【岡山理科大学】33人が富士登山の体験を報告 ――富士山の魅力を読みとく基盤教育科目
2025-10-03 15:00

富士山の自然や文化について学ぶ岡山理科大学の基盤教育科目「文化を読みとくB」と「自然を読みとく」の現地演習の報告会が10月1日、岡山理科大学C2号館であり、33人の学生たちが「富士山」の体験を生き生きと語りました。
富士山五合目までを対象とした「文化を読みとくB(富士山の魅力)」は2023年度から、五合目から頂上までを対象にした「自然を読みとく(富士山の魅力)」が2024年度からスタート。今年度の現地演習は「文化を読みとくB」が9月11~13日、「自然を読みとく」は8月18~20日に行われ、頂上では今回初めて、山頂にある火口の縁を一周する「お鉢巡り」を体験しました。
参加者はふじさんミュージアムや御師の家などを訪ねて富士山信仰について学習。西湖、精進湖、本栖湖が見渡せる三湖台から青木ヶ原樹海を眺望したり、溶岩洞穴では氷筍を見たりして悠久の自然に触れた後、登山に挑戦しました。
報告会では溶岩の上に形成された青木ヶ原樹海を見て「自然の雄大さを実感した」、雪解け水などを貯めて地中へゆっくりと浸透させていく「浸透桝」には「先人の知恵を感じた」など、それぞれが自分の「富士山」を見つけたようです。
中にはカエルや昆虫などの生き物に興味を持って、道々に観察を続けた学生も。「また来年も行きたい」との声も聞かれました。
報告会には授業を担当している、いずれも富士山登山ガイドの宮下竣吉客員教授、渡邉守さん、千代慧さん、高尾晋悟さんも出席して、発表を見守りました。
宮下客員教授は総評で、「この演習で富士山について、とことん考えとことん調べて感じたことを通して、無限に可能性を広げていってほしい。皆さんの発表は私たちにも勉強になった」と話し、学生たちに富士山登山証を手渡しました。








画像・ファイル一覧