年程度の実務経験を積んだ人材です。当社は2021年に有料職業紹介事業許可を取得し、これまでにミャンマー・ベトナム・インドネシア・モンゴルの外国人材を延べ150名以上、国内企業へ紹介・派遣した実績があります。
女性人材が派遣・紹介人材の中心となっている背景の一つには、主要な人材輩出国であるミャンマーの送り出し環境の変化があります。
ミャンマーでは徴兵制を背景に、就労を目的とした一部男性の海外渡航が制限されるなど、海外就労を取り巻く環境が変化しています。こうした影響もあり、同社では外国人施工管理人材のうち女性の割合が高い状況となっています。
派遣雇用から直接雇用へ 外国人女性施工管理者が学校改修工事で写真管理を担当
ミャンマー出身のウィンさんは、現地で施工管理として3年間の実務経験を積んだ後、同社の紹介を通じて来日しました。現場での適性や語学力、意欲が評価され、現在は受入先企業との直接雇用に切り替わり、中学校改修工事の現場で塗装工事や解体工事の写真管理を担当しています。
日本の建設現場については「安全面にとても気を配っており、仕事のやり方にも規律があり、システムも整っている」と感じたといい、「最初は言語の壁があったが、現場の仲間や会社のサポートのおかげで成長できている」と話しています。また、日本で働き始めたことで家族への仕送りができるようになったことを、来日後に嬉しかったことの一つに挙げています。
同社の派遣先企業からも、外国人女性施工管理者について、品質検査や工事写真の撮影などを任せており、「人手不足の解消に非常に役立っている」との声が寄せられています。
来日前から週2回「建設特化」の日本語研修 写真管理から工程・安全管理へ
エクセニシムラでは、在留資格「技術・人文知識・国際業務」など、国内で技術業務への就労が可能な外国人施工管理人材の派遣・紹介を行っています。対象は建築・土木・電気・設備の4分野です。
候補者は20~30代を中心に、母国の大学などで建築・土木分野を学び、施工管理の実務経験を持つ人材が主体です。日本語能力はN3以上を一つの目安とし、ミャンマー・ベトナム・インドネシア・モンゴルなどの人材を提案しています。
配属後は段階的に担当業務を広げています。入社3か月後の導入期には、KY用紙の確認、朝礼・昼礼の安全当番、作業計画書作成、職人への作業説明補助などを担当。入社6か月後の順応期には、工事写真の撮影・管理、進捗記録、資材搬入確認などへ業務範囲を拡大します。さらに1年以上経過した自走期には、工程進捗管理、資材数量確認、安全巡回管理、協力会社との調整補助まで担う人材もいます。
来日前には、建設業に特化したオンライン日本語研修を週2回実施しています。専任講師が出席や宿題を管理し、日常会話だけでなく、建設現場で使用する専門用語も事前に学びます。
企業との打ち合わせから来日までは概ね5~6か月。候補者とのオンライン面談、ビザ申請書類の作成、審査、入国準備まで同社が支援します。来日後も月1回のオンライン面談などで就業状況を確認し、業務上の課題やコミュニケーション面を継続的にフォローしています。
今後の展開
建設業では施工管理をはじめとした技術人材の採用難が続く一方、外国人材の就業者数は増加しています。こうした中、国籍や性別を問わず、実務経験を持つ人材が建設現場で継続して働ける受入環境の整備が、今後さらに重要になるとみられます。
エクセニシムラでは今後、建設会社に対する外国人材の受入環境に関する情報提供を強化するとともに、来日前の建設業特化型日本語教育や、来日後の継続的なフォローを充実させます。
また、ミャンマーに加え、ベトナム・インドネシア・モンゴルなど提案可能な国籍を広げ、企業と人材双方の選択肢を増やしていく方針です。こうした取り組みを通じ、2028年までに累計350名の外国人施工管理人材を国内企業へ紹介・派遣することを目標としています。
本件に関するより詳しい内容をご希望でしたら、当社ではマスコミの方の取材お申し込みを随時受け付けておりますので、是非お問い合わせください。
参考資料
厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年6月分)について」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_74767.html
厚生労働省「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(令和7年10月末時点)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_68794.html
国土交通省・建設産業女性定着支援WEB「建設産業における女性活躍・定着促進に向けた実行計画」
https://kensetsu-women.mlit.go.jp/about/
株式会社エクセニシムラ「外国人施工管理・現場監督の派遣」
https://www.exenishimura.co.jp/abroad/
会社概要
名称 : 株式会社エクセニシムラ
所在地 : 〒804-0081 福岡県北九州市戸畑区千防3-3-25
代表者 : 代表取締役社長 西村 幸一郎
設立 : 1947年8月(創業1943年10月)
資本金 : 2,000万円
従業員 : グループ合計70名
事業内容: 物流機器(パレット・製函・鉄製容器ほか)の製造販売、業務請負、
高度外国人材派遣、登録支援機関(特定技能)、
リノベーション、不動産管理・仲介
URL : https://exenishimura.co.jp/abroad/
取材依頼・お問い合わせ先
会社名 : 株式会社エクセニシムラ
担当 : 中嶋 来門
本社番号: 093-881-5255(受付 10:00~17:00、土日・祝日除く)
担当番号: 050-1784-1544(受付 10:00~17:00、土日・祝日除く)
メール : raimon.nakajima@exenishimura.co.jp

