2月22日は「猫の日」。「猫ひっかき病」をご存じですか? 安心して猫と暮らすため「迅速検査キット」開発に山口大学が挑戦
2月22日は、猫の日です。国立大学法人山口大学(学長:谷澤 幸生)大学院医学系研究科病態検査学講座は、猫から人へ感染する「猫ひっかき病」への正しい知識の普及と、現在開発を進めている迅速検査キットの実用化プロジェクトを実施しています。
本プロジェクトは、現在クラウドファンディングサイト「READYFOR」にて開発資金を募っており、支援金額は2月18日時点で目標の60%に到達いたしました。

家族だからこそ知っておきたい病気のこと
2月22日は「にゃん・にゃん・にゃん」の語呂合わせで「猫の日」とされています。いまや猫は単なるペットではなく、大切な家族の一員です。しかし、猫とのスキンシップの中で、人が思いがけない病気にかかることがあるのをご存じでしょうか。その代表例が「猫ひっかき病」です。
「猫ひっかき病」とは?日本で年間約1万人が発症
「猫ひっかき病」は、猫との接触(ひっかき傷や咬み傷、ノミなど)により、バルトネラ・ヘンセレ菌に感染することで発症します。主な症状はリンパ節の腫れや発熱で、国内では年間約1万人の患者がいると推定されています。特に小児の罹患が多く、原因不明の不調に悩む患者さんが少なくありません。
■課題:診断に時間がかかり、患者と飼い主の「不安」が続く現状
山口大学大学院医学系研究科病態検査学講座は、本疾患の血清検査を約30年にわたり行っている、国内で主要な研究機関です。しかし、現在の検査法は専門性が高く、結果が出るまでに多大な時間と労力を要します。そのため、診断がつくまで患者さんは「なぜ熱が下がらないのか」「重い病気ではないか」という不安な日々を過ごさなければなりません。
■解決策:「インフルエンザ検査」のような迅速キットを開発したい
この課題を解決するため、研究チームは現在、医療現場で即座に(15分~30分程度で)診断可能な「迅速検査キット」の開発を進めています。その場で判定できるキットが実用化されれば、早期診断・早期治療が可能になり、人と猫がより安心して暮らせる社会が実現します。
クラウドファンディングで開発資金を募集中(3月18日まで)
本キットの実用化に向けた研究費を募るため、1月19日(月)よりクラウドファンディングを実施しています。開始から多くのご支援をいただき、現在、寄附総額は目標金額の50%に到達しておりますが、実用化にはさらなる資金が必要です。
クラウドファンディング
プロジェクト名: 猫と安心して暮らしたい!
猫ひっかき病検査キット開発に支援を!
実施期間 : 2026年3月18日(水)23:00まで
URL : https://readyfor.jp/projects/neko-hikkaki-byo
プロジェクトメンバー
病態検査学講座 特命教授 常岡 英弘
微生物学講座 教授 坂本 啓
眼科学講座 教授・細胞デザイン医科学研究所小串拠点長 木村 和博
共同獣医学部長・共同獣医学部病態制御学講座 教授 度会 雅久
医学部保健学科長・病態検査学講座 教授 山本 健
基礎検査学講座 教授 西川 潤
病態検査学講座 講師 大津山 賢一郎
【動画公開】市民公開講座「猫ひっかき病って知っちょる?」
去る1月31日に開催された市民公開講座では、常岡英弘特命教授と大津山賢一郎講師が登壇し、病気の予防法や開発中のキットについて対談形式で解説を行いました。多くの方にご参加いただき、メディアでも取り上げられました。
当日の様子や、分かりやすく解説したダイジェスト動画を、YouTubeショートおよび大学Webサイトにて順次公開しております。
山口大学医学部Webサイト: https://www.yamaguchi-u.ac.jp/med/news/6838/index.html
山口大学病院チャンネル : https://youtube.com/shorts/0JflDcL15QM?si=FF5f1whrDO3fj84g










